[本編] 赤屋 竜次 編
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停まった場所は見覚えがあった。
というか、昨夜お世話になったリュウのマンションの前だ。
【ハク】
(忘れ物か……?)
それとも、家に用事があるんだろうか。
どっちにしろ俺がいたら邪魔だよな、ここで一緒に降ろしてもらおう。
【ハク】
「リュウ……」
俺もここで一緒に降りるから。
今日はいろいろとありがとう。
――そう、言おうとした俺の言葉を、リュウが遮った。
【赤屋】
「ハク……俺たち、友達だよな?」
【ハク】
「ど、どうしたんだよ。なんだよ急に」
車を停車させて真剣な顔を向けてくるリュウに、俺は戸惑う。
【赤屋】
「友達なら……困ってるときに手を差し伸べるくらいさせてくれよ」
【ハク】
「そんな、もうリュウは充分いろいろやってくれたし……」
俺が優柔不断なのはわかってる。
それなのに、これ以上世話になったらどんどんリュウに甘えてしまう。
【赤屋】
「でもやっぱり、行くトコねぇんだろ?」
【ハク】
「そ、れは……そうだけど」
【赤屋】
「さっき、困ったときは俺に頼るって言っただろうが」
【ハク】
「あれは……」
確かに言ったけど、確かに困ってるけど、こんなに早く頼るなんて思ってなかった。
【赤屋】
「……ハクが困ってる時に俺がなんとかできるんなら、なんとかしてやりてぇんだよ」
【赤屋】
「その代わり、俺が何か困ったときはハクが助けてくれよ」
【赤屋】
「なぁ、俺の頼み聞いてくれてもいいだろ?」
こんなの、ずるい。
本来は俺がお願いする立場なのに、こんな言い方するなんて。
リュウは昔から情に厚いというか、仲間が困ってるときに放っておけない性格だ。
俺も、何度もリュウに助けられた。
そして、今回も……。
【ハク】
「よろしく……お願いします」
【赤屋】
「俺の方こそ、よろしく」
俺がぺこりと頭を下げると、リュウの手がぽんぽんと軽く頭をたたいた。
再び見上げたリュウの顔は、満足そうに笑っていた。
こうして俺は、しばらくリュウの家に厄介になることになった。
【ハク】
(リュウと二人で暮らすのか……)
高校の時は泊まりに行ったことはあっても、二人で暮らすのはもちろん初めてだ。
俺はこれから始まる新しい生活に、少しだけ不安を感じていた……。
続く…
というか、昨夜お世話になったリュウのマンションの前だ。
【ハク】
(忘れ物か……?)
それとも、家に用事があるんだろうか。
どっちにしろ俺がいたら邪魔だよな、ここで一緒に降ろしてもらおう。
【ハク】
「リュウ……」
俺もここで一緒に降りるから。
今日はいろいろとありがとう。
――そう、言おうとした俺の言葉を、リュウが遮った。
【赤屋】
「ハク……俺たち、友達だよな?」
【ハク】
「ど、どうしたんだよ。なんだよ急に」
車を停車させて真剣な顔を向けてくるリュウに、俺は戸惑う。
【赤屋】
「友達なら……困ってるときに手を差し伸べるくらいさせてくれよ」
【ハク】
「そんな、もうリュウは充分いろいろやってくれたし……」
俺が優柔不断なのはわかってる。
それなのに、これ以上世話になったらどんどんリュウに甘えてしまう。
【赤屋】
「でもやっぱり、行くトコねぇんだろ?」
【ハク】
「そ、れは……そうだけど」
【赤屋】
「さっき、困ったときは俺に頼るって言っただろうが」
【ハク】
「あれは……」
確かに言ったけど、確かに困ってるけど、こんなに早く頼るなんて思ってなかった。
【赤屋】
「……ハクが困ってる時に俺がなんとかできるんなら、なんとかしてやりてぇんだよ」
【赤屋】
「その代わり、俺が何か困ったときはハクが助けてくれよ」
【赤屋】
「なぁ、俺の頼み聞いてくれてもいいだろ?」
こんなの、ずるい。
本来は俺がお願いする立場なのに、こんな言い方するなんて。
リュウは昔から情に厚いというか、仲間が困ってるときに放っておけない性格だ。
俺も、何度もリュウに助けられた。
そして、今回も……。
【ハク】
「よろしく……お願いします」
【赤屋】
「俺の方こそ、よろしく」
俺がぺこりと頭を下げると、リュウの手がぽんぽんと軽く頭をたたいた。
再び見上げたリュウの顔は、満足そうに笑っていた。
こうして俺は、しばらくリュウの家に厄介になることになった。
【ハク】
(リュウと二人で暮らすのか……)
高校の時は泊まりに行ったことはあっても、二人で暮らすのはもちろん初めてだ。
俺はこれから始まる新しい生活に、少しだけ不安を感じていた……。
続く…