[本編] 桃島 光彦 編
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【桃島】
「俺、今だからこんな感じだけど……昔はアンタよりもずっとおどおどしてたし、キョドってたよ」
【桃島】
「でも……緑川さんがいたから頑張れた」
【ハク】
(桃島さん……)
緑川さんの名前を呼ぶ桃島さんの表情には、何か温かいものが宿っているようだった。
【桃島】
「そんな緑川さんが、俺にとってのトクベツになっちゃうのはしょーがないだろ」
【ハク】
「たしかに……緑川さんは優しいです……」
俺があんな状況になって、手を差し伸べてくれた。
絶対向いてないだろうっていうホスト業界に誘ってくれたのも緑川さんだった。
緑川さんがいなかったら……
俺だってどうなっていたかわからない。
【桃島】
「好きにならねぇワケ、ねーよ」
【ハク】
「でも……緑川さんは……」
【ハク】
「同性同士で……」
【桃島】
「望みない、って? そんなのわかってるよ」
【ハク】
「桃島さん……」
【桃島】
「俺だって男好きになったのなんか初めてだよ…」
【桃島】
「だから……どうしていいかわからない」
【桃島】
「どうやったら振り向いてもらえるのか、サッパリわかんねーんだよ」
【桃島】
「……だから、アフターで客とホテル行った緑川さん見て、なんて声かけていいかわかんねぇんだよっ!」
【ハク】
「……!」
【ハク】
(桃島さんが今日変だったのはそのせいだったんだ……)
【桃島】
「あーあ、なんで緑川さんあんなかっこいいんだろーな」
【ハク】
「確かに……素敵ですよね」
【桃島】
「あ、惚れんなよ?」
【ハク】
「惚れるなんて! そんな!」
【桃島】
「あの人に惚れたって……つらいだけだ」
【ハク】
「……そう、ですか……」
【桃島】
「俺がお前のこと持ち上げたのだって、緑川さんがお前のこと逸材だって褒めてたからだぞ」
【ハク】
「そうなんですか?」
【桃島】
「緑川さんの目に狂いはないし。……案の定、お前はあっとゆーまにちゃんといいホストになった」
【桃島】
「自信持てよ……そんで、緑川さんより人気のホストになれよ」
【ハク】
「それだったら桃島さんの方がナンバー1に近いじゃないですか」
【桃島】
「緑川さんが近くにいたら……俺はずっと見てる」
【桃島】
「……俺、そんな思いずっとしてるの、耐えらんねぇよ……」
桃島さんは酔っていたけれど、その気持ちはきっと確かなものなのだろうと思った。
【ハク】
(桃島さんは……本当に緑川さんのことが好きなんだなあ……)
桃島さんだって緑川さんに見劣りしないぐらいかっこいいし、優しいし、気遣いだってできる。
でも……ただ男同士だというだけで、その想いは叶わずにいるのだ。
【ハク】
(切ないな……)
なぜか俺の胸までちくりと痛むようだった……。
続く…
「俺、今だからこんな感じだけど……昔はアンタよりもずっとおどおどしてたし、キョドってたよ」
【桃島】
「でも……緑川さんがいたから頑張れた」
【ハク】
(桃島さん……)
緑川さんの名前を呼ぶ桃島さんの表情には、何か温かいものが宿っているようだった。
【桃島】
「そんな緑川さんが、俺にとってのトクベツになっちゃうのはしょーがないだろ」
【ハク】
「たしかに……緑川さんは優しいです……」
俺があんな状況になって、手を差し伸べてくれた。
絶対向いてないだろうっていうホスト業界に誘ってくれたのも緑川さんだった。
緑川さんがいなかったら……
俺だってどうなっていたかわからない。
【桃島】
「好きにならねぇワケ、ねーよ」
【ハク】
「でも……緑川さんは……」
【ハク】
「同性同士で……」
【桃島】
「望みない、って? そんなのわかってるよ」
【ハク】
「桃島さん……」
【桃島】
「俺だって男好きになったのなんか初めてだよ…」
【桃島】
「だから……どうしていいかわからない」
【桃島】
「どうやったら振り向いてもらえるのか、サッパリわかんねーんだよ」
【桃島】
「……だから、アフターで客とホテル行った緑川さん見て、なんて声かけていいかわかんねぇんだよっ!」
【ハク】
「……!」
【ハク】
(桃島さんが今日変だったのはそのせいだったんだ……)
【桃島】
「あーあ、なんで緑川さんあんなかっこいいんだろーな」
【ハク】
「確かに……素敵ですよね」
【桃島】
「あ、惚れんなよ?」
【ハク】
「惚れるなんて! そんな!」
【桃島】
「あの人に惚れたって……つらいだけだ」
【ハク】
「……そう、ですか……」
【桃島】
「俺がお前のこと持ち上げたのだって、緑川さんがお前のこと逸材だって褒めてたからだぞ」
【ハク】
「そうなんですか?」
【桃島】
「緑川さんの目に狂いはないし。……案の定、お前はあっとゆーまにちゃんといいホストになった」
【桃島】
「自信持てよ……そんで、緑川さんより人気のホストになれよ」
【ハク】
「それだったら桃島さんの方がナンバー1に近いじゃないですか」
【桃島】
「緑川さんが近くにいたら……俺はずっと見てる」
【桃島】
「……俺、そんな思いずっとしてるの、耐えらんねぇよ……」
桃島さんは酔っていたけれど、その気持ちはきっと確かなものなのだろうと思った。
【ハク】
(桃島さんは……本当に緑川さんのことが好きなんだなあ……)
桃島さんだって緑川さんに見劣りしないぐらいかっこいいし、優しいし、気遣いだってできる。
でも……ただ男同士だというだけで、その想いは叶わずにいるのだ。
【ハク】
(切ないな……)
なぜか俺の胸までちくりと痛むようだった……。
続く…