[本編] 緑川 彰一 編
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【ハク】
「どういう意味ですか?」
【緑川】
「空気で人柄まで読めちゃう辺り」
【ハク】
「そんな能力ないですよ……」
謙遜でも何でもなく、自分にそんな能力があるなんて思えない。
【緑川】
「あるって。……そうやってモモの気持ちに気付いちゃうとことか」
【ハク】
「だってそれは……」
【緑川】
「確かにモモは俺に……尊敬以上の気持ちを持ってると思う」
【ハク】
「緑川さんも気づいているんですね」
緑川さんは全部わかったうえで……桃島さんへの態度を変えないんだ。
【緑川】
「うん。……でも俺は、モモの気持ちには答えてやれない」
【緑川】
「モモの気持ちをどうにかしてやることは俺にはできない」
【ハク】
「そうなんですか?」
【緑川】
「そう。だから……ああやってモモが荒れても、トラブルをおさめることしかできない」
【ハク】
「答えてあげることはできないんですか?」
そうすれば桃島さんも報われるのに、そう思って尋ねるけれど緑川さんはゆるゆると首を横に振った。
【緑川】
「……できないよ」
【ハク】
「それは緑川さんがそういう人じゃないから……ですか?」
【緑川】
「……違う。たとえばモモが女の子でもその気持ちには答えられなかった」
【ハク】
「どうして……好きな人がいるとか?」
【緑川】
「……違う。好きな人なんて、もうずっといないよ」
【ハク】
「恋人は?」
『王子様』の緑川さんらしからぬ答えに驚く。
【緑川】
「恋人という関係になったことはあっても……」
【緑川】
「本当の意味で俺の恋人になった人はいないと思う」
【ハク】
「………」
【緑川】
「……モモも、それから、ユキも」
【緑川】
「本当の俺を知らないから……」
【緑川】
「本当の俺を知ったらモモだって俺のことなんか嫌いになるよ」
【ハク】
「……?」
意味深な緑川さんの言葉。
【ハク】
「それってどういう……」
【緑川】
「ほら、ユキ疲れてるんだから早く風呂っ!」
そう言ってシャワールームの方へ背中を押されてしまう。
【ハク】
(本当の緑川さん……?)
こんな王子様のような緑川さんにも、裏側があるのだろうか。
一緒に住んでいても全く見えない。
……いや。
【ハク】
(……あの、うなされてたことと関係があるのかな……?)
誰も知らない、本当の緑川さんがいる……?
【ハク】
(……っつっても……俺には教えてもらえないか……)
【緑川】
「どうしたの、ユキ?」
【ハク】
「いえ……」
すっかり王子様の笑顔に戻った緑川さんに、俺は何も言えなかった―――。
続く…
「どういう意味ですか?」
【緑川】
「空気で人柄まで読めちゃう辺り」
【ハク】
「そんな能力ないですよ……」
謙遜でも何でもなく、自分にそんな能力があるなんて思えない。
【緑川】
「あるって。……そうやってモモの気持ちに気付いちゃうとことか」
【ハク】
「だってそれは……」
【緑川】
「確かにモモは俺に……尊敬以上の気持ちを持ってると思う」
【ハク】
「緑川さんも気づいているんですね」
緑川さんは全部わかったうえで……桃島さんへの態度を変えないんだ。
【緑川】
「うん。……でも俺は、モモの気持ちには答えてやれない」
【緑川】
「モモの気持ちをどうにかしてやることは俺にはできない」
【ハク】
「そうなんですか?」
【緑川】
「そう。だから……ああやってモモが荒れても、トラブルをおさめることしかできない」
【ハク】
「答えてあげることはできないんですか?」
そうすれば桃島さんも報われるのに、そう思って尋ねるけれど緑川さんはゆるゆると首を横に振った。
【緑川】
「……できないよ」
【ハク】
「それは緑川さんがそういう人じゃないから……ですか?」
【緑川】
「……違う。たとえばモモが女の子でもその気持ちには答えられなかった」
【ハク】
「どうして……好きな人がいるとか?」
【緑川】
「……違う。好きな人なんて、もうずっといないよ」
【ハク】
「恋人は?」
『王子様』の緑川さんらしからぬ答えに驚く。
【緑川】
「恋人という関係になったことはあっても……」
【緑川】
「本当の意味で俺の恋人になった人はいないと思う」
【ハク】
「………」
【緑川】
「……モモも、それから、ユキも」
【緑川】
「本当の俺を知らないから……」
【緑川】
「本当の俺を知ったらモモだって俺のことなんか嫌いになるよ」
【ハク】
「……?」
意味深な緑川さんの言葉。
【ハク】
「それってどういう……」
【緑川】
「ほら、ユキ疲れてるんだから早く風呂っ!」
そう言ってシャワールームの方へ背中を押されてしまう。
【ハク】
(本当の緑川さん……?)
こんな王子様のような緑川さんにも、裏側があるのだろうか。
一緒に住んでいても全く見えない。
……いや。
【ハク】
(……あの、うなされてたことと関係があるのかな……?)
誰も知らない、本当の緑川さんがいる……?
【ハク】
(……っつっても……俺には教えてもらえないか……)
【緑川】
「どうしたの、ユキ?」
【ハク】
「いえ……」
すっかり王子様の笑顔に戻った緑川さんに、俺は何も言えなかった―――。
続く…
