[本編] 桃島 光彦 編
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【桃島】
「今日も疲れたぁーっ」
キングサイズのベッドに飛び込む桃島さん。
【桃島】
「ハクさん、こっちこっち」
ぽんぽんと自分の隣を叩いて、俺に来るよう呼びつける。
【ハク】
「えっ、俺まだスーツ……」
【桃島】
「そんなのいいってー」
俺は桃島さんの呼ぶ声に…
【ハク】
(スーツなんか気にしない)
桃島さんの誘いを断れず、俺はスーツのままベッドに飛び込む。
【桃島】
「今日も頑張ったなー」
【桃島】
「あ、ハクさんもかっこよかったよ」
そう言って桃島さんは俺の腕を引いて、俺を抱きしめるように絡まってくる。
【ハク】
「そ、そうですか」
【ハク】
(桃島さん、近い……!)
桃島さんは緑川さんに引導を突き付けられてから、俺に対して妙に甘ったるい。
【桃島】
「ハクさんひとり占めするの、楽しそうだったなー、あの客」
距離が近かったり、妙に甘い言葉を言ってきたり、スキンシップが過剰だったり……。
【ハク】
(もうこれ、ほとんど抱きしめられてるみたいな状況じゃないかっ……)
恋人未満、という表現がしっくりくる距離感だ。
【ハク】
「桃島さん、あの、スーツ、しわになるので……」
どうにか桃島さんから離れようとすると、さらにぎゅっと抱きしめてくる。
【桃島】
「ダーメっ」
【ハク】
「桃島さんっ……」
緑川さんはあのあと、桃島さんにちゃんと謝ったと聞いた。
演技であることは桃島さんも気づいていたけれど……。
それで正式に桃島さんは緑川さんにフラれた形になった。
【ハク】
(桃島さん……緑川さんのことは冷静に受け止めたみたいだけど……)
あの日こそ泣いていたが、今では緑川さんにも普通に接している。
【桃島】
「ハクさーん、ハクさんて、ちょっと身体冷たいよね、いつも」
【桃島】
「体温低いのかな。でもその分心があったけーんだな。はは」
自分で言って自分で笑っている。
……桃島さんは俺に甘えているのかもしれない。
【ハク】
「平熱はちょっと低い方ですけど……」
【桃島】
「あぁ、やっぱり?」
【桃島】
「ハクさん、気持ちに温度持って行かれてるんじゃない?」
【ハク】
「そうですか……?」
【桃島】
「俺ね、ハクさんの隣にいると優しい気持ちになれる」
【ハク】
「えっ?」
【桃島】
「最近ね、ホント思うよ」
【桃島】
「緑川さんのことだって……」
【桃島】
「ハクさんがいなかったらもっと落ち込んでた」
【ハク】
「桃島さん……」
【桃島】
「結果…フラれちゃったけど……」
【桃島】
「気持ちもお金も整理ついて良かったのかも」
【ハク】
「……きっと、天国でお母さんやお姉さんも見ていてくれてますよ」
【桃島】
「そうかな」
ごろんと寝返りを打つと、桃島さんの顔がごく近い距離にあった。
【ハク】
「……!」
【桃島】
「……!」
お互いに目が合ってはっとしてしまう。
【桃島】
「……俺、ハクさんにはこれからもそばにいてほしいな」
【桃島】
「母さんや姉ちゃんや……緑川さんの代わりに」
【ハク】
「えっ……それって」
すると桃島さんは、今までじゃれついていたのが嘘みたいに恐る恐るの手つきで、俺の前髪に触れる。
【桃島】
「手、つなごっか」
【ハク】
「はい……」
ベッドの上で桃島さんとふたり、ただ手の平を繋いでいるだけ。
なのに、お互いに心臓のドキドキが止まらない。
【桃島】
「ハクさんがいてくれて……幸せ」
そう言って、桃島さんが強く手を握ってくれた。
俺も、それに応えるように握り返した。
【ハク】
「俺もです……」
―――確実な言葉があったわけではないのに、ふたりの関係が一線を越えたのがわかる。
手を繋いでるだけでこんなに幸せなのだから……。
俺は桃島さんの幸せそうな横顔を、ずっと見ていた―――。
「今日も疲れたぁーっ」
キングサイズのベッドに飛び込む桃島さん。
【桃島】
「ハクさん、こっちこっち」
ぽんぽんと自分の隣を叩いて、俺に来るよう呼びつける。
【ハク】
「えっ、俺まだスーツ……」
【桃島】
「そんなのいいってー」
俺は桃島さんの呼ぶ声に…
【ハク】
(スーツなんか気にしない)
桃島さんの誘いを断れず、俺はスーツのままベッドに飛び込む。
【桃島】
「今日も頑張ったなー」
【桃島】
「あ、ハクさんもかっこよかったよ」
そう言って桃島さんは俺の腕を引いて、俺を抱きしめるように絡まってくる。
【ハク】
「そ、そうですか」
【ハク】
(桃島さん、近い……!)
桃島さんは緑川さんに引導を突き付けられてから、俺に対して妙に甘ったるい。
【桃島】
「ハクさんひとり占めするの、楽しそうだったなー、あの客」
距離が近かったり、妙に甘い言葉を言ってきたり、スキンシップが過剰だったり……。
【ハク】
(もうこれ、ほとんど抱きしめられてるみたいな状況じゃないかっ……)
恋人未満、という表現がしっくりくる距離感だ。
【ハク】
「桃島さん、あの、スーツ、しわになるので……」
どうにか桃島さんから離れようとすると、さらにぎゅっと抱きしめてくる。
【桃島】
「ダーメっ」
【ハク】
「桃島さんっ……」
緑川さんはあのあと、桃島さんにちゃんと謝ったと聞いた。
演技であることは桃島さんも気づいていたけれど……。
それで正式に桃島さんは緑川さんにフラれた形になった。
【ハク】
(桃島さん……緑川さんのことは冷静に受け止めたみたいだけど……)
あの日こそ泣いていたが、今では緑川さんにも普通に接している。
【桃島】
「ハクさーん、ハクさんて、ちょっと身体冷たいよね、いつも」
【桃島】
「体温低いのかな。でもその分心があったけーんだな。はは」
自分で言って自分で笑っている。
……桃島さんは俺に甘えているのかもしれない。
【ハク】
「平熱はちょっと低い方ですけど……」
【桃島】
「あぁ、やっぱり?」
【桃島】
「ハクさん、気持ちに温度持って行かれてるんじゃない?」
【ハク】
「そうですか……?」
【桃島】
「俺ね、ハクさんの隣にいると優しい気持ちになれる」
【ハク】
「えっ?」
【桃島】
「最近ね、ホント思うよ」
【桃島】
「緑川さんのことだって……」
【桃島】
「ハクさんがいなかったらもっと落ち込んでた」
【ハク】
「桃島さん……」
【桃島】
「結果…フラれちゃったけど……」
【桃島】
「気持ちもお金も整理ついて良かったのかも」
【ハク】
「……きっと、天国でお母さんやお姉さんも見ていてくれてますよ」
【桃島】
「そうかな」
ごろんと寝返りを打つと、桃島さんの顔がごく近い距離にあった。
【ハク】
「……!」
【桃島】
「……!」
お互いに目が合ってはっとしてしまう。
【桃島】
「……俺、ハクさんにはこれからもそばにいてほしいな」
【桃島】
「母さんや姉ちゃんや……緑川さんの代わりに」
【ハク】
「えっ……それって」
すると桃島さんは、今までじゃれついていたのが嘘みたいに恐る恐るの手つきで、俺の前髪に触れる。
【桃島】
「手、つなごっか」
【ハク】
「はい……」
ベッドの上で桃島さんとふたり、ただ手の平を繋いでいるだけ。
なのに、お互いに心臓のドキドキが止まらない。
【桃島】
「ハクさんがいてくれて……幸せ」
そう言って、桃島さんが強く手を握ってくれた。
俺も、それに応えるように握り返した。
【ハク】
「俺もです……」
―――確実な言葉があったわけではないのに、ふたりの関係が一線を越えたのがわかる。
手を繋いでるだけでこんなに幸せなのだから……。
俺は桃島さんの幸せそうな横顔を、ずっと見ていた―――。
