[本編] 緑川 彰一 編
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【緑川】
「……僕は不出来な息子だったから、緑川の名前は荷が重すぎたし……厳しいしつけも、苦しかった」
【緑川】
「ずっと苦しくて、……あのとき、僕は壊れてしまったんです」
【緑川】
「逃げ出してしまってすみません。勘当されたのも、仕方がないことだと思います」
【緑川】
「この仕事をしていることも、ずっと隠すつもりでした。……一生、会わないつもりで」
【緑川】
「ですが、張り紙でお分かりの通り、結局素性がばれて」
【緑川】
「この家に迷惑をかけることになってしまいました」
【緑川】
「……ごめんなさい」
【緑川】
「僕にできることならどんな償いもするし、罰も受けます」
【緑川】
「だけど、今の僕には緑川家の跡取り息子ではなく、一人の人間として認めてくれる仲間がいるんです」
【緑川】
「僕はこんな生活をしていますし、……許してもらおうなんて思っていません」
【緑川】
「ましてや認めてもらおうなんて、おこがましいことは思いません」
【緑川】
「……会うことはきっともう、ないと思いますが」
【緑川】
「幼いころ苦しかったしつけも、今の仕事に役立っていますし……感謝しています」
【緑川】
「それでは」
緑川さんはそう言って、インターホンを離れようとした。
【緑川の父】
「……彰一」
【緑川】
「……はい」
てっきり怒られるのかと思った。でも……違った。
【緑川の父】
「大丈夫なのか」
【緑川】
「……!」
【緑川の父】
「……お前のつらさをわかってやれなくてすまなかった」
【緑川】
「……お父さん……」
【緑川の父】
「正直言ってお前のしたことも、今のお前の仕事も認められはせん」
【緑川の父】
「ただ……、……いや……」
【ハク】
「……!」
【ハク】
(ご家族も、わかってくれてたんだ……!)
【緑川】
「……そこまで思ってもらえただけで、十分です」
【緑川】
「では」
緑川さんは……やっとこわばった表情を緩めて……少しだけ泣きそうな顔で、そう言った。
【緑川の父】
「正面をくぐって帰ってこいとは言わない」
【緑川の父】
「……だが、……うちの入り口は他にもある」
【緑川】
「……!」
それから緑川さんも、緑川さんのお父さんも、お母さんも……何も言わなかった。
けれどそこに、本当の家族の絆があることだけは……俺にもわかった。
【緑川】
「……顔向けできるようになったら、また報告に来ます」
それだけ言って、緑川さんは玄関を離れた。
続く…
「……僕は不出来な息子だったから、緑川の名前は荷が重すぎたし……厳しいしつけも、苦しかった」
【緑川】
「ずっと苦しくて、……あのとき、僕は壊れてしまったんです」
【緑川】
「逃げ出してしまってすみません。勘当されたのも、仕方がないことだと思います」
【緑川】
「この仕事をしていることも、ずっと隠すつもりでした。……一生、会わないつもりで」
【緑川】
「ですが、張り紙でお分かりの通り、結局素性がばれて」
【緑川】
「この家に迷惑をかけることになってしまいました」
【緑川】
「……ごめんなさい」
【緑川】
「僕にできることならどんな償いもするし、罰も受けます」
【緑川】
「だけど、今の僕には緑川家の跡取り息子ではなく、一人の人間として認めてくれる仲間がいるんです」
【緑川】
「僕はこんな生活をしていますし、……許してもらおうなんて思っていません」
【緑川】
「ましてや認めてもらおうなんて、おこがましいことは思いません」
【緑川】
「……会うことはきっともう、ないと思いますが」
【緑川】
「幼いころ苦しかったしつけも、今の仕事に役立っていますし……感謝しています」
【緑川】
「それでは」
緑川さんはそう言って、インターホンを離れようとした。
【緑川の父】
「……彰一」
【緑川】
「……はい」
てっきり怒られるのかと思った。でも……違った。
【緑川の父】
「大丈夫なのか」
【緑川】
「……!」
【緑川の父】
「……お前のつらさをわかってやれなくてすまなかった」
【緑川】
「……お父さん……」
【緑川の父】
「正直言ってお前のしたことも、今のお前の仕事も認められはせん」
【緑川の父】
「ただ……、……いや……」
【ハク】
「……!」
【ハク】
(ご家族も、わかってくれてたんだ……!)
【緑川】
「……そこまで思ってもらえただけで、十分です」
【緑川】
「では」
緑川さんは……やっとこわばった表情を緩めて……少しだけ泣きそうな顔で、そう言った。
【緑川の父】
「正面をくぐって帰ってこいとは言わない」
【緑川の父】
「……だが、……うちの入り口は他にもある」
【緑川】
「……!」
それから緑川さんも、緑川さんのお父さんも、お母さんも……何も言わなかった。
けれどそこに、本当の家族の絆があることだけは……俺にもわかった。
【緑川】
「……顔向けできるようになったら、また報告に来ます」
それだけ言って、緑川さんは玄関を離れた。
続く…
