[本編] 赤屋 竜次 編
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罪を犯すことはなかったのではないのか。
俺を、激しい後悔が襲う。
枯れたと思った涙が、溢れる。
【ハク】
「っぐ、リュウ……ごめん……ごめん、なさい……」
新聞の文字がじわりと涙で滲み、一人の部屋に空しく俺の声が響く。
その涙を拭ってくれる人は、もうここにはいなかった。
【ハク】
(リュウに、謝らなくちゃ……)
一通り泣いたあと、そんな言葉が俺に降ってくる。
【ハク】
(そうだ、俺、まだリュウに何も謝ってない)
昨日のことだけじゃない。
リュウの家を飛び出した日のことも、俺は何ひとつ謝罪できていなかった。
【ハク】
(助けてもらった御礼だってできていない)
このまま俺がここを出て行ってしまえば、もう二度とリュウには会えないかもしれない。
そんなの…。こんなままリュウと別れるなんて絶対に嫌だった。
【ハク】
(……この部屋で、リュウを待とう)
【ハク】
(そして、リュウにきちんと謝りたい)
リュウが出所するのは、何年後になるかはわからない…。
それでも俺はよかった。
もし出所してきたとしても、許してもらうことは、できないかもしれない。
その上でリュウが出て行けというならそれでもいい。
そうだとしても俺はリュウにもう一度合わなくてはならないのだ。
リュウの顔を見てちゃんと御礼と謝罪をしなくては。
だから、それまではリュウを待ち続けようと心に決めた。
せめてリュウが罪を償ってこの場所に帰ってきたときに、
また「おかえり」を言えるように……。
終
俺を、激しい後悔が襲う。
枯れたと思った涙が、溢れる。
【ハク】
「っぐ、リュウ……ごめん……ごめん、なさい……」
新聞の文字がじわりと涙で滲み、一人の部屋に空しく俺の声が響く。
その涙を拭ってくれる人は、もうここにはいなかった。
【ハク】
(リュウに、謝らなくちゃ……)
一通り泣いたあと、そんな言葉が俺に降ってくる。
【ハク】
(そうだ、俺、まだリュウに何も謝ってない)
昨日のことだけじゃない。
リュウの家を飛び出した日のことも、俺は何ひとつ謝罪できていなかった。
【ハク】
(助けてもらった御礼だってできていない)
このまま俺がここを出て行ってしまえば、もう二度とリュウには会えないかもしれない。
そんなの…。こんなままリュウと別れるなんて絶対に嫌だった。
【ハク】
(……この部屋で、リュウを待とう)
【ハク】
(そして、リュウにきちんと謝りたい)
リュウが出所するのは、何年後になるかはわからない…。
それでも俺はよかった。
もし出所してきたとしても、許してもらうことは、できないかもしれない。
その上でリュウが出て行けというならそれでもいい。
そうだとしても俺はリュウにもう一度合わなくてはならないのだ。
リュウの顔を見てちゃんと御礼と謝罪をしなくては。
だから、それまではリュウを待ち続けようと心に決めた。
せめてリュウが罪を償ってこの場所に帰ってきたときに、
また「おかえり」を言えるように……。
終