clap
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「フリーザ様、『節分』って知ってます?」
「ええ、知っていますよ。
鬼に豆を投げて成敗したり、歳の数だけ恵方巻きとやらを食べたりする地球の行事ですよね」
「(私が思ってたのと少し違う)」
福は内、鬼も内?
「その節分がどうかしましたか?」
「豆まき、私もやってみたいなぁと思いまして」
「うーん。そんな浮ついた行事、この惑星フリーザでは……」
「お願いします、フリーザさま……」
「……仕方ありませんね、早速準備させましょう。
(上目遣いは反則だろ……)」
「さすがはフリーザ様。
素敵です、一生ついていきます。
(ちょろいな)」
「ほっほっほ、ではいろいろと手配せねばなりませんね。
(***め、カワイイことを言う)」
~~~
「ザーボンさん、ドドリアさん、特戦隊に命じて豆をトン単位で近隣の惑星から調達させました。
早速 基地を挙げて豆まきをしましょう」
「突っ込みどころありすぎるすごい」
「『恵方巻き』は見つからなかったようなので、私が作ってみました」
「……」
「なぜキュイが巻かれているのですか」
「中身のオーソドックスな食材は地球にしかないようでしたので『キュウリ』とやらの代わりです」
「(いろんな意味で食べたくない)」
「あの、俺は『キウイ』で」
「これでは***さんが重ねてきた歳の数、そして思い出や経験の重みには到底 及びませんが、どうぞ召し上がってください」
「巻かれた俺の立場は!?」
「……フリーザ様、せっかく作っていただいたのですが、私には食べることはできません」
「おや、それはなぜですか?」
「キュイは大切な仕事仲間です、そんな彼を私は失いたくないのです。
(そして ひたすら食べたくないのです)」
「……あ……あなたはなんとお優しい方なのでしょうか……
私が間違っていました、すみません。
(結婚したい)」
「お気持ちだけ ありがたくちょうだいいたします。
(助かった)」
「(助かった!!)」
「ところで申し上げにくいのですが、恵方巻きだけでなく鬼も見つからなかったようです」
「鬼ならいい人材がいます」
「ほう」
~~~
「ああああああああ!!!
なんで俺が鬼なんだよおおおおお!!!」
「ツノがあるのはドドリアさんしかいない、と彼女が仰ったので」
「ギニューがいるじゃないっすかあああああ!!!」
「そういえばそうでしたね」
「うおお覚悟ドドリアぁぁあああ!!
成敗してくれるうううううう!!!!」
「あの***さん、もう少し女性らしく」
「日頃の恨みじゃあああ!! 喰らえ!! 『ソイ・キャノン』んんん!!!」
「あああああ覚えてろよてめええええええ!!!」
「はーっはっはっはっ!! この『鬼』幹部め!!! 大豆にまみれて死ねぇぇええええ!!!」
「(ボクが思ってたのと少し違う)」
.