[本編] 桃島 光彦 編
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【緑川】
「この程度で痛がってたら俺の相手は務まらないけどな」
【桃島】
「あんた……こんな人じゃ……」
【緑川】
「何か言ったか? このビッチ」
【桃島】
「……!」
まるで桃島さんの傷つく言葉を選んで言っているようだ。
【桃島】
「……はは……」
【緑川】
「何笑ってんだよ、嬉しいのか?」
【桃島】
「……違ぇよ」
【緑川】
「じゃあなんだ?」
【桃島】
「俺がずっと好きだった男は“こんな男”だったのかと思って」
【緑川】
「勝手に好きになっておいて文句言うのか?」
【緑川】
「俺の玩具にならないんだったら、金輪際プライベートで俺に近づこうなんて思うな」
【桃島】
「頼まれたって願い下げだよ!」
桃島さんは泣き叫ぶような声で緑川さんにそう言った。
【緑川】
「……」
緑川さんは何も言わず、桃島さんのことを振り返りもせず、部屋を出て行った。
部屋を出る時、無言で俺の肩をぽんと叩いた。
立ち聞きしている俺の存在にはずっと気づいていたみたいだ。
緑川さんと入れ替わるように、俺は桃島さんの傍に寄って行った。
【ハク】
「桃島さん……」
俺は心を決めて、桃島さんに話しかけた。
【ハク】
「大丈夫ですか?」
緑川さんのは全部演技だ。
そうとわかっていても……
桃島さんの涙声を聞いていると、胸が切なく締め付けられるようだ。
【桃島】
「……ハクさん」
【ハク】
「なんて声をかければいいかわかんないけど……」
【桃島】
「あれ、わざとなんだろ?」
【ハク】
「桃島さん……気づいて……!?」
【桃島】
「ああまで言わないと俺が見切りつけらんないって、知ってて緑川さん言ったんでしょ?」
【ハク】
「……」
俺は一瞬ためらったが……頷く。
【桃島】
「先輩ずりぃ…」
【桃島】
「ほんと……なんなの」
【桃島】
「いつまでカッコ良けりゃ気が済むんだよ」
【ハク】
「桃島さん……」
【桃島】
「……でも、本当にフラれちゃったな」
【桃島】
「ちょっとは必要とされてるって思ってたけど、ダメだった……」
悲しみに打ちひしがれている。
【ハク】
「……でも、桃島さんはひとりぼっちじゃないですよ」
【桃島】
「……そうやってハクさん、いつも俺のこと慰めてくれるね」
【ハク】
「そうですね」
【桃島】
「ハクさんは……俺のこと好きなの?」
単刀直入に桃島さんは尋ねてきた。
【ハク】
「……桃島さんが悲しい顔をしていたら、飛んでいきたくなります」
【桃島】
「あはは。……優しい」
そう言って桃島さんはよろよろと立ち上がる。
【桃島】
「……ちょっと、貸して」
桃島さんは俺のことを抱きしめた。
体温が高めで、心地いい。
こんなに近くに桃島さんを感じるのは初めてだ。
【桃島】
「フラれちゃったーぁ」
桃島さんは俺にしか聞こえない声で―――泣いていた。
続く…
「この程度で痛がってたら俺の相手は務まらないけどな」
【桃島】
「あんた……こんな人じゃ……」
【緑川】
「何か言ったか? このビッチ」
【桃島】
「……!」
まるで桃島さんの傷つく言葉を選んで言っているようだ。
【桃島】
「……はは……」
【緑川】
「何笑ってんだよ、嬉しいのか?」
【桃島】
「……違ぇよ」
【緑川】
「じゃあなんだ?」
【桃島】
「俺がずっと好きだった男は“こんな男”だったのかと思って」
【緑川】
「勝手に好きになっておいて文句言うのか?」
【緑川】
「俺の玩具にならないんだったら、金輪際プライベートで俺に近づこうなんて思うな」
【桃島】
「頼まれたって願い下げだよ!」
桃島さんは泣き叫ぶような声で緑川さんにそう言った。
【緑川】
「……」
緑川さんは何も言わず、桃島さんのことを振り返りもせず、部屋を出て行った。
部屋を出る時、無言で俺の肩をぽんと叩いた。
立ち聞きしている俺の存在にはずっと気づいていたみたいだ。
緑川さんと入れ替わるように、俺は桃島さんの傍に寄って行った。
【ハク】
「桃島さん……」
俺は心を決めて、桃島さんに話しかけた。
【ハク】
「大丈夫ですか?」
緑川さんのは全部演技だ。
そうとわかっていても……
桃島さんの涙声を聞いていると、胸が切なく締め付けられるようだ。
【桃島】
「……ハクさん」
【ハク】
「なんて声をかければいいかわかんないけど……」
【桃島】
「あれ、わざとなんだろ?」
【ハク】
「桃島さん……気づいて……!?」
【桃島】
「ああまで言わないと俺が見切りつけらんないって、知ってて緑川さん言ったんでしょ?」
【ハク】
「……」
俺は一瞬ためらったが……頷く。
【桃島】
「先輩ずりぃ…」
【桃島】
「ほんと……なんなの」
【桃島】
「いつまでカッコ良けりゃ気が済むんだよ」
【ハク】
「桃島さん……」
【桃島】
「……でも、本当にフラれちゃったな」
【桃島】
「ちょっとは必要とされてるって思ってたけど、ダメだった……」
悲しみに打ちひしがれている。
【ハク】
「……でも、桃島さんはひとりぼっちじゃないですよ」
【桃島】
「……そうやってハクさん、いつも俺のこと慰めてくれるね」
【ハク】
「そうですね」
【桃島】
「ハクさんは……俺のこと好きなの?」
単刀直入に桃島さんは尋ねてきた。
【ハク】
「……桃島さんが悲しい顔をしていたら、飛んでいきたくなります」
【桃島】
「あはは。……優しい」
そう言って桃島さんはよろよろと立ち上がる。
【桃島】
「……ちょっと、貸して」
桃島さんは俺のことを抱きしめた。
体温が高めで、心地いい。
こんなに近くに桃島さんを感じるのは初めてだ。
【桃島】
「フラれちゃったーぁ」
桃島さんは俺にしか聞こえない声で―――泣いていた。
続く…
