[本編] 藍建 仁 編
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【銀】
「良い声だ……」
その言葉と共に指とは比べ物にならない質量が俺を穿った。
【藍建】
「グッ……が、あ……!」
一度には全部収まりきらず、ぎちぎちと押し広げるように少しずつ内部へ入り込む。
体を裂いて、暴かれるような初めての感覚……だが不思議と、オレの昂ぶりは治まることはなかった。
【藍建】
「やめ……ろ……」
【銀】
「止めても良いのか?お前の体は乱暴にされるほうが好みのようだが」
【藍建】
「ぅあ……あ……っ!」
言葉の通り乱暴に後ろから追い立てられ、びくびくと体が震える。
まるで自分の体じゃないみたいに、抑えがきかなくなってしまっていた。
【銀】
「ふん、初めてのくせにとんだ淫乱だな……」
そんな酷い言葉で責められるのでさえ、今のオレの体は熱に変換する。
いくらなんでもこんなのは変だ、おかしいと思っても、体の反応は治まらない。
むしろ熱くなる一方だ。
【銀】
「出すぞ……っ」
そして、遂に銀の膨張したそれが内部で弾けた。
内側の、奥の方に叩き付けられるのを感じてびくんと内臓が疼く。
【藍建】
「くふっ……ぁ……あ」
【藍建】
「あぁっ!あ……ぁ……」
……とうとう俺は、男に責められて達してしまった。
はぁはぁと落ち着かない呼吸と、一気に感じる疲労感で俺はベッドに倒れ込む。
【銀】
「ふん……まあ、初めてにしては上出来だろう」
……行為のあとの銀の態度は優しいものではなかった。
だが、行為の後のやたらと冷めた気分にはオレも覚えがあるので、とくに気にすることはなかった。
それよりも、酒で力が入らないのを良いことに好き勝手に開かれた体……
頭の先からつま先まで、疲労感でいっぱいだ。
だが、それとなぜかオレは今までに味わったことのない充足感を感じていた。
【藍建】
「なぁ……あんた、また会えるか?」
不思議と、俺の唇はそう唱えていた。
……その後も、銀との奇妙な関係は続いていた。
連絡は向こうからのみ、最初の時のようにホテルで会う。
行為が終わるといつも銀は余韻を楽しむでもなく、すぐに帰って行った。
それでも、何度か逢瀬を重ねるうちに俺の心は銀の方へと動いていた。
……ある日の、最中のことだ。
【藍建】
「……ん、」
【藍建】
「なぁ……」
俺の体を貪る銀の首に、腕を回して引き寄せる。
自分としてはキスの合図のはずだった。
【銀】
「……」
【藍建】
「あぁっ!く、ぅんっ……!」
途端に激しく突き上げられて体ががくがくと揺れる。
唇は重なることはなかった。
……そのときだけじゃない。
銀と体を繋げたことは何度もあっても、今まで唇を合わせたこと一度もなかった。
【藍建】
「銀がオレに気がないのはわかってるつもりだった」
【藍建】
「でも、いつかは振り向いてくれるって思ってたんだ。わかってなかったってことだよな……」
そこまで話し終えると、藍建さんが寂しそうに下を向く。
そんな彼の姿に俺は思わず藍建さんを抱き締めた。
【ハク】
「藍建さん……」
俺はその姿に、思わず藍建さんを抱き締めた。
藍建さんがいつもどんな気持ちで過ごしていたのかあのデパートの一件、どんな思いでナツのことを見つめていたのか……。
そのことを思うと、体が自然と動いていた。
【藍建】
「つ、ハクくん!?」
【ハク】
「すみません、俺、こんなことくらいしかできない、けど……」
【ハク】
「俺は、藍建さんにそんな顔、して欲しくない……!」
【ハク】
「あ……えっと……」
【ハク】
「…………」
話を聞いた俺は、藍建さんにどんな言葉をかけたらいいのかわからず黙り込んでしまう。
藍建さんはそんな俺を見てふっと笑った。
【藍建】
「いいんだ。話を聞いてもらっただけで十分だから」
そうは言いながらも寂しそうな表情を浮かべる彼に、何もしてやれない自分が嫌になる。
【ハク】
(俺が、藍建さんのためにしてあげられることって何だろう……)
考えてもすぐには答えが出てこない。
俺はただ、藍建さんのその姿を傍で見つめていることしかできなかった……。
藍建さんの話を聞いた翌日、俺は居ても立っても居られず、出社するとすぐに社長室へと赴いた。
もちろん、ナツと話をするためだ。
社長室に入るのは仕事初日以来のことで、俺は一度深呼吸をしてからドアをノックして扉を開ける。
【ハク】
「失礼します」
【銀】
「ハクか。どうした。仕事に不満でもあったか?」
ナツは以前と変わらず、椅子に座って書類を見ていた。
藍建さんにあんな顔をさせておいて、普通にしているナツがなんとも憎らしい。
【ハク】
「仕事に不満は、ない……俺が言いたいのはもっと別のことだ」
【銀】
「ほう、いいだろう。言ってみろ」
挑発的なナツの態度に、俺は決心して口を開いた。
【ハク】
「ナツは……どうして藍建さんに辛く当たるんだ?」
【銀】
「藍建だと……?」
それまで薄く微笑んでいたナツが初めて眉をしかめる。
かまわず俺は話を続けた。
【ハク】
「昨日、会議室で二人で話してただろ」
【ハク】
「……あのとき、俺も隣の会議室にいたんだ」
【銀】
「盗み聞きか。いい趣味だな」
俺の言葉に、ナツはバカにしたように鼻で笑う。
そんな態度が藍建さんの気持ちを踏みにじっているようで、俺は腹の中が煮えくり返る思いだった。
だがそんな気持ちを押し殺し、努めて冷静に問いかける。
【ハク】
「答えてくれ。どうして……」
ナツとの関係を話してくれた時の藍建さんの寂しげな表情が今でも頭を離れない。
できることなら今、目の前のナツの胸倉を掴んで揺さぶってやりたいほどだ。
【銀】
「…………」
【ハク】
「……?」
ナツは少し考えるように目を細めたが、直に目を反らして顔を伏せた。
【銀】
「お前には関係のないことだ」
【ハク】
「そんなこと……」
【銀】
「いいか。オレは社長でお前はオレの会社の社員だ」
【銀】
「その立場をわかって言っているのか?」
【ハク】
「それは……」
「良い声だ……」
その言葉と共に指とは比べ物にならない質量が俺を穿った。
【藍建】
「グッ……が、あ……!」
一度には全部収まりきらず、ぎちぎちと押し広げるように少しずつ内部へ入り込む。
体を裂いて、暴かれるような初めての感覚……だが不思議と、オレの昂ぶりは治まることはなかった。
【藍建】
「やめ……ろ……」
【銀】
「止めても良いのか?お前の体は乱暴にされるほうが好みのようだが」
【藍建】
「ぅあ……あ……っ!」
言葉の通り乱暴に後ろから追い立てられ、びくびくと体が震える。
まるで自分の体じゃないみたいに、抑えがきかなくなってしまっていた。
【銀】
「ふん、初めてのくせにとんだ淫乱だな……」
そんな酷い言葉で責められるのでさえ、今のオレの体は熱に変換する。
いくらなんでもこんなのは変だ、おかしいと思っても、体の反応は治まらない。
むしろ熱くなる一方だ。
【銀】
「出すぞ……っ」
そして、遂に銀の膨張したそれが内部で弾けた。
内側の、奥の方に叩き付けられるのを感じてびくんと内臓が疼く。
【藍建】
「くふっ……ぁ……あ」
【藍建】
「あぁっ!あ……ぁ……」
……とうとう俺は、男に責められて達してしまった。
はぁはぁと落ち着かない呼吸と、一気に感じる疲労感で俺はベッドに倒れ込む。
【銀】
「ふん……まあ、初めてにしては上出来だろう」
……行為のあとの銀の態度は優しいものではなかった。
だが、行為の後のやたらと冷めた気分にはオレも覚えがあるので、とくに気にすることはなかった。
それよりも、酒で力が入らないのを良いことに好き勝手に開かれた体……
頭の先からつま先まで、疲労感でいっぱいだ。
だが、それとなぜかオレは今までに味わったことのない充足感を感じていた。
【藍建】
「なぁ……あんた、また会えるか?」
不思議と、俺の唇はそう唱えていた。
……その後も、銀との奇妙な関係は続いていた。
連絡は向こうからのみ、最初の時のようにホテルで会う。
行為が終わるといつも銀は余韻を楽しむでもなく、すぐに帰って行った。
それでも、何度か逢瀬を重ねるうちに俺の心は銀の方へと動いていた。
……ある日の、最中のことだ。
【藍建】
「……ん、」
【藍建】
「なぁ……」
俺の体を貪る銀の首に、腕を回して引き寄せる。
自分としてはキスの合図のはずだった。
【銀】
「……」
【藍建】
「あぁっ!く、ぅんっ……!」
途端に激しく突き上げられて体ががくがくと揺れる。
唇は重なることはなかった。
……そのときだけじゃない。
銀と体を繋げたことは何度もあっても、今まで唇を合わせたこと一度もなかった。
【藍建】
「銀がオレに気がないのはわかってるつもりだった」
【藍建】
「でも、いつかは振り向いてくれるって思ってたんだ。わかってなかったってことだよな……」
そこまで話し終えると、藍建さんが寂しそうに下を向く。
そんな彼の姿に俺は思わず藍建さんを抱き締めた。
【ハク】
「藍建さん……」
俺はその姿に、思わず藍建さんを抱き締めた。
藍建さんがいつもどんな気持ちで過ごしていたのかあのデパートの一件、どんな思いでナツのことを見つめていたのか……。
そのことを思うと、体が自然と動いていた。
【藍建】
「つ、ハクくん!?」
【ハク】
「すみません、俺、こんなことくらいしかできない、けど……」
【ハク】
「俺は、藍建さんにそんな顔、して欲しくない……!」
【ハク】
「あ……えっと……」
【ハク】
「…………」
話を聞いた俺は、藍建さんにどんな言葉をかけたらいいのかわからず黙り込んでしまう。
藍建さんはそんな俺を見てふっと笑った。
【藍建】
「いいんだ。話を聞いてもらっただけで十分だから」
そうは言いながらも寂しそうな表情を浮かべる彼に、何もしてやれない自分が嫌になる。
【ハク】
(俺が、藍建さんのためにしてあげられることって何だろう……)
考えてもすぐには答えが出てこない。
俺はただ、藍建さんのその姿を傍で見つめていることしかできなかった……。
藍建さんの話を聞いた翌日、俺は居ても立っても居られず、出社するとすぐに社長室へと赴いた。
もちろん、ナツと話をするためだ。
社長室に入るのは仕事初日以来のことで、俺は一度深呼吸をしてからドアをノックして扉を開ける。
【ハク】
「失礼します」
【銀】
「ハクか。どうした。仕事に不満でもあったか?」
ナツは以前と変わらず、椅子に座って書類を見ていた。
藍建さんにあんな顔をさせておいて、普通にしているナツがなんとも憎らしい。
【ハク】
「仕事に不満は、ない……俺が言いたいのはもっと別のことだ」
【銀】
「ほう、いいだろう。言ってみろ」
挑発的なナツの態度に、俺は決心して口を開いた。
【ハク】
「ナツは……どうして藍建さんに辛く当たるんだ?」
【銀】
「藍建だと……?」
それまで薄く微笑んでいたナツが初めて眉をしかめる。
かまわず俺は話を続けた。
【ハク】
「昨日、会議室で二人で話してただろ」
【ハク】
「……あのとき、俺も隣の会議室にいたんだ」
【銀】
「盗み聞きか。いい趣味だな」
俺の言葉に、ナツはバカにしたように鼻で笑う。
そんな態度が藍建さんの気持ちを踏みにじっているようで、俺は腹の中が煮えくり返る思いだった。
だがそんな気持ちを押し殺し、努めて冷静に問いかける。
【ハク】
「答えてくれ。どうして……」
ナツとの関係を話してくれた時の藍建さんの寂しげな表情が今でも頭を離れない。
できることなら今、目の前のナツの胸倉を掴んで揺さぶってやりたいほどだ。
【銀】
「…………」
【ハク】
「……?」
ナツは少し考えるように目を細めたが、直に目を反らして顔を伏せた。
【銀】
「お前には関係のないことだ」
【ハク】
「そんなこと……」
【銀】
「いいか。オレは社長でお前はオレの会社の社員だ」
【銀】
「その立場をわかって言っているのか?」
【ハク】
「それは……」