[本編] 桃島 光彦 編
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【ハク】
「すみません、なんか俺、最後あんまり覚えてなくて」
【桃島】
「いーのいーの。だって忘れさせたのは俺だし?」
【ハク】
「……!」
完全に反応を楽しんでいる桃島さんがいる。
【桃島】
「腰、平気? 起きれないんじゃない?」
【ハク】
「えっ……痛た……」
【桃島】
「やっぱりね。……今日は出勤までゆっくりしてなよ」
【ハク】
「はい……」
【桃島】
「……それから、ハクさんちょっと待ってて」
【ハク】
「え?」
ベッドサイドのケースから、桃島さんが何やら小箱のようなものを取り出す。
【ハク】
「桃島さん……?」
【桃島】
「これ……あげる」
【ハク】
「え……?」
桃島さんは俺の左手を取り、小箱の中から何かを取り出す。
それは……。
【ハク】
「指輪……?」
【桃島】
「良かった、ハクさんなら入ると思ったんだよね」
【ハク】
「でもこれ、女性ものじゃ」
桃島さんはサイズが合わず俺の薬指に指輪を通していた。
【桃島】
「そう。……母さんの形見」
【ハク】
「えっ!? そんな大切なもの……!」
【桃島】
「もらって。……っていうか、ハクさんには持っていてほしい」
【桃島】
「これ……見てると俺、寂しくなるから」
【桃島】
「ハクさんの指にあったら、寂しくならないだろ?」
【ハク】
「桃島さん……」
指輪を見つめていると、呆けた俺の唇に隙をついて桃島さんがキスをする。
【ハク】
「……!」
【桃島】
「俺もう、寂しくなりたくない」
【桃島】
「起きたら、ハクさんが隣にいる生活がいい」
【ハク】
「桃島さん……」
桃島さんは再び、キスを重ねてきた。
【ハク】
「ん、……ふ、ぁ……」
キスはたちまちに深くなり、桃島さんに飲みこまれるようにキスの海に溺れた。
部屋の照明に指輪が反射して、キラキラ輝いている。
【桃島】
「この指輪は……大切な人にあげるって決めてたんだ。だから……」
ようやくこの指輪も、明かりの下に出られたということか。
その輝きは……
まるで俺たちふたりのこれからの人生を、
明るく輝かせてくれているようだった―――。
終
「すみません、なんか俺、最後あんまり覚えてなくて」
【桃島】
「いーのいーの。だって忘れさせたのは俺だし?」
【ハク】
「……!」
完全に反応を楽しんでいる桃島さんがいる。
【桃島】
「腰、平気? 起きれないんじゃない?」
【ハク】
「えっ……痛た……」
【桃島】
「やっぱりね。……今日は出勤までゆっくりしてなよ」
【ハク】
「はい……」
【桃島】
「……それから、ハクさんちょっと待ってて」
【ハク】
「え?」
ベッドサイドのケースから、桃島さんが何やら小箱のようなものを取り出す。
【ハク】
「桃島さん……?」
【桃島】
「これ……あげる」
【ハク】
「え……?」
桃島さんは俺の左手を取り、小箱の中から何かを取り出す。
それは……。
【ハク】
「指輪……?」
【桃島】
「良かった、ハクさんなら入ると思ったんだよね」
【ハク】
「でもこれ、女性ものじゃ」
桃島さんはサイズが合わず俺の薬指に指輪を通していた。
【桃島】
「そう。……母さんの形見」
【ハク】
「えっ!? そんな大切なもの……!」
【桃島】
「もらって。……っていうか、ハクさんには持っていてほしい」
【桃島】
「これ……見てると俺、寂しくなるから」
【桃島】
「ハクさんの指にあったら、寂しくならないだろ?」
【ハク】
「桃島さん……」
指輪を見つめていると、呆けた俺の唇に隙をついて桃島さんがキスをする。
【ハク】
「……!」
【桃島】
「俺もう、寂しくなりたくない」
【桃島】
「起きたら、ハクさんが隣にいる生活がいい」
【ハク】
「桃島さん……」
桃島さんは再び、キスを重ねてきた。
【ハク】
「ん、……ふ、ぁ……」
キスはたちまちに深くなり、桃島さんに飲みこまれるようにキスの海に溺れた。
部屋の照明に指輪が反射して、キラキラ輝いている。
【桃島】
「この指輪は……大切な人にあげるって決めてたんだ。だから……」
ようやくこの指輪も、明かりの下に出られたということか。
その輝きは……
まるで俺たちふたりのこれからの人生を、
明るく輝かせてくれているようだった―――。
終