三日月 トーリ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
朝の5時。酒で朦朧とする頭を抱えながら屋敷に着く。
昨日は三日月が泊っていったらしいと橘から聞いた。宿泊しているであろう部屋をノックする。
【万里】
「…三日月。居るか」
【三日月】
「ふぁ?ご主人、様……」
布団が動くと共に寝ぼけている声が聞こえる。
裸で寝ていたらしい三日月はいそいそと起き、スーツだけはおって俺に向きなおる。
【三日月】
「おはようございます…ご主人さま……」
【三日月】
「今日は…朝、早いんでふ、ね……」
まだ寝ぼけているような口調が、小さい子供のように聞こえた。
【万里】
「いや。今帰ってきた」
【三日月】
「そうだったんですか。お付き合いか何かですか?」
【万里】
「ああ。―取引先とうちの社長連中何人かとな…少し飲み過ぎた」
【三日月】
「じゃあ……シャワーとお茶漬けどっちがいいですか」
【万里】
「風呂に入る。寝ちまいそうだから、お前洗ってくれ」
【三日月】
「はい。じゃあ着替えますね」
【万里】
「そのままでいい。来い」
【三日月】
「あ、はぁい」

…………
……………………
浴室。
しなやかな手で背中を洗う三日月。
【三日月】
「ふふ―本当だ。お酒の匂いがしますね」
【万里】
「ああ、臭うか?」
【三日月】
「いいえ。俺この匂い、好きです。ご主人様の匂いもまじってて…」
【万里】
「変わってるな」
【三日月】
「いい匂い…。クラクラして、ああ生きてるなーって感じがする」
【万里】
「は。大袈裟な奴だ」
【三日月】
「そうですか?俺、なんだか起きてるのか眠ってるのか、いつも判んないぐらいですからね」
【三日月】
「生きてるなって感じられる時間、楽しいんです」
【万里】
「ならばお前は…いつ死んでもいいと思うタチか?」
【三日月】
「どうでしょう。痛いのは嫌ですけど―気持ちよかったら」
【万里】
「死に繋がっても怖くないか」
【三日月】
「怖くはないですねー。」
【三日月】
「でも気持ちイイ事ならまたヤりたいから、やっぱ死なない方がいいかも」
【万里】
「……」
快楽主義で刹那主義―何にも執着しない。
そんな三日月が泣いて俺に懇願しないものかと、軽い好奇心からいつのまにか手が動いていた。
【三日月】
「!!!」
ゴボゴボゴボ……
背後から三日月の体を抱え、浴槽の方へ導いてやる。
【三日月】
「っっ」
バシャバシャという水音、苦しそうな呼吸のくぐもった音が浴室に響いた。
細い体が押し流される姿に心が躍り、舌を這わせ―それから性急に追い立てる。
こんな状況でも三日月の体は平常通りの反応を返した。反応をするが、抵抗はしない。
分も経たない程度で、一旦解放してやる。
【三日月】
「っ…ごほッ……けはっ…………」
【万里】
「気分はどうだ?」
息苦しさから顔を紅潮させ、髪も顔もビショビショにさせながらこちらを見る三日月。
【三日月】
「…あ、……凄い、最高…ッ…もっと……」
【万里】
「――」
【三日月】
「ごしゅじ…さま、欲しい、よ……………」
その表情や体を観察しても、言葉との齟齬はない。冷えた唇に食らいつくと素直に応えてきた。
ねだるように体を寄せてくるので、俺は衝かれたように三日月を再度誘導してやる。
【三日月】
「あうッ……」
三日月は益々素直なリアクションを返し、溺れたようにそれをまた追いかける。
そうして頃合いを見計らっては三日月を引き上げた。
【三日月】
「…っやぁ…、ん、…あ、…」
【万里】
「……っ……」
【三日月】
「俺…トんじゃう…トんじゃうよォ……ごしゅじ、さ……」
どこまでも幸福そうな笑みを浮かべる三日月に背筋が寒くなった。
反対に頭と体は熱くて倒れそうになる。
危ない、と何処かで警笛が鳴るけれど、遠すぎて他人事のようだ。
もう一度だけ楽しませてやろうと思ったが―顔がよく見えないことが惜しまれる。
結局、完全に引き上げて見下ろす姿勢となった。
【三日月】
「あ、名前……ごしゅじんさまの名前、呼び…た、…お、ねが……」
【万里】
「いいぞ……呼べ」
【三日月】
「あは…ァ、嬉し―
万里
、
万里
様……」
【三日月】
「おれ、ダメ…もぉ、…やぁ……ッ…
万里
様……!」
切ない声をあげられ―これまでにない熱が体中を走る。
頭の中でトーリ、と呼ぶ自分がいた。

………
…………………
【三日月】
「ん……」
【万里】
「三日月。風邪をひくぞ。用は済んだ…体を拭いて戻れ」
【三日月】
「あ……、申し訳ありません。俺…、意識とんでましたか」
【万里】
「少しだけな」
【三日月】
「ご主人さま―」
【万里】
「なんだ?」
【三日月】
「素敵な遊びを教えて下さって、有難うございます」
心底楽しそうに笑う三日月。
【万里】
「おい」
【三日月】
「…なんでしょう」
【万里】
「―――――」
【万里】
「いや…何でも無い。行っていいぞ」
【三日月】
「解りました。おやすみなさいませ…で合ってますか?」
【万里】
「ああ…、そうだな。少し寝る。お前も今日は昼まで休んでいろ」
【三日月】
「ふふ……有難うございます。優しいです、ご主人様。」
【三日月】
「それでは、失礼します」
バタン、と浴室を後にする三日月。
さっき一瞬―、他の誰ともこの遊びはするな、と言いかけた。
きっと三日月は即答で解りましたと言うだろう。そしてそんな約束等すぐに忘れるのだ。
【万里】
(縛り付けられない人種…)
金にも力にも、制裁にも褒美にも興味がない。その時の愉悦を堪能するだけ。
何処にも留まらない三日月に、今まで知らなかった楽しさを覚えていた。
fin
昨日は三日月が泊っていったらしいと橘から聞いた。宿泊しているであろう部屋をノックする。
【万里】
「…三日月。居るか」
【三日月】
「ふぁ?ご主人、様……」
布団が動くと共に寝ぼけている声が聞こえる。
裸で寝ていたらしい三日月はいそいそと起き、スーツだけはおって俺に向きなおる。
【三日月】
「おはようございます…ご主人さま……」
【三日月】
「今日は…朝、早いんでふ、ね……」
まだ寝ぼけているような口調が、小さい子供のように聞こえた。
【万里】
「いや。今帰ってきた」
【三日月】
「そうだったんですか。お付き合いか何かですか?」
【万里】
「ああ。―取引先とうちの社長連中何人かとな…少し飲み過ぎた」
【三日月】
「じゃあ……シャワーとお茶漬けどっちがいいですか」
【万里】
「風呂に入る。寝ちまいそうだから、お前洗ってくれ」
【三日月】
「はい。じゃあ着替えますね」
【万里】
「そのままでいい。来い」
【三日月】
「あ、はぁい」

…………
……………………
浴室。
しなやかな手で背中を洗う三日月。
【三日月】
「ふふ―本当だ。お酒の匂いがしますね」
【万里】
「ああ、臭うか?」
【三日月】
「いいえ。俺この匂い、好きです。ご主人様の匂いもまじってて…」
【万里】
「変わってるな」
【三日月】
「いい匂い…。クラクラして、ああ生きてるなーって感じがする」
【万里】
「は。大袈裟な奴だ」
【三日月】
「そうですか?俺、なんだか起きてるのか眠ってるのか、いつも判んないぐらいですからね」
【三日月】
「生きてるなって感じられる時間、楽しいんです」
【万里】
「ならばお前は…いつ死んでもいいと思うタチか?」
【三日月】
「どうでしょう。痛いのは嫌ですけど―気持ちよかったら」
【万里】
「死に繋がっても怖くないか」
【三日月】
「怖くはないですねー。」
【三日月】
「でも気持ちイイ事ならまたヤりたいから、やっぱ死なない方がいいかも」
【万里】
「……」
快楽主義で刹那主義―何にも執着しない。
そんな三日月が泣いて俺に懇願しないものかと、軽い好奇心からいつのまにか手が動いていた。
【三日月】
「!!!」
ゴボゴボゴボ……
背後から三日月の体を抱え、浴槽の方へ導いてやる。
【三日月】
「っっ」
バシャバシャという水音、苦しそうな呼吸のくぐもった音が浴室に響いた。
細い体が押し流される姿に心が躍り、舌を這わせ―それから性急に追い立てる。
こんな状況でも三日月の体は平常通りの反応を返した。反応をするが、抵抗はしない。
分も経たない程度で、一旦解放してやる。
【三日月】
「っ…ごほッ……けはっ…………」
【万里】
「気分はどうだ?」
息苦しさから顔を紅潮させ、髪も顔もビショビショにさせながらこちらを見る三日月。
【三日月】
「…あ、……凄い、最高…ッ…もっと……」
【万里】
「――」
【三日月】
「ごしゅじ…さま、欲しい、よ……………」
その表情や体を観察しても、言葉との齟齬はない。冷えた唇に食らいつくと素直に応えてきた。
ねだるように体を寄せてくるので、俺は衝かれたように三日月を再度誘導してやる。
【三日月】
「あうッ……」
三日月は益々素直なリアクションを返し、溺れたようにそれをまた追いかける。
そうして頃合いを見計らっては三日月を引き上げた。
【三日月】
「…っやぁ…、ん、…あ、…」
【万里】
「……っ……」
【三日月】
「俺…トんじゃう…トんじゃうよォ……ごしゅじ、さ……」
どこまでも幸福そうな笑みを浮かべる三日月に背筋が寒くなった。
反対に頭と体は熱くて倒れそうになる。
危ない、と何処かで警笛が鳴るけれど、遠すぎて他人事のようだ。
もう一度だけ楽しませてやろうと思ったが―顔がよく見えないことが惜しまれる。
結局、完全に引き上げて見下ろす姿勢となった。
【三日月】
「あ、名前……ごしゅじんさまの名前、呼び…た、…お、ねが……」
【万里】
「いいぞ……呼べ」
【三日月】
「あは…ァ、嬉し―
万里
、
万里
様……」
【三日月】
「おれ、ダメ…もぉ、…やぁ……ッ…
万里
様……!」
切ない声をあげられ―これまでにない熱が体中を走る。
頭の中でトーリ、と呼ぶ自分がいた。

………
…………………
【三日月】
「ん……」
【万里】
「三日月。風邪をひくぞ。用は済んだ…体を拭いて戻れ」
【三日月】
「あ……、申し訳ありません。俺…、意識とんでましたか」
【万里】
「少しだけな」
【三日月】
「ご主人さま―」
【万里】
「なんだ?」
【三日月】
「素敵な遊びを教えて下さって、有難うございます」
心底楽しそうに笑う三日月。
【万里】
「おい」
【三日月】
「…なんでしょう」
【万里】
「―――――」
【万里】
「いや…何でも無い。行っていいぞ」
【三日月】
「解りました。おやすみなさいませ…で合ってますか?」
【万里】
「ああ…、そうだな。少し寝る。お前も今日は昼まで休んでいろ」
【三日月】
「ふふ……有難うございます。優しいです、ご主人様。」
【三日月】
「それでは、失礼します」
バタン、と浴室を後にする三日月。
さっき一瞬―、他の誰ともこの遊びはするな、と言いかけた。
きっと三日月は即答で解りましたと言うだろう。そしてそんな約束等すぐに忘れるのだ。
【万里】
(縛り付けられない人種…)
金にも力にも、制裁にも褒美にも興味がない。その時の愉悦を堪能するだけ。
何処にも留まらない三日月に、今まで知らなかった楽しさを覚えていた。
fin
2/2ページ
