[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 黒木 忠生 編
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ひと悶着がありながらも着替えを済ませた俺たちは、早速パーティー会場へと向かった。
パーティー会場では、沢山の人が仮装をしながら楽しそうに談笑している。
【黒木】
「じゃあハク、俺はこれからしばらく会場の写真を撮らなくちゃいけないから」
【ハク】
「ああ、分かった。仕事頑張れよ、ドラキュラ伯爵」
【黒木】
「ハクこそ。ハクのご主人さまは俺だけだからね?」
【ハク】
「トラウマになるようなこと言うなよ……」
【黒木】
「だって本当のことだもん。じゃあ、仕事いってくるね」
【ハク】
「うん」
バンパイアな黒木はカメラを手に、会場の人ゴミの中をすり抜けていく。
その後ろ姿を見送った後、俺は一気に手持ち無沙汰になってしまった。
【ハク】
「とりあえずはお酒でももらってくるか……」
俺はテーブルに並べられたアルコールを一つ手にし、また会場の端の方に折り返す。
【ハク】
「はあ…。着たのは良いものの、やっぱりこの格好って恥ずかしいよな……」
【ハク】
「とてもじゃないけど中央になんて出ていけないって……」
【ハク】
「……でも、良く見ると俺のメイド服よりスゴい衣装の人、いっぱいいるんだよな……」
会場の人々を観察していると、みんな恥ずかしがるどころかアピールしているみたいだ。
もしかすると恥ずかしいだなんて思っているのは俺だけなのか……。
【ハク】
「ん?あれ、カボチャのオバケだ。それからあっちには魔女もいる」
【ハク】
「ふうん…黒木の言ってたこと、バカにできないな」
【ハク】
(まあ、さすがにアメンボはいないけど……)
【ハク】
「―――あれ?」
【ハク】
「あれって外国の人だよな…?すごいな、このパーティって日本人だけじゃないんだ」
【ハク】
(って!うわ~あの外国人のジャック・スポロウ船長!そっくりだな~!)
【ハク】
(って、あれ?その隣の男の人、スカートはいてるぞ…?)
【ハク】
(しかも一人だけじゃない。意外といっぱいいる…!)
【ハク】
「………なんだ」
【ハク】
「俺がスカートはいてるのって、そんな変なことじゃなかったんだ」
俺はようやくホッとすると、気分よくグラスの中の酒を飲み干した。
そうして、だんだん気分も盛り上がり、会場を見ながら2杯目の酒を半分ほど楽しんだとき―――ようやく黒木が戻ってくる。
【黒木】
「ただいま、ハク」
【ハク】
「ああ、黒木!撮影、終わったのか?」
【黒木】
「うん、大体はね。でもまだ全部じゃないから、すぐ行くけど」
【ハク】
「なんだ…そっか」
【黒木】
「寂しい思いさせてごめんね、ハク」
【ハク】
「だ、誰が寂しい思いなんか…!」
【黒木】
「それよりハク、迎え方が違うんじゃない?」
【ハク】
「え?」
【黒木】
「お帰りなさいませご主人様、でしょ?」
【ハク】
「は…。………はああ!?」
【黒木】
「せっかく俺専用のメイドさんなのになぁ。ちぇ、つまんないの」
【ハク】
「黒木、お前な……!」
【黒木】
「でもさ、意外と慣れてきたんじゃない?その格好」
【ハク】
「え?……ああ、そのことなんだけど」
【ハク】
「見てみたら、結構男でもスカートはいてる人多いみたいなんだ」
【ハク】
「それにさ、さっきドレスを着た男の人もいて、すごく綺麗だったんだよな」
【黒木】
「ふーん…そうなんだ?」
【ハク】
「うん、そう…。――って」
【ハク】
「何だよ、そのニヤニヤした顔…っ」
【黒木】
「別にぃ?」
【黒木】
「でもね、ハク。そのドレス男よりハクの方がずっとカワイイよ?」
【ハク】
「な、なに言って…っ」
耳元で囁かれた黒木の言葉に、俺は思わず照れてしまった。
男にカワイイだなんて褒め言葉じゃないと思っていたのに……。
【黒木】
「おっと、もう時間。じゃあハク、行ってくるね」
【ハク】
「え?あ、ああ…」
【黒木】
「あともう少し撮影したら戻ってくるから。それまで待っててね」
【ハク】
「分かった。行ってらっしゃい」
【黒木】
「あれれ?行ってらっしゃいませご主人様、じゃないんだぁ?」
【ハク】
「ああ~まったくお前は…!」
【黒木】
「あはは!ハク、おもしろい。じゃあ後でね」
黒木は調子よく手を振ると、さっさと人混みの中へと去っていった。
俺はまたもやその後姿を見送りながら、一人首を傾げる。
【ハク】
「…っていうか。今、黒木、何のために戻ってきたんだ?」
【ハク】
「結局、可愛いしか言ってないじゃないかよ……」
【ハク】
(…って。まさかその為に……とか?)
【ハク】
「……なんて。まさかな」
さっきの黒木の言葉を思い出して、俺はまた照れてしまう。
【ハク】
(そういえば…あのバラエティコーナーで女の子達も言ってたよな…)
【ハク】
(彼氏に可愛いって言われるとかなんとかって……)
【ハク】
(それって、もしかしたら、こういう気持ちなのかな……?)
男の身でカワイイと言われて喜ぶというのもアレだが……でも、相手が黒木だと思うと納得できなくもない。
【ハク】
「つまり、好きな相手に褒められてるってことなんだもんな」
【ハク】
(………って、なに俺はしみじみ呟いてるんだ…!)
【ハク】
「はぁ…あついあつい……。ちょっと酔ったかな……?」
俺はわざとらしくそう呟きながらも、新しいグラスに手を伸ばす。
会場内では相変わらず楽しそうな声が響いていて、見ているだけの俺も気分が高揚する。
パーティー会場では、沢山の人が仮装をしながら楽しそうに談笑している。
【黒木】
「じゃあハク、俺はこれからしばらく会場の写真を撮らなくちゃいけないから」
【ハク】
「ああ、分かった。仕事頑張れよ、ドラキュラ伯爵」
【黒木】
「ハクこそ。ハクのご主人さまは俺だけだからね?」
【ハク】
「トラウマになるようなこと言うなよ……」
【黒木】
「だって本当のことだもん。じゃあ、仕事いってくるね」
【ハク】
「うん」
バンパイアな黒木はカメラを手に、会場の人ゴミの中をすり抜けていく。
その後ろ姿を見送った後、俺は一気に手持ち無沙汰になってしまった。
【ハク】
「とりあえずはお酒でももらってくるか……」
俺はテーブルに並べられたアルコールを一つ手にし、また会場の端の方に折り返す。
【ハク】
「はあ…。着たのは良いものの、やっぱりこの格好って恥ずかしいよな……」
【ハク】
「とてもじゃないけど中央になんて出ていけないって……」
【ハク】
「……でも、良く見ると俺のメイド服よりスゴい衣装の人、いっぱいいるんだよな……」
会場の人々を観察していると、みんな恥ずかしがるどころかアピールしているみたいだ。
もしかすると恥ずかしいだなんて思っているのは俺だけなのか……。
【ハク】
「ん?あれ、カボチャのオバケだ。それからあっちには魔女もいる」
【ハク】
「ふうん…黒木の言ってたこと、バカにできないな」
【ハク】
(まあ、さすがにアメンボはいないけど……)
【ハク】
「―――あれ?」
【ハク】
「あれって外国の人だよな…?すごいな、このパーティって日本人だけじゃないんだ」
【ハク】
(って!うわ~あの外国人のジャック・スポロウ船長!そっくりだな~!)
【ハク】
(って、あれ?その隣の男の人、スカートはいてるぞ…?)
【ハク】
(しかも一人だけじゃない。意外といっぱいいる…!)
【ハク】
「………なんだ」
【ハク】
「俺がスカートはいてるのって、そんな変なことじゃなかったんだ」
俺はようやくホッとすると、気分よくグラスの中の酒を飲み干した。
そうして、だんだん気分も盛り上がり、会場を見ながら2杯目の酒を半分ほど楽しんだとき―――ようやく黒木が戻ってくる。
【黒木】
「ただいま、ハク」
【ハク】
「ああ、黒木!撮影、終わったのか?」
【黒木】
「うん、大体はね。でもまだ全部じゃないから、すぐ行くけど」
【ハク】
「なんだ…そっか」
【黒木】
「寂しい思いさせてごめんね、ハク」
【ハク】
「だ、誰が寂しい思いなんか…!」
【黒木】
「それよりハク、迎え方が違うんじゃない?」
【ハク】
「え?」
【黒木】
「お帰りなさいませご主人様、でしょ?」
【ハク】
「は…。………はああ!?」
【黒木】
「せっかく俺専用のメイドさんなのになぁ。ちぇ、つまんないの」
【ハク】
「黒木、お前な……!」
【黒木】
「でもさ、意外と慣れてきたんじゃない?その格好」
【ハク】
「え?……ああ、そのことなんだけど」
【ハク】
「見てみたら、結構男でもスカートはいてる人多いみたいなんだ」
【ハク】
「それにさ、さっきドレスを着た男の人もいて、すごく綺麗だったんだよな」
【黒木】
「ふーん…そうなんだ?」
【ハク】
「うん、そう…。――って」
【ハク】
「何だよ、そのニヤニヤした顔…っ」
【黒木】
「別にぃ?」
【黒木】
「でもね、ハク。そのドレス男よりハクの方がずっとカワイイよ?」
【ハク】
「な、なに言って…っ」
耳元で囁かれた黒木の言葉に、俺は思わず照れてしまった。
男にカワイイだなんて褒め言葉じゃないと思っていたのに……。
【黒木】
「おっと、もう時間。じゃあハク、行ってくるね」
【ハク】
「え?あ、ああ…」
【黒木】
「あともう少し撮影したら戻ってくるから。それまで待っててね」
【ハク】
「分かった。行ってらっしゃい」
【黒木】
「あれれ?行ってらっしゃいませご主人様、じゃないんだぁ?」
【ハク】
「ああ~まったくお前は…!」
【黒木】
「あはは!ハク、おもしろい。じゃあ後でね」
黒木は調子よく手を振ると、さっさと人混みの中へと去っていった。
俺はまたもやその後姿を見送りながら、一人首を傾げる。
【ハク】
「…っていうか。今、黒木、何のために戻ってきたんだ?」
【ハク】
「結局、可愛いしか言ってないじゃないかよ……」
【ハク】
(…って。まさかその為に……とか?)
【ハク】
「……なんて。まさかな」
さっきの黒木の言葉を思い出して、俺はまた照れてしまう。
【ハク】
(そういえば…あのバラエティコーナーで女の子達も言ってたよな…)
【ハク】
(彼氏に可愛いって言われるとかなんとかって……)
【ハク】
(それって、もしかしたら、こういう気持ちなのかな……?)
男の身でカワイイと言われて喜ぶというのもアレだが……でも、相手が黒木だと思うと納得できなくもない。
【ハク】
「つまり、好きな相手に褒められてるってことなんだもんな」
【ハク】
(………って、なに俺はしみじみ呟いてるんだ…!)
【ハク】
「はぁ…あついあつい……。ちょっと酔ったかな……?」
俺はわざとらしくそう呟きながらも、新しいグラスに手を伸ばす。
会場内では相変わらず楽しそうな声が響いていて、見ているだけの俺も気分が高揚する。
