[本編] 緑川 彰一 編
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【ハク】
「え……?」
【緑川】
「俺は幸せな家に生まれたからこそ、そういう環境を強いられるべきなんだ」
【緑川】
「犠牲無しの幸せなんてありえないからね」
【緑川】
「……そして、その犠牲は……幸せな家に生まれて、なのに逃げ出した俺であるべきなんだよ」
【ハク】
「そんなのおかしいです!」
【緑川】
「おかしくないよ」
【ハク】
「でもっ……」
【緑川】
「俺が逃げ出しただけじゃなく、緑川の家に傷がつく仕事をしているのは本当なんだ」
【緑川】
「それで香月や水野に脅されるのもその対価なんだよ」
【緑川】
「だからああやってお金を払わされるのは……何もおかしいことじゃない」
【ハク】
「絶対変です、そんなの!」
【緑川】
「変じゃないよ。……そうあるべきなんだ」
【ハク】
「緑川さんっ……」
緑川さんは俺の言葉など、気にも留めてくれなかった。
幸せは何かと引き換えになるものだと信じきっている。
【ハク】
(そんなんじゃない……)
【ハク】
「緑川さんは手放しで幸せになる権利があるはずなのに……!」
【緑川】
「あまり多くのものを求めちゃいけないんだよ、ユキ」
【緑川】
「俺たちホストだってそうだ。代金分のおもてなしはできても、恋人になることはできない」
【緑川】
「そういうものだよ」
【ハク】
「違います、だってっ……」
【緑川】
「もう黙って、ユキ」
【ハク】
「……っ!」
不意に緑川さんの唇が俺の唇を塞いだ。
【ハク】
(……俺、いま緑川さんに、キス……されて……る?)
【ハク】
「……」
―――唇が離れた後も、言葉を発することができず呆然としている俺に、緑川さんは少し悲しそうな顔で微笑み……言った。
【緑川】
「こんなふうに、俺は誰にでもキスをすることができる。……場合によっては、それ以上のことも……ね」
【緑川】
「恋人たちが愛を確かめ合う行為も、俺たちにとってはお金で売れる商品なんだ」
【緑川】
「『普通の幸せ』を棄てる代わりに、ホストとして高額な収入を得る。……そういうものなんだよ」
【ハク】
「何ですか、それっ……」
【緑川】
「……寝よう、ユキ。遅くまでごめんね」
【ハク】
「緑川さんっ……」
【ハク】
(そんな風に緑川さんが苦しむなんて、おかしいに決まってる……!)
【ハク】
「……俺に、任せてください」
【緑川】
「……え……?」
【ハク】
「俺が緑川さんを救います」
【緑川】
「救うとかじゃないんだよ、こういうさだめなの」
それだけ言って、緑川さんはベッドに行ってしまった。
【ハク】
(俺が……緑川さんを何かと引きえかじゃなく、幸せにしてみせますから……!)
【ハク】
(待ってて下さい。絶対緑川さんを救ってみせます)
続く…
「え……?」
【緑川】
「俺は幸せな家に生まれたからこそ、そういう環境を強いられるべきなんだ」
【緑川】
「犠牲無しの幸せなんてありえないからね」
【緑川】
「……そして、その犠牲は……幸せな家に生まれて、なのに逃げ出した俺であるべきなんだよ」
【ハク】
「そんなのおかしいです!」
【緑川】
「おかしくないよ」
【ハク】
「でもっ……」
【緑川】
「俺が逃げ出しただけじゃなく、緑川の家に傷がつく仕事をしているのは本当なんだ」
【緑川】
「それで香月や水野に脅されるのもその対価なんだよ」
【緑川】
「だからああやってお金を払わされるのは……何もおかしいことじゃない」
【ハク】
「絶対変です、そんなの!」
【緑川】
「変じゃないよ。……そうあるべきなんだ」
【ハク】
「緑川さんっ……」
緑川さんは俺の言葉など、気にも留めてくれなかった。
幸せは何かと引き換えになるものだと信じきっている。
【ハク】
(そんなんじゃない……)
【ハク】
「緑川さんは手放しで幸せになる権利があるはずなのに……!」
【緑川】
「あまり多くのものを求めちゃいけないんだよ、ユキ」
【緑川】
「俺たちホストだってそうだ。代金分のおもてなしはできても、恋人になることはできない」
【緑川】
「そういうものだよ」
【ハク】
「違います、だってっ……」
【緑川】
「もう黙って、ユキ」
【ハク】
「……っ!」
不意に緑川さんの唇が俺の唇を塞いだ。
【ハク】
(……俺、いま緑川さんに、キス……されて……る?)
【ハク】
「……」
―――唇が離れた後も、言葉を発することができず呆然としている俺に、緑川さんは少し悲しそうな顔で微笑み……言った。
【緑川】
「こんなふうに、俺は誰にでもキスをすることができる。……場合によっては、それ以上のことも……ね」
【緑川】
「恋人たちが愛を確かめ合う行為も、俺たちにとってはお金で売れる商品なんだ」
【緑川】
「『普通の幸せ』を棄てる代わりに、ホストとして高額な収入を得る。……そういうものなんだよ」
【ハク】
「何ですか、それっ……」
【緑川】
「……寝よう、ユキ。遅くまでごめんね」
【ハク】
「緑川さんっ……」
【ハク】
(そんな風に緑川さんが苦しむなんて、おかしいに決まってる……!)
【ハク】
「……俺に、任せてください」
【緑川】
「……え……?」
【ハク】
「俺が緑川さんを救います」
【緑川】
「救うとかじゃないんだよ、こういうさだめなの」
それだけ言って、緑川さんはベッドに行ってしまった。
【ハク】
(俺が……緑川さんを何かと引きえかじゃなく、幸せにしてみせますから……!)
【ハク】
(待ってて下さい。絶対緑川さんを救ってみせます)
続く…
