[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 桃島 光彦 編
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……大の苦手なお化け屋敷に、下見を兼ねて連れてこられてしまった俺。
―――いよいよ屋敷の中に入って行くことに……。
【桃島】
「……あ、ここのお化け屋敷は歩くタイプなんだね」
【ハク】
「歩かないのも……あるんですか……?」
暗がりを歩くというだけで俺にはかなり限界で、普通の会話でさえも声が震えてしまう。
【桃島】
「うん、トロッコみたいなのに乗って行くやつもあるよ」
【桃島】
「……って、ハク、ビビり過ぎだから」
【桃島】
「まだお化けなにも出てきてなくない?」
【ハク】
「そういう問題じゃないんですよ……」
【ハク】
「もうこの雰囲気がダメなんですよ……」
【ハク】
「この……いかにもいろいろ出てきそうな……」
【桃島】
「あはは、考えすぎだって」
【ハク】
「考えすぎじゃないですよっ。現にお化けは準備されてるわけで……」
【桃島】
「準備されてるのに怖いの?」
【桃島】
「人間がびっくりさせようとして作ってるんだから怖くないって」
【桃島】
「それともなんか霊感とか働いちゃってるの?」
【ハク】
「俺そういうのは全然ないんです……でも……ダメで……」
【ハク】
「人間がびっくりさせようとしてるお化けも怖いんです……」
【ハク】
「だって……何してくるかわかんな……」
桃島さんと手を繋ごうなんて言っている余裕はなかった。
恥ずかしいとか見られるとかそういう理由じゃない。
すでに俺は恐怖から桃島さんの腕にしがみついていたので、手をつなぐどころじゃないのだ。
【桃島】
「怖がり過ぎだって」
【ハク】
「怖いんだから仕方ないじゃないですかっ……!」
【桃島】
「大丈夫だって、俺もいるし」
【ハク】
「そういう問題じゃないんですよっ……」
【桃島】
「うわ、彼氏に向かってそれはひどくない?」
【ハク】
「あ、いやっ……そういう意味じゃなくてですね……」
【桃島】
「じゃあどういう意味? 俺じゃ頼りにならないってことじゃないの?」
【ハク】
「そうじゃないんですけどお化けは怖くて……」
……と、そう言いかけたその時だった。
トントン。
【ハク】
「……!?」
……トントン。
気のせいじゃない。
誰かに……いや、何かに肩を叩かれている。
でもここには桃島さん以外には俺しかいないわけで……。
【ハク】
「う、うわあああっ!!」
【桃島】「あははっ」
悲鳴を上げた俺を、桃島さんが笑う。
【ハク】
「笑い事じゃないんです!」
【ハク】
「い、今誰かに肩を……叩かれてっ……!」
【桃島】
「俺だって」
【ハク】
「……へ?」
【桃島】
「今叩いたの俺。俺しかいないでしょ、ここ」
【ハク】
「そんなっ……!」
【桃島】
「そんなにびっくりしなくても」
【ハク】
「びっくりしますよ!」
【桃島】
「あはは、ハク、ほんとにダメなんだね」
【ハク】
「からかわないでください! こっちは本気でっ……」
【桃島】
「ゴメンゴメン」
……トントン。
【ハク】
「ほらもう、そう言ってるそばから!」
【桃島】
「……え?」
【ハク】
「また叩いたでしょう?」
【桃島】
「叩いてないって、ほら……」
【ハク】
「え……?」
桃島さんの両手は俺の目の前にある。
……トントン。
【桃島】
「ハク?」
【ハク】
「うわあああああっ!!」
思わず絶叫してしまい、桃島さんの背中にしがみついた。
うしろには影が見える。
【桃島】
「ああ、ほら、お化けだ」
【ハク】
「何落ち着いてるんですかっ!」
【桃島】
「お化けのスタッフだし」
【ハク】
「そ、そういう問題ではっ……」
【桃島】
「ほらハク、このままじゃ進めないって」
【ハク】
「でもっ……」
【桃島】
「手、つないで行こう?」
【ハク】
「桃島さん……」
桃島さんは怖がらせないように俺の身体をゆっくり離すと、手を差し出してくれる。
【桃島】
「俺の手はここ」
【ハク】
「……はい……」
差し出された手に俺の手をつなぐ。
【桃島】
「じゃ、行こうね」
【ハク】
「はい……」
桃島さんに手を引かれて、俺は何とか前に進むことが出来た。
―――いよいよ屋敷の中に入って行くことに……。
【桃島】
「……あ、ここのお化け屋敷は歩くタイプなんだね」
【ハク】
「歩かないのも……あるんですか……?」
暗がりを歩くというだけで俺にはかなり限界で、普通の会話でさえも声が震えてしまう。
【桃島】
「うん、トロッコみたいなのに乗って行くやつもあるよ」
【桃島】
「……って、ハク、ビビり過ぎだから」
【桃島】
「まだお化けなにも出てきてなくない?」
【ハク】
「そういう問題じゃないんですよ……」
【ハク】
「もうこの雰囲気がダメなんですよ……」
【ハク】
「この……いかにもいろいろ出てきそうな……」
【桃島】
「あはは、考えすぎだって」
【ハク】
「考えすぎじゃないですよっ。現にお化けは準備されてるわけで……」
【桃島】
「準備されてるのに怖いの?」
【桃島】
「人間がびっくりさせようとして作ってるんだから怖くないって」
【桃島】
「それともなんか霊感とか働いちゃってるの?」
【ハク】
「俺そういうのは全然ないんです……でも……ダメで……」
【ハク】
「人間がびっくりさせようとしてるお化けも怖いんです……」
【ハク】
「だって……何してくるかわかんな……」
桃島さんと手を繋ごうなんて言っている余裕はなかった。
恥ずかしいとか見られるとかそういう理由じゃない。
すでに俺は恐怖から桃島さんの腕にしがみついていたので、手をつなぐどころじゃないのだ。
【桃島】
「怖がり過ぎだって」
【ハク】
「怖いんだから仕方ないじゃないですかっ……!」
【桃島】
「大丈夫だって、俺もいるし」
【ハク】
「そういう問題じゃないんですよっ……」
【桃島】
「うわ、彼氏に向かってそれはひどくない?」
【ハク】
「あ、いやっ……そういう意味じゃなくてですね……」
【桃島】
「じゃあどういう意味? 俺じゃ頼りにならないってことじゃないの?」
【ハク】
「そうじゃないんですけどお化けは怖くて……」
……と、そう言いかけたその時だった。
トントン。
【ハク】
「……!?」
……トントン。
気のせいじゃない。
誰かに……いや、何かに肩を叩かれている。
でもここには桃島さん以外には俺しかいないわけで……。
【ハク】
「う、うわあああっ!!」
【桃島】「あははっ」
悲鳴を上げた俺を、桃島さんが笑う。
【ハク】
「笑い事じゃないんです!」
【ハク】
「い、今誰かに肩を……叩かれてっ……!」
【桃島】
「俺だって」
【ハク】
「……へ?」
【桃島】
「今叩いたの俺。俺しかいないでしょ、ここ」
【ハク】
「そんなっ……!」
【桃島】
「そんなにびっくりしなくても」
【ハク】
「びっくりしますよ!」
【桃島】
「あはは、ハク、ほんとにダメなんだね」
【ハク】
「からかわないでください! こっちは本気でっ……」
【桃島】
「ゴメンゴメン」
……トントン。
【ハク】
「ほらもう、そう言ってるそばから!」
【桃島】
「……え?」
【ハク】
「また叩いたでしょう?」
【桃島】
「叩いてないって、ほら……」
【ハク】
「え……?」
桃島さんの両手は俺の目の前にある。
……トントン。
【桃島】
「ハク?」
【ハク】
「うわあああああっ!!」
思わず絶叫してしまい、桃島さんの背中にしがみついた。
うしろには影が見える。
【桃島】
「ああ、ほら、お化けだ」
【ハク】
「何落ち着いてるんですかっ!」
【桃島】
「お化けのスタッフだし」
【ハク】
「そ、そういう問題ではっ……」
【桃島】
「ほらハク、このままじゃ進めないって」
【ハク】
「でもっ……」
【桃島】
「手、つないで行こう?」
【ハク】
「桃島さん……」
桃島さんは怖がらせないように俺の身体をゆっくり離すと、手を差し出してくれる。
【桃島】
「俺の手はここ」
【ハク】
「……はい……」
差し出された手に俺の手をつなぐ。
【桃島】
「じゃ、行こうね」
【ハク】
「はい……」
桃島さんに手を引かれて、俺は何とか前に進むことが出来た。
