[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 桃島 光彦 編
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【桃島】
「そりゃ俺もまだ負けるわけにはいかないし、緑川さんもそうだからね」
【桃島】
「ははっ、ライバルが増えちゃうのはやりがいがあっていーよね」
【ハク】
「……!」
嫌味ではなくこんな風に言ってしまえる桃島さんはすごいと思う。
売り上げ主義の業界だからこそ、ともすればぎくしゃくしてしまう話題。
なのに、こんな風にお互い頑張るように言ってくれるおかげで、俺たちは仕事のことで喧嘩をしないで済んでいる。
【桃島】
「ま、せっかく遊園地来たんだしまずは何か乗ろうよ」
【ハク】
「あっ、はい……」
【桃島】
「メインディッシュを食べるのはまだ早すぎるだろ?」
【ハク】
「……!」
桃島さんが言っているのはお化け屋敷のことだろう。
そのことを考えると気が重いけれど、まずはせっかくのデートを楽しむことにした。
【桃島】
「じゃ、まずはあれでしょ」
【ハク】
「……あれ?」
【桃島】
「うわー、久しぶりでテンション上がる!」
【ハク】
「ちょっと、桃島さん朝イチでこれは……」
【桃島】
「あれ、苦手?」
【ハク】
「違いますけど……」
ゴトゴトと高みに上がって行くジェットコースターに声が震える。
【桃島】
「全部忘れられていいぜ、ほら」
【ハク】
「……って……!」
勢いよくジェットコースターが坂を滑り降りていく。
【桃島】
「イヤッホーーー!」
【ハク】
「わっ、だめ、ちょっ……うわああああああああ!」
【桃島】
「あー、楽しかった!」
【ハク】
「桃島さん……すごいですね……」
【桃島】
「大丈夫かよー」
そう言いながら桃島さんが俺の背中を叩く。
【ハク】
「あっ、ちょっ……叩くのは……」
【桃島】
「ああ、ごめんごめん、じゃあ次は酔わないのにする?」
【ハク】
「お願いします……」
そうして次に向かったのは、二人乗りのアトラクション。
ふたりでトロッコのような乗り物に乗って、絵本の世界をめぐるタイプのものだ。
しかしこれは人気のアトラクションらしく、乗るまでに結構並ぶことになった。
【桃島】
「大丈夫?」
【ハク】
「大丈夫です、並びましょう」
【桃島】
「じゃあ行こうか」
【ハク】
「はい」
桃島さんはごく自然に俺の手を取って、手を繋ぎながら列に並ぶことになる。
【ハク】
「……!」
驚いた俺に耳打ちをするように桃島さんが顔を寄せてくる。
【桃島】
「大丈夫だって、誰も気づかないよ」
そしてそのついでにキスをしようとさらに顔を近づけてきた。
【子ども】
「ねぇねぇ、ママー」
【ハク】
「……!!」
そのとき、ふと後ろに並んでいた子供の声が聞こえる。
俺は我に返って桃島さんの顔をぐっと抑えた。
【桃島】
「……ダメ?」
【ハク】
「み、見られます! さすがにこれはまずいです!」
【桃島】
「……そう?」
【ハク】
「子どもだっているんですよ?」
【桃島】
「別にかまわないんだけど?」
【ハク】
「桃島さんはそうでも、周りは気にしますっ!」
【桃島】
「んー……ま、いいけど。残念」
不服そうな桃島さんは、納得してはいなかったけれどとりあえずキスはやめてくれた。
それから二人で乗ったアトラクションはとても可愛らしいのに、随所に大人も楽しめるサプライズを仕込んであって予想以上に楽しんでしまった。
【桃島】
「あー楽しかった!」
【ハク】
「けっこうすごかったですね」
【桃島】
「遊園地ってやっぱすげーよな」
【桃島】
「……って、もうこんな時間か。結構並んでたんだな」
【ハク】
「そうですね」
【桃島】
「……じゃ昼飯にして、そのあとは今日のメイン、行きますか」
【ハク】
「メインって……」
後ろにそびえるお化け屋敷に目を向ける。
他のアトラクションはみんなカラフルでかわいらしいのに、異彩を放つグレーの建物。
【ハク】
「……」
【桃島】
「大丈夫だって、そんなに気落ちしないで、ハク?」
【ハク】
「そんなこと言われても無理です……」
【桃島】
「ホラーも慣れれば結構楽しいんだけどね」
【桃島】
「俺は結構好き」
【ハク】
「……信じられません……」
【桃島】
「大丈夫だから! ……怖くなったら抱き着いてもいいよ?」
【ハク】
「っ……! しません、そんなこと!」
【桃島】
「遠慮しなくていいのに―」
【桃島】
「……ま、まずはレストランに行きましょ」
「そりゃ俺もまだ負けるわけにはいかないし、緑川さんもそうだからね」
【桃島】
「ははっ、ライバルが増えちゃうのはやりがいがあっていーよね」
【ハク】
「……!」
嫌味ではなくこんな風に言ってしまえる桃島さんはすごいと思う。
売り上げ主義の業界だからこそ、ともすればぎくしゃくしてしまう話題。
なのに、こんな風にお互い頑張るように言ってくれるおかげで、俺たちは仕事のことで喧嘩をしないで済んでいる。
【桃島】
「ま、せっかく遊園地来たんだしまずは何か乗ろうよ」
【ハク】
「あっ、はい……」
【桃島】
「メインディッシュを食べるのはまだ早すぎるだろ?」
【ハク】
「……!」
桃島さんが言っているのはお化け屋敷のことだろう。
そのことを考えると気が重いけれど、まずはせっかくのデートを楽しむことにした。
【桃島】
「じゃ、まずはあれでしょ」
【ハク】
「……あれ?」
【桃島】
「うわー、久しぶりでテンション上がる!」
【ハク】
「ちょっと、桃島さん朝イチでこれは……」
【桃島】
「あれ、苦手?」
【ハク】
「違いますけど……」
ゴトゴトと高みに上がって行くジェットコースターに声が震える。
【桃島】
「全部忘れられていいぜ、ほら」
【ハク】
「……って……!」
勢いよくジェットコースターが坂を滑り降りていく。
【桃島】
「イヤッホーーー!」
【ハク】
「わっ、だめ、ちょっ……うわああああああああ!」
【桃島】
「あー、楽しかった!」
【ハク】
「桃島さん……すごいですね……」
【桃島】
「大丈夫かよー」
そう言いながら桃島さんが俺の背中を叩く。
【ハク】
「あっ、ちょっ……叩くのは……」
【桃島】
「ああ、ごめんごめん、じゃあ次は酔わないのにする?」
【ハク】
「お願いします……」
そうして次に向かったのは、二人乗りのアトラクション。
ふたりでトロッコのような乗り物に乗って、絵本の世界をめぐるタイプのものだ。
しかしこれは人気のアトラクションらしく、乗るまでに結構並ぶことになった。
【桃島】
「大丈夫?」
【ハク】
「大丈夫です、並びましょう」
【桃島】
「じゃあ行こうか」
【ハク】
「はい」
桃島さんはごく自然に俺の手を取って、手を繋ぎながら列に並ぶことになる。
【ハク】
「……!」
驚いた俺に耳打ちをするように桃島さんが顔を寄せてくる。
【桃島】
「大丈夫だって、誰も気づかないよ」
そしてそのついでにキスをしようとさらに顔を近づけてきた。
【子ども】
「ねぇねぇ、ママー」
【ハク】
「……!!」
そのとき、ふと後ろに並んでいた子供の声が聞こえる。
俺は我に返って桃島さんの顔をぐっと抑えた。
【桃島】
「……ダメ?」
【ハク】
「み、見られます! さすがにこれはまずいです!」
【桃島】
「……そう?」
【ハク】
「子どもだっているんですよ?」
【桃島】
「別にかまわないんだけど?」
【ハク】
「桃島さんはそうでも、周りは気にしますっ!」
【桃島】
「んー……ま、いいけど。残念」
不服そうな桃島さんは、納得してはいなかったけれどとりあえずキスはやめてくれた。
それから二人で乗ったアトラクションはとても可愛らしいのに、随所に大人も楽しめるサプライズを仕込んであって予想以上に楽しんでしまった。
【桃島】
「あー楽しかった!」
【ハク】
「けっこうすごかったですね」
【桃島】
「遊園地ってやっぱすげーよな」
【桃島】
「……って、もうこんな時間か。結構並んでたんだな」
【ハク】
「そうですね」
【桃島】
「……じゃ昼飯にして、そのあとは今日のメイン、行きますか」
【ハク】
「メインって……」
後ろにそびえるお化け屋敷に目を向ける。
他のアトラクションはみんなカラフルでかわいらしいのに、異彩を放つグレーの建物。
【ハク】
「……」
【桃島】
「大丈夫だって、そんなに気落ちしないで、ハク?」
【ハク】
「そんなこと言われても無理です……」
【桃島】
「ホラーも慣れれば結構楽しいんだけどね」
【桃島】
「俺は結構好き」
【ハク】
「……信じられません……」
【桃島】
「大丈夫だから! ……怖くなったら抱き着いてもいいよ?」
【ハク】
「っ……! しません、そんなこと!」
【桃島】
「遠慮しなくていいのに―」
【桃島】
「……ま、まずはレストランに行きましょ」
