[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 銀 夏生 編
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主賓の男はこれでもかという位に俺を褒めると、ウインクを飛ばしてくる。
一瞬ビックリしてしまったが、少し考えて、その意味がようやく分かった。
【ハク】
(ああ、なるほど。どうりで俺に挨拶してきたと思ったら……)
【ハク】
("サプライズ宜しく頼む"、っていう意味か………)
それに気付いた俺は、にっこりとメイドスマイルを返したのだった。
パーティはその後も順調に進み、俺達もそれなりに楽しんでいた。
ナツは相変わらず色々な人に話しかけられていて、俺もその隣で話の輪に入ったりする。
それなりに腹も満たし、そろそろパーティも終盤かと思われる頃………それはやってきた。
【???】
「――――全員、その場を動くな!!」
突然会場に響きわたった場違いな声に、その場は俄か騒然となる。
【男】
「な、なんだ…!?」
【女】
「大変…!銃よ、銃を持ってるわ……!!」
【男】
「何だ!これはどういうことだ…!?」
どよめき始めた会場……。
人々の視線の先には、立派な銃を持った4人の男たちが立っている。
彼らは勢いよく会場に乗り込んだと同時に、すべてを包囲するかのように会場内の人々に銃を向けていた。
【ハク】
(これか……。とうとう始まったぞ………)
【銀】
「―――ハク、気をつけろ。銃を持っている」
【ハク】
「え?あ、ああ……」
【ハク】
(ナツ…心配してくれてるんだ。でも俺……)
男達は会場内に目を走らせ、俺の姿を見つけたと同時に猛スピードで走ってきた。
そして、あっと言う間に俺の身柄を拘束する。
【???】
「お前!お前だ!来いッ!!」
【ハク】
「うわあ…!や、やめろ…ッ!!」
【銀】
「ハク!?」
【銀】
「おい、何をやってる!その手を離せ!」
【???】
「なんだ、狼男。俺たちの邪魔でもする気か?」
【銀】
「ふざけるな!ハクに何かしてみろ!ただでは許さないぞ…ッ」
【???】
「ハハハ!ふざけてんのはそっちだろう?」
【???】
「それ以上言うと銃でぶち抜くぞ、この狼男!」
【銀】
「ぐっ…ッ」
【ハク】
「ナツ…ッ!ナツ…ッ!」
【銀】
「ハク……ッ」
【ハク】
「離せ…ッ!やめろ…やめろおぉ…――!」
【銀】
「……ッ…」
銃を持つ男を前にしては、さすがのナツもなす術が無かったのだろう。
ナツはただ、怒りと悔しさを込めた瞳で、連れ去られる俺をじっと見ていた………。
【男】
「……なんだったんだ、今のは……?」
【女】
「でも、誰か連れ去られてたわ……大丈夫なのかしら……」
一体何が起きたのか―――その一瞬の出来事に、誰もが茫然としていた。
結果的に銃が発砲されることはなく、怪我人が出なかった事だけは胸を撫で下ろせるところだったろう。
―――――たった一人を除いては……。
【銀】
「くっ……!」
【銀】
(なぜだ…!?なぜハクが……!!)
茫然自失としていた銀は、徐々に湧き上がってきた怒りを必死に抑えていた。
そんな銀の背後から、主賓の男が慌てふためいた様子で近付いてくる。
【主賓の男】
「銀…大変ダ。キミ宛ニ、コンナ手紙ガ……」
【銀】
「手紙…?」
【銀】
(……これは…)
【銀】
「"人質を返して欲しければ、一人で屋敷の奥の礼拝堂に来い"………」
【主賓の男】
「銀……ドウスル?」
【銀】
「―――礼拝堂とは、どこだ?」
【主賓の男】
「礼拝堂ハ、会場ヲ出テ真ッスグ進ンダトコロニアルガ……」
【銀】
「………」
【主賓の男】
「銀、待テ!危険ダ。一人デハ何ガ起コルカ分カラナイ」
【銀】
「―――大丈夫だ」
銀はその手紙をギリ…と握りつぶすと、勢いよく狼男の仮装を剥ぎ取った。
そうして乱雑に衣装を放り出すと、無言で人混みの中を歩いていく。
【銀】
「……………待ってろ、ハク」
ざわめく会場の中で、銀は呟く。
脇目も振らず礼拝堂へと向かうその姿は、真剣そのものだった。
会場を出て真っすぐに道を進み、礼拝堂へと向かう。
夜が深いために周囲は既に暗く、何メートルかおきに設置された街灯だけが道を照らしている。
【銀】
「暗いな…礼拝堂はまだなのか……?」
【銀】
「!」
【銀】
「あれが礼拝堂―――」
目的の礼拝堂に着くと、そこは一つの灯りもなく、真っ暗だった。
そして―――――誰の姿も無い。
【銀】
「ハク…!どこにいるんだ…!?」
【銀】
「頼む、答えてくれ、ハク…!」
【銀】
(……………ダメだ。何の返答もない……)
【銀】
「……………」
【銀】
「……くそっ。何であの時、俺は何もできなかった……ッ!?」
【銀】
「ハク―――――ッ!!!」
堪え切れずに大声で叫ぶと、その声がこだました後、その場はシーン…となった。
―――と、次の瞬間!
【銀】
「!!?」
【銀】
「何だこれは…!?スポットライト……!?」
パッ――!
突然付いたスポットライトに照らされ、眩しそうに顔をしかめる銀。
そしてその目の前には――――先ほどの4人の男に抱えられている"メイド"の姿……。
一瞬ビックリしてしまったが、少し考えて、その意味がようやく分かった。
【ハク】
(ああ、なるほど。どうりで俺に挨拶してきたと思ったら……)
【ハク】
("サプライズ宜しく頼む"、っていう意味か………)
それに気付いた俺は、にっこりとメイドスマイルを返したのだった。
パーティはその後も順調に進み、俺達もそれなりに楽しんでいた。
ナツは相変わらず色々な人に話しかけられていて、俺もその隣で話の輪に入ったりする。
それなりに腹も満たし、そろそろパーティも終盤かと思われる頃………それはやってきた。
【???】
「――――全員、その場を動くな!!」
突然会場に響きわたった場違いな声に、その場は俄か騒然となる。
【男】
「な、なんだ…!?」
【女】
「大変…!銃よ、銃を持ってるわ……!!」
【男】
「何だ!これはどういうことだ…!?」
どよめき始めた会場……。
人々の視線の先には、立派な銃を持った4人の男たちが立っている。
彼らは勢いよく会場に乗り込んだと同時に、すべてを包囲するかのように会場内の人々に銃を向けていた。
【ハク】
(これか……。とうとう始まったぞ………)
【銀】
「―――ハク、気をつけろ。銃を持っている」
【ハク】
「え?あ、ああ……」
【ハク】
(ナツ…心配してくれてるんだ。でも俺……)
男達は会場内に目を走らせ、俺の姿を見つけたと同時に猛スピードで走ってきた。
そして、あっと言う間に俺の身柄を拘束する。
【???】
「お前!お前だ!来いッ!!」
【ハク】
「うわあ…!や、やめろ…ッ!!」
【銀】
「ハク!?」
【銀】
「おい、何をやってる!その手を離せ!」
【???】
「なんだ、狼男。俺たちの邪魔でもする気か?」
【銀】
「ふざけるな!ハクに何かしてみろ!ただでは許さないぞ…ッ」
【???】
「ハハハ!ふざけてんのはそっちだろう?」
【???】
「それ以上言うと銃でぶち抜くぞ、この狼男!」
【銀】
「ぐっ…ッ」
【ハク】
「ナツ…ッ!ナツ…ッ!」
【銀】
「ハク……ッ」
【ハク】
「離せ…ッ!やめろ…やめろおぉ…――!」
【銀】
「……ッ…」
銃を持つ男を前にしては、さすがのナツもなす術が無かったのだろう。
ナツはただ、怒りと悔しさを込めた瞳で、連れ去られる俺をじっと見ていた………。
【男】
「……なんだったんだ、今のは……?」
【女】
「でも、誰か連れ去られてたわ……大丈夫なのかしら……」
一体何が起きたのか―――その一瞬の出来事に、誰もが茫然としていた。
結果的に銃が発砲されることはなく、怪我人が出なかった事だけは胸を撫で下ろせるところだったろう。
―――――たった一人を除いては……。
【銀】
「くっ……!」
【銀】
(なぜだ…!?なぜハクが……!!)
茫然自失としていた銀は、徐々に湧き上がってきた怒りを必死に抑えていた。
そんな銀の背後から、主賓の男が慌てふためいた様子で近付いてくる。
【主賓の男】
「銀…大変ダ。キミ宛ニ、コンナ手紙ガ……」
【銀】
「手紙…?」
【銀】
(……これは…)
【銀】
「"人質を返して欲しければ、一人で屋敷の奥の礼拝堂に来い"………」
【主賓の男】
「銀……ドウスル?」
【銀】
「―――礼拝堂とは、どこだ?」
【主賓の男】
「礼拝堂ハ、会場ヲ出テ真ッスグ進ンダトコロニアルガ……」
【銀】
「………」
【主賓の男】
「銀、待テ!危険ダ。一人デハ何ガ起コルカ分カラナイ」
【銀】
「―――大丈夫だ」
銀はその手紙をギリ…と握りつぶすと、勢いよく狼男の仮装を剥ぎ取った。
そうして乱雑に衣装を放り出すと、無言で人混みの中を歩いていく。
【銀】
「……………待ってろ、ハク」
ざわめく会場の中で、銀は呟く。
脇目も振らず礼拝堂へと向かうその姿は、真剣そのものだった。
会場を出て真っすぐに道を進み、礼拝堂へと向かう。
夜が深いために周囲は既に暗く、何メートルかおきに設置された街灯だけが道を照らしている。
【銀】
「暗いな…礼拝堂はまだなのか……?」
【銀】
「!」
【銀】
「あれが礼拝堂―――」
目的の礼拝堂に着くと、そこは一つの灯りもなく、真っ暗だった。
そして―――――誰の姿も無い。
【銀】
「ハク…!どこにいるんだ…!?」
【銀】
「頼む、答えてくれ、ハク…!」
【銀】
(……………ダメだ。何の返答もない……)
【銀】
「……………」
【銀】
「……くそっ。何であの時、俺は何もできなかった……ッ!?」
【銀】
「ハク―――――ッ!!!」
堪え切れずに大声で叫ぶと、その声がこだました後、その場はシーン…となった。
―――と、次の瞬間!
【銀】
「!!?」
【銀】
「何だこれは…!?スポットライト……!?」
パッ――!
突然付いたスポットライトに照らされ、眩しそうに顔をしかめる銀。
そしてその目の前には――――先ほどの4人の男に抱えられている"メイド"の姿……。