[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 桃島 光彦 編
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【桃島】
「あっ、『出口はこちら』だって。もうすぐ終わりなんじゃない?」
【ハク】
「やっと……!」
お化け屋敷もやっと終盤に辿りつき、『出口』の表示が見えるようになってきた。
【桃島】
「よく頑張ったじゃん、ハク」
【ハク】
「桃島さんがいてくれたらから……」
【桃島】
「ふふっ……でも安心するのはまだ早いよ?」
【ハク】
「えっ?」
【桃島】
「こうのってさ、たいてい」
【ハク】
「……なんですか?」
たいてい、と言われてもお化け屋敷の経験値が少ないのでわからない。
【桃島】
「最後に大仕掛けのお化けとかいたりするじゃない?」
【ハク】
「えっ、そうなんですか?」
【桃島】
「でもさんざんびっくりしてきたあとだから大丈夫だって」
【桃島】
「俺もいるし」
【ハク】
「そんなこと言わないでくださいよっ……」
【ハク】
(大仕掛けって……これ以上怖い何が……)
【桃島】
「言わなくて突然来るお化けよりよくない?」
【ハク】
「それはそうですけ……」
その瞬間、ぴかっと前にある照明がついた。
【ハク】
「わっ!」
【ハク】
(って、電気がついただけか……)
通行人にセンサーが反応して、照明がついただけだった。
大仕掛けではないことにほっとして桃島さんの顔を確認しようとする……と。
【桃島】
「……ハク?」
振り返った桃島さんは、土色のゾンビになっていた。
【ハク】
「うわあああああああああああああああっ!!!」
―――俺はそこで、意識を失ってしまった―――。
【桃島】
「……ハク、ハク」
【ハク】
「……ん……?」
【桃島】
「よかった、目が覚めた」
目を開けると、そこには桃島さんと、青い空。
横になっているのだと気付いてあたりを確かめると、どうやら桃島さんに遊園地のベンチでひざまくらしてもらっていたみたいだ。
【ハク】
「えっ……どうして、俺……」
慌てて身体を起こそうとすると、桃島さんが助けてくれる。
【桃島】
「ああ、あんまり急に起き上がらない方が」
【ハク】
「すみませんっ……」
ゆっくり起き上がって桃島さんの隣に座る。
【ハク】
「……そうだ」
俺は桃島さんの方を向きなおす。
【ハク】
(……いつもの桃島さんだ)
さっきのゾンビの桃島さんは何だったのだろう。
【桃島】
「ハク?」
【ハク】
「あの、つねってもらってもいいですか?」
【桃島】
「えっ?」
【ハク】
「ほっぺ」
【桃島】
「いいけど……なんで?」
【ハク】
「確かめたいんです」
【桃島】
「……? まぁ、いいけど」
そう言って桃島さんは優しく俺の頬をつねってくれる。
ちゃんと痛い。
【桃島】
「どうしたの?」
【ハク】
「さっき……お化け屋敷の中で桃島さんがゾンビになったんです」
【桃島】
「ははっ、ああ、最後のあれね」
【ハク】
「知ってたんですか? もしかして桃島さんも仕掛け人……」
【桃島】
「違うって。あれはゾンビライト」
【ハク】
「ゾンビライト?」
【桃島】
「うまい具合に光を当てて、ゾンビみたいに見せるんだよ」
【ハク】
「なんだ……!」
【ハク】
「俺てっきり、桃島さんがゾンビになっちゃった……っていうか」
【ハク】
「生きてる桃島さんはどこかに行っちゃったのかと思いました……」
【桃島】
「そんなわけないだろ」
【ハク】
「すみません……」
【桃島】
「でもまぁ、気絶したのは俺もちょっとびっくりした」
【ハク】
「俺も気絶したのは初めてです……」
【桃島】
「そんな調子で本番、平気?」
【ハク】
「本番って俺たち、何をするんですか?」
【桃島】
「ん? エスコートだよ」
【ハク】
「エスコート……!?」
【桃島】
「お化け屋敷をエスコートするんだよ」
【ハク】
「……それは……」
【桃島】
「悲鳴も上げられないし、お客さんを守ってあげないとね」
【ハク】
「できませんっ……」
「あっ、『出口はこちら』だって。もうすぐ終わりなんじゃない?」
【ハク】
「やっと……!」
お化け屋敷もやっと終盤に辿りつき、『出口』の表示が見えるようになってきた。
【桃島】
「よく頑張ったじゃん、ハク」
【ハク】
「桃島さんがいてくれたらから……」
【桃島】
「ふふっ……でも安心するのはまだ早いよ?」
【ハク】
「えっ?」
【桃島】
「こうのってさ、たいてい」
【ハク】
「……なんですか?」
たいてい、と言われてもお化け屋敷の経験値が少ないのでわからない。
【桃島】
「最後に大仕掛けのお化けとかいたりするじゃない?」
【ハク】
「えっ、そうなんですか?」
【桃島】
「でもさんざんびっくりしてきたあとだから大丈夫だって」
【桃島】
「俺もいるし」
【ハク】
「そんなこと言わないでくださいよっ……」
【ハク】
(大仕掛けって……これ以上怖い何が……)
【桃島】
「言わなくて突然来るお化けよりよくない?」
【ハク】
「それはそうですけ……」
その瞬間、ぴかっと前にある照明がついた。
【ハク】
「わっ!」
【ハク】
(って、電気がついただけか……)
通行人にセンサーが反応して、照明がついただけだった。
大仕掛けではないことにほっとして桃島さんの顔を確認しようとする……と。
【桃島】
「……ハク?」
振り返った桃島さんは、土色のゾンビになっていた。
【ハク】
「うわあああああああああああああああっ!!!」
―――俺はそこで、意識を失ってしまった―――。
【桃島】
「……ハク、ハク」
【ハク】
「……ん……?」
【桃島】
「よかった、目が覚めた」
目を開けると、そこには桃島さんと、青い空。
横になっているのだと気付いてあたりを確かめると、どうやら桃島さんに遊園地のベンチでひざまくらしてもらっていたみたいだ。
【ハク】
「えっ……どうして、俺……」
慌てて身体を起こそうとすると、桃島さんが助けてくれる。
【桃島】
「ああ、あんまり急に起き上がらない方が」
【ハク】
「すみませんっ……」
ゆっくり起き上がって桃島さんの隣に座る。
【ハク】
「……そうだ」
俺は桃島さんの方を向きなおす。
【ハク】
(……いつもの桃島さんだ)
さっきのゾンビの桃島さんは何だったのだろう。
【桃島】
「ハク?」
【ハク】
「あの、つねってもらってもいいですか?」
【桃島】
「えっ?」
【ハク】
「ほっぺ」
【桃島】
「いいけど……なんで?」
【ハク】
「確かめたいんです」
【桃島】
「……? まぁ、いいけど」
そう言って桃島さんは優しく俺の頬をつねってくれる。
ちゃんと痛い。
【桃島】
「どうしたの?」
【ハク】
「さっき……お化け屋敷の中で桃島さんがゾンビになったんです」
【桃島】
「ははっ、ああ、最後のあれね」
【ハク】
「知ってたんですか? もしかして桃島さんも仕掛け人……」
【桃島】
「違うって。あれはゾンビライト」
【ハク】
「ゾンビライト?」
【桃島】
「うまい具合に光を当てて、ゾンビみたいに見せるんだよ」
【ハク】
「なんだ……!」
【ハク】
「俺てっきり、桃島さんがゾンビになっちゃった……っていうか」
【ハク】
「生きてる桃島さんはどこかに行っちゃったのかと思いました……」
【桃島】
「そんなわけないだろ」
【ハク】
「すみません……」
【桃島】
「でもまぁ、気絶したのは俺もちょっとびっくりした」
【ハク】
「俺も気絶したのは初めてです……」
【桃島】
「そんな調子で本番、平気?」
【ハク】
「本番って俺たち、何をするんですか?」
【桃島】
「ん? エスコートだよ」
【ハク】
「エスコート……!?」
【桃島】
「お化け屋敷をエスコートするんだよ」
【ハク】
「……それは……」
【桃島】
「悲鳴も上げられないし、お客さんを守ってあげないとね」
【ハク】
「できませんっ……」
