[本編] 赤屋 竜次 編
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【赤屋】
「声、抑えんな……」
耳元にかかる吐息混じりのリュウの声に、ぶるりと身体が震える。
【赤屋】
「聞かせろよ、ハクの声……」
言いながら、リュウは手を休めない。
敏感な中心と、耳に感じる欲望の滲むリュウの声。
もう俺は、嬌声を抑えることができなかった。
【ハク】
「あ、はぁ……」
リュウの熱がずりずりと移動して、ついに俺の太腿にリュウの手が触れる。
その熱さにドアをノックされるようにして、俺は自然と脚を広げてしまう。
【赤屋】
「ふっ、こんなにドロドロにして……すっかりソノ気じゃねぇか」
【ハク】
「や……言わな、いで……」
楽しそうに笑いながらのリュウの言葉に羞恥を煽られる。
それでも、リュウの息が内腿にかかると、やっぱり俺は感じてしまう。
【赤屋】
「まだまだ、たっぷり良くさせてやるよ……」
そう言うとリュウは存在を主張している中心に食らいつく。
【ハク】
「あ、あ!んん……ふ、ぁ……」
【赤屋】
「ハハッ……感じすぎ」
【ハク】
「だ、って……ふ、ぅ……」
リュウは笑うけど、卑猥な音を立てられるとそれだけでその音に耳から犯されてるみたいだ。
【ハク】
「ひ、あ……っ、リュウ、もう……だめ……っ」
【赤屋】
「……ああ、いいぜ」
【ハク】
「ぁ……あ、あ……!」
【赤屋】
「……ハク……!」
【赤屋】
「どうした…もう限界か…?」
【ハク】
「ん、ああっ……!」
【ハク】
「くっ…も、もう…ダメだ…よ」
【赤屋】
「……ハク……!」
だんだんと追い立てられて、最後は必ずリュウが飲んでくれる。
最初は男同士ということに戸惑うばかりだったが、次第にそのぬくもりが心地よくなってゆくのが自分でもわかる。
【ハク】
「リュウ……」
【赤屋】
「ん?」
口元を拭いながら再び俺の隣に寝転ぶリュウの名を呼ぶと、優しげな響きが返ってくる。
先ほどの熱い吐息と同じ声だが、決定的に何かが違う。
【ハク】
「リュウのも……」
達した直後の気怠さが纏わりつくが、俺は身体を反転させてリュウの方を向いた。
【赤屋】
「っく……じゃあ、頼む……」
頷いたリュウの声は、また欲望に濡れていた。
そのまま、触れた硬い腹筋から手を滑らせて反応しているリュウのものに触れる。
俺はリュウが自分にしてくれたのと同じように、下半身に口を近づけた。
【赤屋】
「……くはっ…」
俺が舐る度にリュウの顔が、その感覚に耐えられずにゆがむ。
俺はそのリュウの表情を見て、焦らすようにその行為を続けた。
【赤屋】
「……ふ…あっう…っく」
するとリュウは限界が近くなったらしく、俺の頭を押さえつけてくる。
【ハク】
「ぐっ…」
少し苦しい…。
【赤屋】
「はぁ………はぁ…」
【赤屋】
「くっ…」
しばらくすると、リュウの中から勢いよくはじけ出たものが口の中に入ってくる。
俺はその口いっぱいに広がったものを、ためらいながらも飲み込んだ…。
【赤屋】
「ハク…お…お前……」
脱力し虚ろな目をしたリュウは、しばらく俺をぼーっと眺めていたが、そのまま力尽きたように眠りについた。
近頃は自分からリュウの獣に触れたり、擦ったりもすることにもためらいがなくなってきていた。
俺もまた、少しずつ快楽に溺れることに慣れてしまっていたのかもしれない。
夜の行為を別にすれば、それなりに順調なように思える生活の一方で、俺自身の本来の主目的である職探しは困難を極めていた。
求人を出している会社で気になるところを見つけては応募しているものの、アパートを焼け出されているので住所はあるとは言っても、事実不定の状態。
さらに、前職を解雇された関係で根回しでもされているのか、同職の応募はほとんど空振り状態だ。
まったく違う職種に応募してみても、書類は通るが面接で落とされる。
俺は次第に自信を失くしつつあった。
【ハク】
「また駄目だった……」
【赤屋】
「まぁ、ハクならまた次があるさ」
リュウは慰めの言葉を口にしながら俺の頬にキスをする。
最近、行為の前後だけでなくともこういった軽いスキンシップが多くなった。
行為の最中だってまるで女にするみたいに、今みたいに頬に口づけたり、首筋を吸われて痕を残されたりする。
リュウが俺に触れる手つきはどこまでも優しく、壊れもののように俺を扱う。
抱き寄せて、「好き」だの「守りたい」だのと囁く。
嫌な気分になるわけではない。
リュウの腕の中はひどく安心できるが、リュウに取りすがっている自分に気付くと男としてのプライドが消えてなくなってしまうような気がして。
――俺はそれを恐れていた。
【ハク】
「はぁ……」
今日も面接から帰ってきた俺は、リュウの前で盛大に溜め息を吐いた。
いけそうだと思っていた会社だったが、面接中だというのに「うちじゃちょっと……」と不採用を仄めかされ、望みは薄い。
【赤屋】
「どうした、ハク」
どこか嬉しそうに俺の髪を弄びながらリュウが問う。
リュウのソファで隣同士座るのもすっかり違和感がなくなってしまった。
【ハク】
「今日も面接、ダメそうなんだ……」
【赤屋】
「そう心配すんな。ハクは良いところが沢山あんだから、すぐにハクに合った会社がみつかる」
【赤屋】
「それに、いざとなりゃ俺を頼ればいいだろ」
その言葉が、どうしようもなく怒りを誘った。
冷静になってから考えれば、リュウが何の気なしに言ったのはわかる。
だけどこのときはリュウが俺なんて自分の面倒だってまともに見れない奴だって言ってるように思えて、俺の気持ちも知らないくせにって。
溜め込んでいたものが量を超えて溢れていくように、止められなかった。
【ハク】
「俺に優しくするな!」
【赤屋】
「シ…ロ?」
気がつけば、俺は髪に触れようとしていたリュウの手を乱暴に振り払っていた。
【ハク】
「もう沢山だ……毎日のようにこんなことされるのも、好きだとかなんとか言われるのも!」
本当に悪いのは、いつまでもリュウに頼ってばかりで何もできないでいる自分自身だ。
だけど俺は、そんなやり場のない怒りをリュウにぶつけてしまう。
【ハク】
「俺は……」
【ハク】
「俺はお前の女じゃねえ!」
【赤屋】
「そんな……俺はただ……」
言った瞬間、後悔した。
正面から見たリュウが、ものすごく傷ついた顔をしていたからだ。
【ハク】
「…………っ!」
俺はどうしてもその場に止まることができず、いたたまれなくなってリュウの家を飛び出した。
【赤屋】
「おい!ハクっ……!」
背後からリュウの声が追ってくる気がして、大急ぎでエレベーターに乗り込む。
丁度エレベーターが降下を始めると同時に、ガラス越しに追いかけてきたリュウの姿が見えたが、俺は見ないフリをする。
上の方でエレベーターのドアをたたく音がするが、それすら聞きたくなくて耳をふさいだ。
そして一階まで降りると俺は、そのままマンションの外へとあてもなく走った。
続く…
「声、抑えんな……」
耳元にかかる吐息混じりのリュウの声に、ぶるりと身体が震える。
【赤屋】
「聞かせろよ、ハクの声……」
言いながら、リュウは手を休めない。
敏感な中心と、耳に感じる欲望の滲むリュウの声。
もう俺は、嬌声を抑えることができなかった。
【ハク】
「あ、はぁ……」
リュウの熱がずりずりと移動して、ついに俺の太腿にリュウの手が触れる。
その熱さにドアをノックされるようにして、俺は自然と脚を広げてしまう。
【赤屋】
「ふっ、こんなにドロドロにして……すっかりソノ気じゃねぇか」
【ハク】
「や……言わな、いで……」
楽しそうに笑いながらのリュウの言葉に羞恥を煽られる。
それでも、リュウの息が内腿にかかると、やっぱり俺は感じてしまう。
【赤屋】
「まだまだ、たっぷり良くさせてやるよ……」
そう言うとリュウは存在を主張している中心に食らいつく。
【ハク】
「あ、あ!んん……ふ、ぁ……」
【赤屋】
「ハハッ……感じすぎ」
【ハク】
「だ、って……ふ、ぅ……」
リュウは笑うけど、卑猥な音を立てられるとそれだけでその音に耳から犯されてるみたいだ。
【ハク】
「ひ、あ……っ、リュウ、もう……だめ……っ」
【赤屋】
「……ああ、いいぜ」
【ハク】
「ぁ……あ、あ……!」
【赤屋】
「……ハク……!」
【赤屋】
「どうした…もう限界か…?」
【ハク】
「ん、ああっ……!」
【ハク】
「くっ…も、もう…ダメだ…よ」
【赤屋】
「……ハク……!」
だんだんと追い立てられて、最後は必ずリュウが飲んでくれる。
最初は男同士ということに戸惑うばかりだったが、次第にそのぬくもりが心地よくなってゆくのが自分でもわかる。
【ハク】
「リュウ……」
【赤屋】
「ん?」
口元を拭いながら再び俺の隣に寝転ぶリュウの名を呼ぶと、優しげな響きが返ってくる。
先ほどの熱い吐息と同じ声だが、決定的に何かが違う。
【ハク】
「リュウのも……」
達した直後の気怠さが纏わりつくが、俺は身体を反転させてリュウの方を向いた。
【赤屋】
「っく……じゃあ、頼む……」
頷いたリュウの声は、また欲望に濡れていた。
そのまま、触れた硬い腹筋から手を滑らせて反応しているリュウのものに触れる。
俺はリュウが自分にしてくれたのと同じように、下半身に口を近づけた。
【赤屋】
「……くはっ…」
俺が舐る度にリュウの顔が、その感覚に耐えられずにゆがむ。
俺はそのリュウの表情を見て、焦らすようにその行為を続けた。
【赤屋】
「……ふ…あっう…っく」
するとリュウは限界が近くなったらしく、俺の頭を押さえつけてくる。
【ハク】
「ぐっ…」
少し苦しい…。
【赤屋】
「はぁ………はぁ…」
【赤屋】
「くっ…」
しばらくすると、リュウの中から勢いよくはじけ出たものが口の中に入ってくる。
俺はその口いっぱいに広がったものを、ためらいながらも飲み込んだ…。
【赤屋】
「ハク…お…お前……」
脱力し虚ろな目をしたリュウは、しばらく俺をぼーっと眺めていたが、そのまま力尽きたように眠りについた。
近頃は自分からリュウの獣に触れたり、擦ったりもすることにもためらいがなくなってきていた。
俺もまた、少しずつ快楽に溺れることに慣れてしまっていたのかもしれない。
夜の行為を別にすれば、それなりに順調なように思える生活の一方で、俺自身の本来の主目的である職探しは困難を極めていた。
求人を出している会社で気になるところを見つけては応募しているものの、アパートを焼け出されているので住所はあるとは言っても、事実不定の状態。
さらに、前職を解雇された関係で根回しでもされているのか、同職の応募はほとんど空振り状態だ。
まったく違う職種に応募してみても、書類は通るが面接で落とされる。
俺は次第に自信を失くしつつあった。
【ハク】
「また駄目だった……」
【赤屋】
「まぁ、ハクならまた次があるさ」
リュウは慰めの言葉を口にしながら俺の頬にキスをする。
最近、行為の前後だけでなくともこういった軽いスキンシップが多くなった。
行為の最中だってまるで女にするみたいに、今みたいに頬に口づけたり、首筋を吸われて痕を残されたりする。
リュウが俺に触れる手つきはどこまでも優しく、壊れもののように俺を扱う。
抱き寄せて、「好き」だの「守りたい」だのと囁く。
嫌な気分になるわけではない。
リュウの腕の中はひどく安心できるが、リュウに取りすがっている自分に気付くと男としてのプライドが消えてなくなってしまうような気がして。
――俺はそれを恐れていた。
【ハク】
「はぁ……」
今日も面接から帰ってきた俺は、リュウの前で盛大に溜め息を吐いた。
いけそうだと思っていた会社だったが、面接中だというのに「うちじゃちょっと……」と不採用を仄めかされ、望みは薄い。
【赤屋】
「どうした、ハク」
どこか嬉しそうに俺の髪を弄びながらリュウが問う。
リュウのソファで隣同士座るのもすっかり違和感がなくなってしまった。
【ハク】
「今日も面接、ダメそうなんだ……」
【赤屋】
「そう心配すんな。ハクは良いところが沢山あんだから、すぐにハクに合った会社がみつかる」
【赤屋】
「それに、いざとなりゃ俺を頼ればいいだろ」
その言葉が、どうしようもなく怒りを誘った。
冷静になってから考えれば、リュウが何の気なしに言ったのはわかる。
だけどこのときはリュウが俺なんて自分の面倒だってまともに見れない奴だって言ってるように思えて、俺の気持ちも知らないくせにって。
溜め込んでいたものが量を超えて溢れていくように、止められなかった。
【ハク】
「俺に優しくするな!」
【赤屋】
「シ…ロ?」
気がつけば、俺は髪に触れようとしていたリュウの手を乱暴に振り払っていた。
【ハク】
「もう沢山だ……毎日のようにこんなことされるのも、好きだとかなんとか言われるのも!」
本当に悪いのは、いつまでもリュウに頼ってばかりで何もできないでいる自分自身だ。
だけど俺は、そんなやり場のない怒りをリュウにぶつけてしまう。
【ハク】
「俺は……」
【ハク】
「俺はお前の女じゃねえ!」
【赤屋】
「そんな……俺はただ……」
言った瞬間、後悔した。
正面から見たリュウが、ものすごく傷ついた顔をしていたからだ。
【ハク】
「…………っ!」
俺はどうしてもその場に止まることができず、いたたまれなくなってリュウの家を飛び出した。
【赤屋】
「おい!ハクっ……!」
背後からリュウの声が追ってくる気がして、大急ぎでエレベーターに乗り込む。
丁度エレベーターが降下を始めると同時に、ガラス越しに追いかけてきたリュウの姿が見えたが、俺は見ないフリをする。
上の方でエレベーターのドアをたたく音がするが、それすら聞きたくなくて耳をふさいだ。
そして一階まで降りると俺は、そのままマンションの外へとあてもなく走った。
続く…