[本編] 桃島 光彦 編
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【矢追】
「ユキくん?」
【ハク】
「……ちょっと待っててください、今、ツケの伝票持ってきますから」
【矢追】
「お願いよォ~」
【ハク】
(矢追さんだもんな。……信頼してるし、大丈夫)
本日の飲食代はツケにし、念のため名刺と私用ケータイの電話番号も預かった。
【ハク】
(ちゃんと会社員なんだ、矢追さん)
名刺はきちんとしているものだったし、役職もしっかり書かれていた。
俺はそれを確認してほっとする。
【緑川】
「……おい、ユキ。ツケにしたのか?」
すると、その様子を見ていた緑川さんに話しかけられた。
【ハク】
「はい、何かお客さん、手持のお金が足りなかったみたいで、その分だけ」
緑川さんの視線が怖くて、少しだけ嘘をついた。
【緑川】
「……そうか」
緑川さんはそれ以上何も言わなかった。
矢追さんは申し訳なさそうな表情のまま店を後にした。
―――イベントは終了。
俺は桃島さんを抜いて、ナンバー1の緑川さんに次ぐ2位にランクインした―――。
【アナウンス】
「お客様がおかけになった電話番号は……」
【ハク】
「どうして!」
俺は受話器を叩きつけるように置きながら、思わず叫んでしまった。
【ハク】
(矢追さんの名刺も、会社の名前も、私用ケータイまで……)
【ハク】
(全部デタラメだ!)
ひとつとしてまともにつながる電話番号はなかった。
嫌な予感がして名刺に記載されている会社名を調べたがそんな会社は存在せず、住所も架空のものだった。
【ハク】
(どうしよう……矢追さんと連絡が取れない……!)
夜になっても、矢追さんが店に現れる気配はない。
【ハク】
「嘘だろ……ここにきて騙されるなんて……」
【桃島】
「ハクさん、どうしたの?」
【ハク】
「桃島さん! 実は……」
桃島さんに状況を説明する。
【桃島】
「……マジで? うわ……やられた」
【桃島】
「……信頼してない客のツケはNGだけど……。あの客金払い良かったからすっかり騙された」
【ハク】
「………でも…」
【ハク】
「信頼していたんです!」
【桃島】
「……」
桃島さんも俺に同情してくれているみたいだった。
でも……どうしようもない。
【緑川】
「……ユキ」
【ハク】
「緑川さん!」
【緑川】
「……お客さん、行方くらまされちゃったみたいだね」
【ハク】
「すみませんっ!」
【緑川】
「今日、本部から決算の数字があと3日で合わなかったらそのホストを呼び出すように言われた」
【ハク】
「えっ……本部に!?」
ホストクラブを運営している本部……。
【ハク】
(それって……結構マズい事態なんじゃ……!?)
【緑川】
「……難しいと思うけど、あと3日であのお客を探して」
【緑川】
「見つからなかったら本部に行って……たぶん、どう落とし前をつけるかって話になると思うから」
【緑川】
「助けられなくてゴメン。……頑張って、ユキ」
【ハク】
「そんな……」
とんでもないことになってしまった。
【ハク】
(桃島さんや緑川さんの言うことをもっとちゃんと聞いておけばよかった……!)
続く…
「ユキくん?」
【ハク】
「……ちょっと待っててください、今、ツケの伝票持ってきますから」
【矢追】
「お願いよォ~」
【ハク】
(矢追さんだもんな。……信頼してるし、大丈夫)
本日の飲食代はツケにし、念のため名刺と私用ケータイの電話番号も預かった。
【ハク】
(ちゃんと会社員なんだ、矢追さん)
名刺はきちんとしているものだったし、役職もしっかり書かれていた。
俺はそれを確認してほっとする。
【緑川】
「……おい、ユキ。ツケにしたのか?」
すると、その様子を見ていた緑川さんに話しかけられた。
【ハク】
「はい、何かお客さん、手持のお金が足りなかったみたいで、その分だけ」
緑川さんの視線が怖くて、少しだけ嘘をついた。
【緑川】
「……そうか」
緑川さんはそれ以上何も言わなかった。
矢追さんは申し訳なさそうな表情のまま店を後にした。
―――イベントは終了。
俺は桃島さんを抜いて、ナンバー1の緑川さんに次ぐ2位にランクインした―――。
【アナウンス】
「お客様がおかけになった電話番号は……」
【ハク】
「どうして!」
俺は受話器を叩きつけるように置きながら、思わず叫んでしまった。
【ハク】
(矢追さんの名刺も、会社の名前も、私用ケータイまで……)
【ハク】
(全部デタラメだ!)
ひとつとしてまともにつながる電話番号はなかった。
嫌な予感がして名刺に記載されている会社名を調べたがそんな会社は存在せず、住所も架空のものだった。
【ハク】
(どうしよう……矢追さんと連絡が取れない……!)
夜になっても、矢追さんが店に現れる気配はない。
【ハク】
「嘘だろ……ここにきて騙されるなんて……」
【桃島】
「ハクさん、どうしたの?」
【ハク】
「桃島さん! 実は……」
桃島さんに状況を説明する。
【桃島】
「……マジで? うわ……やられた」
【桃島】
「……信頼してない客のツケはNGだけど……。あの客金払い良かったからすっかり騙された」
【ハク】
「………でも…」
【ハク】
「信頼していたんです!」
【桃島】
「……」
桃島さんも俺に同情してくれているみたいだった。
でも……どうしようもない。
【緑川】
「……ユキ」
【ハク】
「緑川さん!」
【緑川】
「……お客さん、行方くらまされちゃったみたいだね」
【ハク】
「すみませんっ!」
【緑川】
「今日、本部から決算の数字があと3日で合わなかったらそのホストを呼び出すように言われた」
【ハク】
「えっ……本部に!?」
ホストクラブを運営している本部……。
【ハク】
(それって……結構マズい事態なんじゃ……!?)
【緑川】
「……難しいと思うけど、あと3日であのお客を探して」
【緑川】
「見つからなかったら本部に行って……たぶん、どう落とし前をつけるかって話になると思うから」
【緑川】
「助けられなくてゴメン。……頑張って、ユキ」
【ハク】
「そんな……」
とんでもないことになってしまった。
【ハク】
(桃島さんや緑川さんの言うことをもっとちゃんと聞いておけばよかった……!)
続く…
