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「……で、お帰りなさいのキスは?」
「え……!?」
「前はしてくれていたじゃないか」
そうだった、ジュニアたちが生まれる前はよくしていた。
彼らが生まれてからというものなんだか恥ずかしくて、できなくなってしまったんだった。
にこにこしながら私を見上げるセルの肩に手を置いて、顔を近づける。
……あぁやっぱり、綺麗な顔。
唇が触れる直前。
「あーっ!ママがパパにキスしてる!」
六号の声に思わずセルを突き飛ばした。
しまった。
「ママ、オレにもちゅーっ!」
「オレもー!!」
口元にクリームをつけたジュニアたちがまた集まってきた。
セルはというと……不機嫌そうに私を睨んでいる。
ふぅ、とため息をついて何事もなかったように立ち上がった。
そして私を見下しながらぽつりと一言。
「***……今夜は覚悟しておけ」
何を、とは言わないその言葉に固まる。
そんな私を見てセルは貼り付けたような笑みを浮かべた。
あの……目が笑ってないんですけど。
「ママ?」
目の前でぶんぶん手を振る五号。
「あーあ、パパおこらせちゃった!
ママ、ころされちゃうかも!」
ニヤリと笑って四号が言う。
……うん、本当にやられるかも。
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