[本編] 赤屋 竜次 編
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【ハク】
(俺の……やっぱり俺のせいだ……)
【赤屋】
「グ、ッ……う……」
しゃべり続ける黒木の声にリュウは気が付いたのか、暴れ出す。
両腕と両足を戒められているというのに頭を振り乱し、腕を床に叩き付け精一杯の抵抗をする……その姿はとても痛々しかった。
【ハク】
(俺がこんなところに来たから……)
【ハク】
(俺が、いたから……)
来なければ、よかった。
倉庫になんて来なければ。いや、違う。
俺が元々リュウのところになんて、行かなければよかったんだ。
……だが、それを後悔するにはあまりに遅かった。
【ハク】
「うっ……っぐ、う、ぅ…」
今度こそ涙が溢れた。目隠しを濡らして頬を汚す。
猿轡を噛まされた口からは、拭うことのできない唾液がだらだらと零れた。
【黒木】
「ハク、反省してる?」
俺は黒木の言葉には反応をかえさず、ただ涙を流した。
だが、それを黒木は肯定と取ったらしい。
【黒木】
「うーん、ハクは反省してるみたいだけど、お仕置きはしなくちゃならないよねぇ」
【ハク】
「っ……う……」
頷いた黒木は考えるような仕草をする。芝居がかった大袈裟な動きだ。
お仕置きという言葉に俺の身体がひくっと反応した。身体に刻まれた恐怖がよみがえる。
【黒木】
「そうだ!良いことを思いついたよ…。ハクの代わりにあそこの野良犬にお仕置きを受けてもらおうか」
【黒木】
「ね、ハク」
俺の頭に手を置き、名案と言うようににっこり笑った黒木が示したのは、リュウの姿だった。
【ハク】
(リュウ……!やだ、やめろ……)
【ハク】
「うう、ううー!」
大声で叫びたかったが、俺の口からは呻き声しか出ない。
黒木はどこからか長い一本鞭を取り出すと、二、三度床に叩き付ける。
ピシャリと鋭い音がした。
俺も使われたことがないものだ……あんなもので打たれたら、皮膚が裂けてしまう。
黒木は後ろに控えていた黒いスーツの男二人に命じて、リュウの背中をこちらに向けた。
【赤屋】
「う……」
【黒木】
「ハク、しっかり見てるんだよ……」
思わず目を瞑ろうとした俺に、黒木が釘をさす。
黒木が腕を振り上げると、鞭がしなってリュウの背を打つ。
ビシィ
一度、
【赤屋】
「グ……ッ……」
ビシィ
二度、
繰り返すごとにリュウの背中には赤い痕が増えてゆく。
【赤屋】
「ふ、ぅ……う……」
【ハク】
(こんなの……こんなの、嫌、だ……)
リュウの顔は見えないが、痛みを歯を食いしばって堪えているのがわかる。
俺ならとっくに泣いて許しを請うている頃だろう。
でもこんなリュウの姿を見るくらいなら、俺が黒木に打たれて、媚びて懇願するほうがよっぽどマシだ。
【ハク】
(嫌だ……俺が代わるから、だから、リュウに酷いことしないで……)
だが、俺は言葉を発することができず、俺の叫びは黒木に届かない。
届いたとしても俺の嫌がる顔に何より興奮する黒木のことだから、受け入れてはもらえないだろう。
【赤屋】
「グ、うううっ!」
リュウが初めて大きな声をあげる。
黒木は何度鞭をリュウに叩き付けたかわからない。
ついに、リュウの背中の皮膚が裂けて血が滲んでいた。
【黒木】
「ハハハ、そうだ、もっと喚け……」
【黒木】
「ハク、見えるか?聞こえるか?このみっともない犬の鳴き声……」
もう直視することができずに目を反らすと、黒木が言葉でリュウを責める。
【ハク】
(もう……やめてくれ……)
【ハク】
(罰なら、俺が受けるから。だから……)
心の中で何度も繰り返すが、黒木は止めるどころか背中の裂傷を狙って余計に鞭打つ。
その度にリュウの身体がくずおれそうになった。
【黒木】
「ふ……もう、いいか」
【黒木】
「そう楽しくもなかったけど、手が疲れたな」
その後も何度か打った後、黒木はやっと手を止めた。
【黒木】
「ハク、どうだった?」
俺に向き直る黒木の頬は紅潮している。
……それは、ただ身体を動かしたからだけではないだろう。
【ハク】
(狂っている……)
俺は今更ながらに黒木のことが心の底から恐ろしくなった。
他人にこんな仕打ちをしても、まるで心の咎めることがないかのようだ。
【ハク】
(これ以上リュウに何かする気か……!?)
俺はこちらに向かってくる黒木を睨みつけるが、黒木はまるで意に介さない。
そのまま俺の前に立つと手を顎に当て、クッと俺の顔を上へと向けた。
【黒木】
「可愛い…可愛いよハク…」
【黒木】
「その俺を見る目も…怒りの感情をむき出しにした顔も…」
黒木の目は何かに取りつかれたような…そんな狂気な目をしていた。
【黒木】
「でも……」
そんな黒木の目が、一瞬鈍く光ったように見えた。
【黒木】
「お楽しみはこれからだよね」
黒木は不要になった鞭を置き、舌なめずりをした。
その仕草はいつも、地獄の前触れだった。
続く…
(俺の……やっぱり俺のせいだ……)
【赤屋】
「グ、ッ……う……」
しゃべり続ける黒木の声にリュウは気が付いたのか、暴れ出す。
両腕と両足を戒められているというのに頭を振り乱し、腕を床に叩き付け精一杯の抵抗をする……その姿はとても痛々しかった。
【ハク】
(俺がこんなところに来たから……)
【ハク】
(俺が、いたから……)
来なければ、よかった。
倉庫になんて来なければ。いや、違う。
俺が元々リュウのところになんて、行かなければよかったんだ。
……だが、それを後悔するにはあまりに遅かった。
【ハク】
「うっ……っぐ、う、ぅ…」
今度こそ涙が溢れた。目隠しを濡らして頬を汚す。
猿轡を噛まされた口からは、拭うことのできない唾液がだらだらと零れた。
【黒木】
「ハク、反省してる?」
俺は黒木の言葉には反応をかえさず、ただ涙を流した。
だが、それを黒木は肯定と取ったらしい。
【黒木】
「うーん、ハクは反省してるみたいだけど、お仕置きはしなくちゃならないよねぇ」
【ハク】
「っ……う……」
頷いた黒木は考えるような仕草をする。芝居がかった大袈裟な動きだ。
お仕置きという言葉に俺の身体がひくっと反応した。身体に刻まれた恐怖がよみがえる。
【黒木】
「そうだ!良いことを思いついたよ…。ハクの代わりにあそこの野良犬にお仕置きを受けてもらおうか」
【黒木】
「ね、ハク」
俺の頭に手を置き、名案と言うようににっこり笑った黒木が示したのは、リュウの姿だった。
【ハク】
(リュウ……!やだ、やめろ……)
【ハク】
「うう、ううー!」
大声で叫びたかったが、俺の口からは呻き声しか出ない。
黒木はどこからか長い一本鞭を取り出すと、二、三度床に叩き付ける。
ピシャリと鋭い音がした。
俺も使われたことがないものだ……あんなもので打たれたら、皮膚が裂けてしまう。
黒木は後ろに控えていた黒いスーツの男二人に命じて、リュウの背中をこちらに向けた。
【赤屋】
「う……」
【黒木】
「ハク、しっかり見てるんだよ……」
思わず目を瞑ろうとした俺に、黒木が釘をさす。
黒木が腕を振り上げると、鞭がしなってリュウの背を打つ。
ビシィ
一度、
【赤屋】
「グ……ッ……」
ビシィ
二度、
繰り返すごとにリュウの背中には赤い痕が増えてゆく。
【赤屋】
「ふ、ぅ……う……」
【ハク】
(こんなの……こんなの、嫌、だ……)
リュウの顔は見えないが、痛みを歯を食いしばって堪えているのがわかる。
俺ならとっくに泣いて許しを請うている頃だろう。
でもこんなリュウの姿を見るくらいなら、俺が黒木に打たれて、媚びて懇願するほうがよっぽどマシだ。
【ハク】
(嫌だ……俺が代わるから、だから、リュウに酷いことしないで……)
だが、俺は言葉を発することができず、俺の叫びは黒木に届かない。
届いたとしても俺の嫌がる顔に何より興奮する黒木のことだから、受け入れてはもらえないだろう。
【赤屋】
「グ、うううっ!」
リュウが初めて大きな声をあげる。
黒木は何度鞭をリュウに叩き付けたかわからない。
ついに、リュウの背中の皮膚が裂けて血が滲んでいた。
【黒木】
「ハハハ、そうだ、もっと喚け……」
【黒木】
「ハク、見えるか?聞こえるか?このみっともない犬の鳴き声……」
もう直視することができずに目を反らすと、黒木が言葉でリュウを責める。
【ハク】
(もう……やめてくれ……)
【ハク】
(罰なら、俺が受けるから。だから……)
心の中で何度も繰り返すが、黒木は止めるどころか背中の裂傷を狙って余計に鞭打つ。
その度にリュウの身体がくずおれそうになった。
【黒木】
「ふ……もう、いいか」
【黒木】
「そう楽しくもなかったけど、手が疲れたな」
その後も何度か打った後、黒木はやっと手を止めた。
【黒木】
「ハク、どうだった?」
俺に向き直る黒木の頬は紅潮している。
……それは、ただ身体を動かしたからだけではないだろう。
【ハク】
(狂っている……)
俺は今更ながらに黒木のことが心の底から恐ろしくなった。
他人にこんな仕打ちをしても、まるで心の咎めることがないかのようだ。
【ハク】
(これ以上リュウに何かする気か……!?)
俺はこちらに向かってくる黒木を睨みつけるが、黒木はまるで意に介さない。
そのまま俺の前に立つと手を顎に当て、クッと俺の顔を上へと向けた。
【黒木】
「可愛い…可愛いよハク…」
【黒木】
「その俺を見る目も…怒りの感情をむき出しにした顔も…」
黒木の目は何かに取りつかれたような…そんな狂気な目をしていた。
【黒木】
「でも……」
そんな黒木の目が、一瞬鈍く光ったように見えた。
【黒木】
「お楽しみはこれからだよね」
黒木は不要になった鞭を置き、舌なめずりをした。
その仕草はいつも、地獄の前触れだった。
続く…
