[期間限定イベント"ハロウィンナイト"] 赤屋 竜次 編
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俺達がハロウィンパレードの集合場所である広場に到着すると、そこには既に30名ほどの人が集まっている。
もちろんどの人も仮装をしていて、中にはかなり気合の入ってる人や、ハロウィンに関係ないコスプレの人もいた。
【水野】
「結構集まってますね~」
【ハク】
「ほんとだな……」
【ハク】
「うわぁ、向こうに鎧武者もいる」
【赤屋】
「あれ、ハロウィンなのか……?」
俺達もそれぞれドラキュラ、コウモリ男、ゾンビの格好でその集団に混ざり込む。
【赤屋】
「ハクもなかなかサマになってるっじゃねぇか」
【ハク】
「リュウだってすごい迫力だよ」
【水野】
「オレはどうですか!?」
【ハク】
「なんていうか……今までにないタイプのドラキュラだよね」
【水野】
「それ、褒めてもらってるってことで良いんスよね……?」
しばらくそんな雑談をしながら集合場所で待機していると、商店街のスピーカーを通じてアナウンスが流れる。
【アナウンス】
「時間になりました。まもなくパレードを開始します。参加者の方は……」
【ハク】
「あ、もうすぐ始まるって」
【赤屋】
「あ~……とにかく、この集団に着いて行けばいいんだろ?」
程なくぞろぞろと仮装集団が動き出し、俺達も最後尾に着いて行くかたちでパレードが始まった。
【子供1】
「トリック or トリート!」
【子供2】
「トリック or トリート~!」
仮装パレードをしていると、こちらも仮装をしている子供たちが俺たちに絡んでくる。
普段、子供と触れ合うことはなかなかないので新鮮だ。
【ハク】
「はい、お菓子だよ~」
【子供1】
「わ~い!」
俺は準備していた個包装のお菓子を手渡す。衣装と一緒に買ったものだ。
子供たちは笑顔で受け取ってくれる。
だが、子供に一番人気なのはリュウだった。
【赤屋】
「うおおお~!」
【子供3】
「きゃ~!」
【子供4】
「ゾンビだ~!!」
リュウが声をあげて大袈裟な仕草で追いかけると、子供たちが悲鳴をあげて逃げる。
だが、悲鳴をあげつつもその表情は笑顔で楽しそうだ。
【子供1】
「お兄ちゃんもやってー!」
【水野】
「よっし、任せろ!」
【水野】
「ひっひっひ、ガキども食っちゃうぞ~!」
【子供2】
「なにそれー」
【子供1】
「全然怖くないんだけど」
【水野】
「お、お前ら……」
水野さんはなんというか……どちらかと言うと子供にからかわれているように見える。
そんな様子を眺めて笑っていると、俺の元にも子供がやってきた。
【子供3】
「なにコレ~?なんの格好?」
【ハク】
「俺?俺はコウモリだよ。がおー!」
【子供4】
「コウモリはがおーって言わないよぉ!」
【ハク】
「はは、そうだね……」
……子供に冷静に突っ込まれてしまった。
そんな感じで子供たちとも戯れつつ歩いていると、パレードも折り返し地点に差し掛かってきた。
【赤屋】
「なんか、喉乾いてきたな……」
【ハク】
「リュウ、ずっと子供たちの相手してたもんね」
【水野】
「ガキの相手も楽じゃないっすね」
そんなことを話しながら歩いていると、次の角にコンビニが見える。
【ハク】
「じゃあ俺、そこのコンビニで何か買って来るよ」
【赤屋】
「そんな……俺が行く。ハクは先行ってろ」
【ハク】
「いくらなんでもその格好じゃ驚かれちゃうって……」
今日のリュウは顔や服にたっぷり血糊をつけたゾンビの仮装をしている。
こんな姿で急に入って来られたら、俺がコンビニ店員だったら卒倒してしまいそうだ。
【ハク】
「俺も喉乾いたし……俺の格好が一番違和感なさそうだし、行って来るよ」
【赤屋】
「ハクがそう言うなら……」
【水野】
「スンマセン、お願いします」
【ハク】
「それじゃ、すぐ戻るから」
そうして俺は三人分の飲み物を買うためにコンビニへと向かった。
【ハク】
「えーっと、これと、これでいいか……」
ハロウィンの仮装パレードの途中だが、俺はリュウと水野さんの二人を外に残して、コンビニに飲み物を買いにやって来た。
適当に三人分の飲み物を選び、レジへと持って行く。
まさに会計をしようとしたそのとき、レジ横の自動ドアが開いて誰かが入ってきた。
【ハク】
(うわ、なんだ?カボチャ……!?)
思わず目を奪われる。
入ってきたのはカボチャ……ジャックオーランタンの被り物をした客だった。
【ハク】
(もしかして、この人もパレードに参加してるのかな……?)
なんとなく親近感を覚えていると、レジの中にいた店員が出てきて、その人に歩み寄る。
【店員】
「あの……お客様、すみませんが店内で被り物はご遠慮ください」
確かに、フルフェイスのヘルメットを被っての来店は禁止、というステッカーが店の外にも貼ってある。
【ハク】
(あれってヘルメットだけじゃなくて被り物にも適用されるのか……)
すると、ジャックオーランタンを被った男が突如怒鳴り出した。
【男】
「うるせえ!」
【店員】
「しかし、そういう規則になってますので……」
店員はどうにかマニュアル通りに被り物を取ってもらおうとするが、男は拒む。
なかなか会計をしてもらえない俺は、その様子をぼーっと眺めていた。
そのとき、ジャックオーランタンの手元で何やらキラリと光るものが目に入る。
【ハク】
(なんだ、あれ……?お菓子の包装紙か何かか?)
【ハク】
(いや、違う……あれは、包丁だ……!)
【ハク】
「危な……」
危ない、と声を出そうとしたそのときだった。
もちろんどの人も仮装をしていて、中にはかなり気合の入ってる人や、ハロウィンに関係ないコスプレの人もいた。
【水野】
「結構集まってますね~」
【ハク】
「ほんとだな……」
【ハク】
「うわぁ、向こうに鎧武者もいる」
【赤屋】
「あれ、ハロウィンなのか……?」
俺達もそれぞれドラキュラ、コウモリ男、ゾンビの格好でその集団に混ざり込む。
【赤屋】
「ハクもなかなかサマになってるっじゃねぇか」
【ハク】
「リュウだってすごい迫力だよ」
【水野】
「オレはどうですか!?」
【ハク】
「なんていうか……今までにないタイプのドラキュラだよね」
【水野】
「それ、褒めてもらってるってことで良いんスよね……?」
しばらくそんな雑談をしながら集合場所で待機していると、商店街のスピーカーを通じてアナウンスが流れる。
【アナウンス】
「時間になりました。まもなくパレードを開始します。参加者の方は……」
【ハク】
「あ、もうすぐ始まるって」
【赤屋】
「あ~……とにかく、この集団に着いて行けばいいんだろ?」
程なくぞろぞろと仮装集団が動き出し、俺達も最後尾に着いて行くかたちでパレードが始まった。
【子供1】
「トリック or トリート!」
【子供2】
「トリック or トリート~!」
仮装パレードをしていると、こちらも仮装をしている子供たちが俺たちに絡んでくる。
普段、子供と触れ合うことはなかなかないので新鮮だ。
【ハク】
「はい、お菓子だよ~」
【子供1】
「わ~い!」
俺は準備していた個包装のお菓子を手渡す。衣装と一緒に買ったものだ。
子供たちは笑顔で受け取ってくれる。
だが、子供に一番人気なのはリュウだった。
【赤屋】
「うおおお~!」
【子供3】
「きゃ~!」
【子供4】
「ゾンビだ~!!」
リュウが声をあげて大袈裟な仕草で追いかけると、子供たちが悲鳴をあげて逃げる。
だが、悲鳴をあげつつもその表情は笑顔で楽しそうだ。
【子供1】
「お兄ちゃんもやってー!」
【水野】
「よっし、任せろ!」
【水野】
「ひっひっひ、ガキども食っちゃうぞ~!」
【子供2】
「なにそれー」
【子供1】
「全然怖くないんだけど」
【水野】
「お、お前ら……」
水野さんはなんというか……どちらかと言うと子供にからかわれているように見える。
そんな様子を眺めて笑っていると、俺の元にも子供がやってきた。
【子供3】
「なにコレ~?なんの格好?」
【ハク】
「俺?俺はコウモリだよ。がおー!」
【子供4】
「コウモリはがおーって言わないよぉ!」
【ハク】
「はは、そうだね……」
……子供に冷静に突っ込まれてしまった。
そんな感じで子供たちとも戯れつつ歩いていると、パレードも折り返し地点に差し掛かってきた。
【赤屋】
「なんか、喉乾いてきたな……」
【ハク】
「リュウ、ずっと子供たちの相手してたもんね」
【水野】
「ガキの相手も楽じゃないっすね」
そんなことを話しながら歩いていると、次の角にコンビニが見える。
【ハク】
「じゃあ俺、そこのコンビニで何か買って来るよ」
【赤屋】
「そんな……俺が行く。ハクは先行ってろ」
【ハク】
「いくらなんでもその格好じゃ驚かれちゃうって……」
今日のリュウは顔や服にたっぷり血糊をつけたゾンビの仮装をしている。
こんな姿で急に入って来られたら、俺がコンビニ店員だったら卒倒してしまいそうだ。
【ハク】
「俺も喉乾いたし……俺の格好が一番違和感なさそうだし、行って来るよ」
【赤屋】
「ハクがそう言うなら……」
【水野】
「スンマセン、お願いします」
【ハク】
「それじゃ、すぐ戻るから」
そうして俺は三人分の飲み物を買うためにコンビニへと向かった。
【ハク】
「えーっと、これと、これでいいか……」
ハロウィンの仮装パレードの途中だが、俺はリュウと水野さんの二人を外に残して、コンビニに飲み物を買いにやって来た。
適当に三人分の飲み物を選び、レジへと持って行く。
まさに会計をしようとしたそのとき、レジ横の自動ドアが開いて誰かが入ってきた。
【ハク】
(うわ、なんだ?カボチャ……!?)
思わず目を奪われる。
入ってきたのはカボチャ……ジャックオーランタンの被り物をした客だった。
【ハク】
(もしかして、この人もパレードに参加してるのかな……?)
なんとなく親近感を覚えていると、レジの中にいた店員が出てきて、その人に歩み寄る。
【店員】
「あの……お客様、すみませんが店内で被り物はご遠慮ください」
確かに、フルフェイスのヘルメットを被っての来店は禁止、というステッカーが店の外にも貼ってある。
【ハク】
(あれってヘルメットだけじゃなくて被り物にも適用されるのか……)
すると、ジャックオーランタンを被った男が突如怒鳴り出した。
【男】
「うるせえ!」
【店員】
「しかし、そういう規則になってますので……」
店員はどうにかマニュアル通りに被り物を取ってもらおうとするが、男は拒む。
なかなか会計をしてもらえない俺は、その様子をぼーっと眺めていた。
そのとき、ジャックオーランタンの手元で何やらキラリと光るものが目に入る。
【ハク】
(なんだ、あれ……?お菓子の包装紙か何かか?)
【ハク】
(いや、違う……あれは、包丁だ……!)
【ハク】
「危な……」
危ない、と声を出そうとしたそのときだった。