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カラン。
手元のグラスの中で、氷がほどけた。
たまにはこういう休日だっていい。
無音の言葉
ひとつ大きな星を制圧し終えて、やっと私に休息が訪れた。
お休みなんて久しぶりだし、何しようかな。
そうだ、セリパを前から行きたがってたカフェにでも誘ってみようかな?
考えながらポッドに乗っているといつの間にか寝てしまっていたようで、気が付いたら惑星ベジータに到着していた。
「いやぁ、長旅だったなぁー」
「よぉ、***……」
首を鳴らしながら外に出ると、左頬に大きなバッテンの生傷をつけたバーダックが、私のポッドに寄りかかるようにして立っていた。
「あれ、いい男になったんじゃない、バーダック」
「ほざけ、元々俺はいい男だろーが」
「さてとー、お休みは何しよっかなー」
「おい***!なんか言えよ!」
自分から振っといて何だけど、乗っかってきたので無視してみる。
だって私は嘘はつけないし、事実は否定できないもん。
「せっかくなんだし寝溜めしよーかなぁ……」
ごめんねセリパ、私は眠たいんだ。
できればあと5年くらい眠りたいほど。
「フン、さっきまでずっと寝てたんじゃねーのか?
そーやっていつも休みを棒に振るよな」
「……なんか今日はやたら突っかかってくるね?」
バーダックはぶつぶつとお小言を言いながら私の三歩ほど後ろをついてくる。
「別に。もっと有意義な時間の使い方をしろって言ってるだけだ」
有意義な時間の使い方ねぇ……
休みの度にパンブーキンたちとお酒を飲み歩いてる貴方に言われたくないわ。
「飲み歩きが有意義な時間の使い方だって言いたいの?」
「うるせーな、突っかかってくんのは***の方じゃねーか!」
うーん……今日のバーダックは少しおかしい気がする。
「なんか今日、イライラしてない?」
あ、言うんじゃなかったかも。
一気にバーダックの戦闘力がアップした。何かに化けそうなくらい。
「だあああから!!俺が!!***を!!!
デートに誘ってやってんだから!!!乗ってこいよ!!!!」
「は?」
ちょっと待って、理解できない。
バーダックが私をデートに誘ってる?
初耳。
今までの会話にそれらしきフラグは見当たらなかったはずなんだけど、
私が見落としてただけ?
寝ぼけてただけ?それはない。
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