[本編] 緑川 彰一 編
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―――翌日。
俺と緑川さんは桃島さんを必要以上に刺激しないために、別々に出勤することになった。
緑川さんは普段、どのホストよりも早く店に入るから、俺も一緒について行っていた。
今日は緑川さんだけが早く入り……裏方で仕事をして、俺と顔を合わせないようにしてくれていた。
そして俺があとから店に向かうと……。
【ハク】
「おはようござ……っ……!?」
……店内にはただならぬ空気が流れていた―――!
【ハク】
(桃島さん……と、先輩の……!)
先輩ホスト数人が、壁を背にした桃島さんを取り囲んでいる。
……どうみても平穏な状況じゃない。
【ハク】
「どうし……」
【先輩ホスト1】
「あぁ、ちょうど良かった。ヒガイシャの登場だぜ」
【先輩ホスト2】
「こっちおいで、ユキちゃーん」
【先輩ホスト2】
「お前もモモに言いたいこと、あんだろ?」
【ハク】
「はっ……?」
動揺している隙に、先輩ホストに強く腕を引かれて桃島さんたちのところに連れて行かれてしまう。
【桃島】
「っ……!」
桃島さんが思いきり舌打ちをして、視線を逸らした。
【ハク】
「えっと……どうしたんですか……?」
【先輩ホスト1】
「いやぁ、昨日ね」
【先輩ホスト1】
「忘れ物しちゃってさぁ~、店に戻ったらモモちゃんがユキちゃんのこと脅してるからさぁ?」
【ハク】
「えっ……!?」
先輩ホストが見せたのは、スマートフォンに写った1枚の画像。
……昨日、俺が桃島さんに脅されて……
服を剥ぎ取られた瞬間のものだ。
緑川さんがあとから助けに来るまで、店には俺たち二人しかいなかったはずなのに―――!?
【先輩ホスト1】
「まぁあのあとショウさん来ちゃったんで結末は知らないけど」
【先輩ホスト1】
「この画像はしかるべき処分がなされるべきだよなぁ、ヒガイシャちゃん?」
【ハク】
「なっ……」
【先輩ホスト2】
「この画像、客に見せたらまずいだろうな~」
【先輩ホスト3】
「週刊誌も高く買うかもしんないっスよ、最近うちの店、結構有名人も来るじゃないっスか」
【先輩ホスト1】
「人気ホストが裏では後輩イジメ、けっこうなスキャンダルじゃない?」
【先輩ホスト1】
「ただでさえイメージが大事なホスト業界ではさ?」
【ハク】
(このひとたち……桃島さんを強請ってる!)
あのとき、俺たち以外には誰もいないと思っていたのに……。
しかも、まさか同じ店で働く仲間同士で強請りが起こるなんて思わなかった。
【先輩ホスト1】
「ショウさんが知ってるってことはうまーくその場おさめて」
【先輩ホスト1】
「オーナーにも伝わらないと思ってたんだろーけど?」
【先輩ホスト1】
「目撃者の口止めはまた別の話だもんなぁ?」
【桃島】
「……緑川さんが黙ってねーぞ」
【先輩ホスト1】
「強気だねー、モモちゃん」
【先輩ホスト1】
「じゃあこの写真、モモちゃんの指名客にメールで一斉送信しても問題ないワケ?」
【桃島】
「っ……」
【先輩ホスト1】
「収入激減、ナンバー2陥落。そしたらお給料も減るだろーねぇ?」
【先輩ホスト3】
「もちろん、割ったグラスや酒の代金も全額弁償。いくらするんだろーねぇ?」
【先輩ホスト1】
「あーあ、見ろよこれ、ドンペリのマグナムボトルまで割っちゃって……」
【先輩ホスト1】
「100じゃくだらないっすよ~?」
【ハク】
(昨日……緑川さんは弁償なんてひとことも言っていなかった……)
【ハク】
(もしかして……緑川さんが黙って負担するつもりでいたのかな……?)
そんな緑川さんの不言の男前に感心していると……。
【先輩ホスト1】
「……金、いるんだろお前」
【桃島】
「!!」
桃島さんの顔が引きつる。
先輩ホスト言葉に……桃島さんが動揺していた。
【桃島】
「お前っ……何知って……!?」
【先輩ホスト1】
「そう思うんだったら口止め料払いやがれ」
【桃島】
「お前っ……!」
【ハク】
「ちょっとやめてください、こんなのっ……」
【先輩ホスト1】
「なんだよ、ヒガイシャがカガイシャの肩持つのかぁ!?」
【ハク】
「肩持つって……そういうわけじゃないです! それに、これは俺たちの問題でっ……!」
【ハク】
「怪我も大したことなかったですし……脅されたなんてそんな……」
【ハク】
「ちょっとした喧嘩みたいなもんですから!」
【先輩ホスト1】
「んだと!?」
【先輩ホスト2】
「お前のこと助けてやろうとしてんだぞ!?」
そんなこと言ったって強請った金が俺の懐に入ってくるわけでもないんだからとんだ言い訳だ。
【ハク】
「とにかくやめてください!」
【桃島】
「ユキ……」
【先輩ホスト1】
「この写真は俺の方で好きにさせてもらうからな」
【ハク】
「そうしたとしても! 俺がちゃんとお客さんに誤解をといて回ります」
【ハク】
「そんな風に桃島さんを貶めていいはずがないじゃないですか」
【ハク】
「それに……その写真が出回って桃島さんの人気が一時的に落ちたとしても」
【ハク】
「桃島さんならそのうち元の座に戻るでしょう。……こんな事しても意味ないです!」
先輩にそう言い切ってやった。
【緑川】
「……あれあれ、何の騒ぎ?」
【先輩ホスト1】
「っ……! ショウさんっ……!」
【緑川】
「どうしたの?」
【先輩ホスト1】
「……何でも、ないです……」
緑川さんの登場に、先輩ホストたちはいそいそと控室の方へ戻って行ってしまった。
俺と緑川さんは桃島さんを必要以上に刺激しないために、別々に出勤することになった。
緑川さんは普段、どのホストよりも早く店に入るから、俺も一緒について行っていた。
今日は緑川さんだけが早く入り……裏方で仕事をして、俺と顔を合わせないようにしてくれていた。
そして俺があとから店に向かうと……。
【ハク】
「おはようござ……っ……!?」
……店内にはただならぬ空気が流れていた―――!
【ハク】
(桃島さん……と、先輩の……!)
先輩ホスト数人が、壁を背にした桃島さんを取り囲んでいる。
……どうみても平穏な状況じゃない。
【ハク】
「どうし……」
【先輩ホスト1】
「あぁ、ちょうど良かった。ヒガイシャの登場だぜ」
【先輩ホスト2】
「こっちおいで、ユキちゃーん」
【先輩ホスト2】
「お前もモモに言いたいこと、あんだろ?」
【ハク】
「はっ……?」
動揺している隙に、先輩ホストに強く腕を引かれて桃島さんたちのところに連れて行かれてしまう。
【桃島】
「っ……!」
桃島さんが思いきり舌打ちをして、視線を逸らした。
【ハク】
「えっと……どうしたんですか……?」
【先輩ホスト1】
「いやぁ、昨日ね」
【先輩ホスト1】
「忘れ物しちゃってさぁ~、店に戻ったらモモちゃんがユキちゃんのこと脅してるからさぁ?」
【ハク】
「えっ……!?」
先輩ホストが見せたのは、スマートフォンに写った1枚の画像。
……昨日、俺が桃島さんに脅されて……
服を剥ぎ取られた瞬間のものだ。
緑川さんがあとから助けに来るまで、店には俺たち二人しかいなかったはずなのに―――!?
【先輩ホスト1】
「まぁあのあとショウさん来ちゃったんで結末は知らないけど」
【先輩ホスト1】
「この画像はしかるべき処分がなされるべきだよなぁ、ヒガイシャちゃん?」
【ハク】
「なっ……」
【先輩ホスト2】
「この画像、客に見せたらまずいだろうな~」
【先輩ホスト3】
「週刊誌も高く買うかもしんないっスよ、最近うちの店、結構有名人も来るじゃないっスか」
【先輩ホスト1】
「人気ホストが裏では後輩イジメ、けっこうなスキャンダルじゃない?」
【先輩ホスト1】
「ただでさえイメージが大事なホスト業界ではさ?」
【ハク】
(このひとたち……桃島さんを強請ってる!)
あのとき、俺たち以外には誰もいないと思っていたのに……。
しかも、まさか同じ店で働く仲間同士で強請りが起こるなんて思わなかった。
【先輩ホスト1】
「ショウさんが知ってるってことはうまーくその場おさめて」
【先輩ホスト1】
「オーナーにも伝わらないと思ってたんだろーけど?」
【先輩ホスト1】
「目撃者の口止めはまた別の話だもんなぁ?」
【桃島】
「……緑川さんが黙ってねーぞ」
【先輩ホスト1】
「強気だねー、モモちゃん」
【先輩ホスト1】
「じゃあこの写真、モモちゃんの指名客にメールで一斉送信しても問題ないワケ?」
【桃島】
「っ……」
【先輩ホスト1】
「収入激減、ナンバー2陥落。そしたらお給料も減るだろーねぇ?」
【先輩ホスト3】
「もちろん、割ったグラスや酒の代金も全額弁償。いくらするんだろーねぇ?」
【先輩ホスト1】
「あーあ、見ろよこれ、ドンペリのマグナムボトルまで割っちゃって……」
【先輩ホスト1】
「100じゃくだらないっすよ~?」
【ハク】
(昨日……緑川さんは弁償なんてひとことも言っていなかった……)
【ハク】
(もしかして……緑川さんが黙って負担するつもりでいたのかな……?)
そんな緑川さんの不言の男前に感心していると……。
【先輩ホスト1】
「……金、いるんだろお前」
【桃島】
「!!」
桃島さんの顔が引きつる。
先輩ホスト言葉に……桃島さんが動揺していた。
【桃島】
「お前っ……何知って……!?」
【先輩ホスト1】
「そう思うんだったら口止め料払いやがれ」
【桃島】
「お前っ……!」
【ハク】
「ちょっとやめてください、こんなのっ……」
【先輩ホスト1】
「なんだよ、ヒガイシャがカガイシャの肩持つのかぁ!?」
【ハク】
「肩持つって……そういうわけじゃないです! それに、これは俺たちの問題でっ……!」
【ハク】
「怪我も大したことなかったですし……脅されたなんてそんな……」
【ハク】
「ちょっとした喧嘩みたいなもんですから!」
【先輩ホスト1】
「んだと!?」
【先輩ホスト2】
「お前のこと助けてやろうとしてんだぞ!?」
そんなこと言ったって強請った金が俺の懐に入ってくるわけでもないんだからとんだ言い訳だ。
【ハク】
「とにかくやめてください!」
【桃島】
「ユキ……」
【先輩ホスト1】
「この写真は俺の方で好きにさせてもらうからな」
【ハク】
「そうしたとしても! 俺がちゃんとお客さんに誤解をといて回ります」
【ハク】
「そんな風に桃島さんを貶めていいはずがないじゃないですか」
【ハク】
「それに……その写真が出回って桃島さんの人気が一時的に落ちたとしても」
【ハク】
「桃島さんならそのうち元の座に戻るでしょう。……こんな事しても意味ないです!」
先輩にそう言い切ってやった。
【緑川】
「……あれあれ、何の騒ぎ?」
【先輩ホスト1】
「っ……! ショウさんっ……!」
【緑川】
「どうしたの?」
【先輩ホスト1】
「……何でも、ないです……」
緑川さんの登場に、先輩ホストたちはいそいそと控室の方へ戻って行ってしまった。
