[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 黒木 忠生 編
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そろそろ少し涼しくなってきた、そんなある日―――。
黒木の自宅に1通の手紙が届いた。
【ハク】
「黒木、その手紙、何だよ?」
【黒木】
「気になる?」
【ハク】
「だって、普通の手紙とちょっと違うだろ。何かの招待状みたいな…」
【黒木】
「正解!ハク、冴えてるなぁ」
【ハク】
「え?本当に?招待状って、一体何の?」
【黒木】
「ハロウィンパーティ」
【ハク】
「ハロウィン??」
【黒木】
「そ。カボチャのランプとか、子供たちがトリックオアトリート!って言いながらお菓子を要求してきたりして、それで……」
【ハク】
「いやいや、そこは知ってるから!」
何だよ、と口を尖らせる黒木を横に、俺はその招待状に目を走らせる。
【ハク】
「…ん?これ、仮装って書いてあるけど…」
【ハク】
「もしかして黒木も仮装するのか?」
【黒木】
「あぁ、去年も取材を頼まれて、取材陣も仮装することになってるんだ」
【ハク】
「へぇ、おもしろそうだな」
【黒木】
「ハクも参加するだろ?」
【ハク】
「え!良いのか?」
【ハク】
「今年も参加するなら、俺も参加してみたいかも」
【黒木】
「うん。良いよ。まぁ俺は最初からハクと一緒に行くつもりだったけどね」
【ハク】
「本当に?なんだか楽しみになってきたよ」
【ハク】
(仮装してハロウィンパーティなんて、初めての経験かも…)
黒木はふいにスケジュール帳を取り出すと、カレンダーを眺めながら「うーん」と唸り始める。
【ハク】
「どうしたんだよ、黒木?」
【黒木】
「いや、そうと決まれば買物に行かないとなって思って」
【ハク】
「買物って?」
【黒木】
「衣装だよ。仮装の。ハロウィンパーティに出席するなら用意しておかないといけないだろ?」
【ハク】
「あ、そっか!そうだよな」
【黒木】
「休みの日に一緒にデパートに買いに行こうよ」
【ハク】
「ああ、良いよ」
【黒木】
「どうせだったら、お互いがお互いの衣装を決めるっていうのはどう?」
【ハク】
「え?」
【黒木】
「ハクは俺の衣装を選んで、俺はハクの衣装を選ぶ。面白そうじゃない?」
【ハク】
「良いね!それ、のった!」
【ハク】
(何だか衣装を選ぶだけでも楽しそうだ)
それから数日が過ぎ、休みの日―――。
俺と黒木は予定通りデパートへと出向いた。
バラエティコーナーに行くと、既に売場はハロウィン一色になっている。
【ハク】
「うわ…すごいな。ハロウィンだらけだ」
【黒木】
「ハク、あっちに仮装の衣装がいっぱいあるみたい。行こう」
【ハク】
「おう!」
黒木についていくと、奥には仮装の特設コーナーが広がっていた。
アクセサリ程度のちょっとしたものから、本気の衣装までピンキリに揃っている。
【ハク】
「すごい量だなあ…」
【ハク】
「これは…猫耳カチューシャ?まあこれくらいなら可愛いよな。こっちは全身タイツか…これはさすがになあ。宴会じゃないんだから」
【ハク】
「ってオイオイ、このハゲカツラはさすがにハロウィン向けじゃないだろ……」
【黒木】
「――ちょっと、ハク」
【ハク】
「うわっ!?」
【黒木】
「ちゃんと衣装選んでる?」
【ハク】
「え、選んでるって!」
【ハク】
(いけないいけない、色々あるもんだからつい余計なものまで見てしまった…っ)
俺は少し反省すると、改めて衣装選びを始めた。
お互いがお互いの衣装を決めることになっているから、俺が選ぶのは黒木の衣装だ。
【ハク】
「黒木は取材もあるし動きにくい衣装は止めた方がいいよな……」
【ハク】
「あれ、そういえば去年も仮装したって言ってたよな……?」
【ハク】
(去年はどんな格好してたんだろう?ちょっと聞いてみるか……)
【ハク】
「――なあ、黒木!去年ってさ、どんな衣装を着たんだよ?」
【黒木】
「去年?つまらない仮装しかしてないよ」
【ハク】
「へえ、どんな?」
【黒木】
「うん。仮面舞踏会風の仮面に縦巻きロールのカツラだよ」
【ハク】
「は………」
【ハク】
(どう考えても気合入ってるだろ、それ……)
【黒木】
「今年はハクと一緒だから少しは面白い仮装がいいなぁ」
【ハク】
「あ、ああ。そうだよな……」
【ハク】
(去年のそれも十分面白いと思うけど……)
俺は売場に並んだ衣装に目を遣りながら、一つずつ脳内シミュレーションしていく。
――と、その時。
シミュレーションするまでもなくピッタリな衣装が俺の目に飛び込んできた。
【ハク】
「あ!これなんか良いんじゃないか?」
【黒木】
「どれどれ?」
【ハク】
「ほら、これ。バンパイア!」
【黒木】
「あぁ、なるほどね。バンパイアか」
【ハク】
「えっと…ちょっと待ってて。本当に似合うかどうか、脳内シミュレーションするから」
黒木の自宅に1通の手紙が届いた。
【ハク】
「黒木、その手紙、何だよ?」
【黒木】
「気になる?」
【ハク】
「だって、普通の手紙とちょっと違うだろ。何かの招待状みたいな…」
【黒木】
「正解!ハク、冴えてるなぁ」
【ハク】
「え?本当に?招待状って、一体何の?」
【黒木】
「ハロウィンパーティ」
【ハク】
「ハロウィン??」
【黒木】
「そ。カボチャのランプとか、子供たちがトリックオアトリート!って言いながらお菓子を要求してきたりして、それで……」
【ハク】
「いやいや、そこは知ってるから!」
何だよ、と口を尖らせる黒木を横に、俺はその招待状に目を走らせる。
【ハク】
「…ん?これ、仮装って書いてあるけど…」
【ハク】
「もしかして黒木も仮装するのか?」
【黒木】
「あぁ、去年も取材を頼まれて、取材陣も仮装することになってるんだ」
【ハク】
「へぇ、おもしろそうだな」
【黒木】
「ハクも参加するだろ?」
【ハク】
「え!良いのか?」
【ハク】
「今年も参加するなら、俺も参加してみたいかも」
【黒木】
「うん。良いよ。まぁ俺は最初からハクと一緒に行くつもりだったけどね」
【ハク】
「本当に?なんだか楽しみになってきたよ」
【ハク】
(仮装してハロウィンパーティなんて、初めての経験かも…)
黒木はふいにスケジュール帳を取り出すと、カレンダーを眺めながら「うーん」と唸り始める。
【ハク】
「どうしたんだよ、黒木?」
【黒木】
「いや、そうと決まれば買物に行かないとなって思って」
【ハク】
「買物って?」
【黒木】
「衣装だよ。仮装の。ハロウィンパーティに出席するなら用意しておかないといけないだろ?」
【ハク】
「あ、そっか!そうだよな」
【黒木】
「休みの日に一緒にデパートに買いに行こうよ」
【ハク】
「ああ、良いよ」
【黒木】
「どうせだったら、お互いがお互いの衣装を決めるっていうのはどう?」
【ハク】
「え?」
【黒木】
「ハクは俺の衣装を選んで、俺はハクの衣装を選ぶ。面白そうじゃない?」
【ハク】
「良いね!それ、のった!」
【ハク】
(何だか衣装を選ぶだけでも楽しそうだ)
それから数日が過ぎ、休みの日―――。
俺と黒木は予定通りデパートへと出向いた。
バラエティコーナーに行くと、既に売場はハロウィン一色になっている。
【ハク】
「うわ…すごいな。ハロウィンだらけだ」
【黒木】
「ハク、あっちに仮装の衣装がいっぱいあるみたい。行こう」
【ハク】
「おう!」
黒木についていくと、奥には仮装の特設コーナーが広がっていた。
アクセサリ程度のちょっとしたものから、本気の衣装までピンキリに揃っている。
【ハク】
「すごい量だなあ…」
【ハク】
「これは…猫耳カチューシャ?まあこれくらいなら可愛いよな。こっちは全身タイツか…これはさすがになあ。宴会じゃないんだから」
【ハク】
「ってオイオイ、このハゲカツラはさすがにハロウィン向けじゃないだろ……」
【黒木】
「――ちょっと、ハク」
【ハク】
「うわっ!?」
【黒木】
「ちゃんと衣装選んでる?」
【ハク】
「え、選んでるって!」
【ハク】
(いけないいけない、色々あるもんだからつい余計なものまで見てしまった…っ)
俺は少し反省すると、改めて衣装選びを始めた。
お互いがお互いの衣装を決めることになっているから、俺が選ぶのは黒木の衣装だ。
【ハク】
「黒木は取材もあるし動きにくい衣装は止めた方がいいよな……」
【ハク】
「あれ、そういえば去年も仮装したって言ってたよな……?」
【ハク】
(去年はどんな格好してたんだろう?ちょっと聞いてみるか……)
【ハク】
「――なあ、黒木!去年ってさ、どんな衣装を着たんだよ?」
【黒木】
「去年?つまらない仮装しかしてないよ」
【ハク】
「へえ、どんな?」
【黒木】
「うん。仮面舞踏会風の仮面に縦巻きロールのカツラだよ」
【ハク】
「は………」
【ハク】
(どう考えても気合入ってるだろ、それ……)
【黒木】
「今年はハクと一緒だから少しは面白い仮装がいいなぁ」
【ハク】
「あ、ああ。そうだよな……」
【ハク】
(去年のそれも十分面白いと思うけど……)
俺は売場に並んだ衣装に目を遣りながら、一つずつ脳内シミュレーションしていく。
――と、その時。
シミュレーションするまでもなくピッタリな衣装が俺の目に飛び込んできた。
【ハク】
「あ!これなんか良いんじゃないか?」
【黒木】
「どれどれ?」
【ハク】
「ほら、これ。バンパイア!」
【黒木】
「あぁ、なるほどね。バンパイアか」
【ハク】
「えっと…ちょっと待ってて。本当に似合うかどうか、脳内シミュレーションするから」
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