おいらの彼女はしっかり者
だからいつも甘えちゃうんだなー

今日は久しぶりに休みが重なったけど
お家でゆっくりしたいんだってさ

まぁおいら的には絵を好きなだけ描けるし
名前の美味しいご飯も食べれるし
良いことばっかりな気がするなぁ



「…くん、智くんってば」


「どうしたの？急に大きい声出して」


「さっきから呼んでるよ…ご飯出来たよ！」


「あ、ごめん絵に集中し過ぎた」


「冷めちゃうから早く食べよ？」



名前はこんな時でも怒らない
おいらのやりたいように自由にさせてくれる
それはすごくありがたいんだけど
最近我慢させてるんじゃないかって考えてる



「今日もうまかったなーありがとう」


「こちらこそ全部食べてくれてありがとう」


「……」


「どうしたの？眠い？」


「いや、そうじゃなくて…
せっかくの休みだったのにどこも出かけなくて
良かったのかなって思って」


「出かけるのもいいけど智くんが絵描いてる姿
見るの好きだからいいの」


「そんなにおいらのこと好きなんだ？」


「き、急に何言い出すのっ？」


「で、好きなの？」


「…す、好きです」


「ぐふっ」

名前の可愛い顔で見つめられながら
好きなんて言われたら耐えらんねぇ



「なんで私だけ…智くんはどうなの？」


「へっ？もちろん大好きだよ
じゃあ今から確かめようか」


「えっいや、そういう事じゃなくて…」


「おいらがもう無理だ、ベッド行こ」


「…うん」




結局おいらには甘いの知ってるよ
名前はしっかり者のように見えるよう
頑張る可愛い人なのです