其ノ弍
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玄関の中に入ると着物を着た若い女性が出迎えてくれた。
「あらあら、みんないらっしゃい!」
若いけれどきっと、奴良君のお母さんだ。笑っているときの顔がとっても似てるもの
私は、奴良くんおお母さん?に作ってきたたくさんのお菓子が入った袋を渡すとがしっと両手をつかまれる
「まぁ!まさかあなた阿良々木樹ちゃん?」
「は、はいっ!!そうです??」
「いつもリクオから聞いていたわ!おいしいお菓子をありがとうね?」
「いえ・・・私のものなんかでよければいくらでも・・・・・・」
良かった持ってきて。こんなに喜んでくれるなんてむず痒くて、俯いてしまう。
そのまま皆と一緒に靴を脱いで屋敷に上がった。
そして、自分たちには広すぎる広間に通され私達は部屋の中心に円をかくようにして座った。
時折閉め切っている障子が、外からの風でガタガタと揺れる。
「よしよし、いい雰囲気。じゃあ、今から花開院さんに妖怪レクチャーをして貰おうと思う!」
「は?」
花開院さんは清継くんの言葉に驚いたような声を出した。
「清継君。花開院さんその話を聞いてなかったんじゃ・・・」
「そ、そうだったかい?花開院さん??」
私はそっと、問いただしみると明らかに清継君が目を泳がせて、花開院さんに聞く。それに花開院さんは、ためらいがちに。しかし、しばらくするとしっかりした口調で話し始めた。
「そう……ですね。皆さんに少し言っておいたほうがいいでしょう。最初にこの前の人形。あれは典型的な『付喪神』の例です……」
「つくも神?」
「ははは。何も知らないんだねぇ!島君!付喪神ってのはねぇ、作られてから百年経った道具に魂が宿ると言われていてね。それが付喪神なんだよ!」
「さすがっす! 清継君!」
付喪神。そのワードに、ふと余接ちゃんが浮かぶがすぐに花開院さんの話に集中する
「その通りです。あと打ち捨てられた器物が変化した妖怪でもあります。妖怪には色々な種類に分ける事が出来ます。人の姿をしたもの。鬼や河童など超人的な存在、超常現象が具現化したもの……」
つらつらと淀みなく話す花開院さん。
「中でも危険なのは獣の妖怪化した存在。知性があっても理性がなく非常に危険です」
そんなことは一概には言えない。花開院さんの妖怪への知識に少し疑問に思う。
「そしてそれら妖怪を束ねるのが妖怪の総大将『ぬらりひょん』と言われています」
ぬらり、ひょん!!思わず肩がびくつき嫌な汗が噴き出す。しかし、次の言葉にまたもや?が飛ぶ
「うわさではこの街にいついているという……」
この街にいついて・・・?
「お茶入りました」
すっと戸が開き現れたのは、着物を着た妖艶なお姉さん。そうか、こんな広いお家だしお手伝いさんとかがいるのかなとお姉さんを私含め皆がほーっ、と見とれているといつの間にかお姉さんが退出し、その場は騒煩となった。
「奴良くん!今の美女は!?」
「お姉さん!?」
「奴良ー!あんなすごいお姉さんがいるのか!?」
「うらやましーっ」
「みんなっ!ちょっとごめんっ!」
奴良君は一言残すとお姉さんが退出した後を追いかけるようにダッシュで部屋を出て行った
「あんなに慌ててどうしたんだろ?」
お手伝いさんに何か、不備があったのかな?私が首を傾げるとカナちゃんが答えた。
「さあ? あ、でもリクオ君、お手伝いさんがいるって言ってたっけ」
「やっぱり、お手伝いさんなんだ」
「お手伝いさん!?」
「あんな美人を!?」
「奴良、やっぱりうらやましいーっ」
島君がきりきり悔しがっている中、スクッと花開院さんが立ち上がった。そして一言
「ここ……何か変ですね」
「は?」「え?」「何!?」
と、そのまま障子を開け、花開院さんは部屋を出ていった。
それを追いかけるように皆立ち上がり、花開院さんの後をバタバタとついて行く。
「・・・・」
「大丈夫?樹ちゃんも早くいくよ!」
「え?」
ぐい、とカナちゃんから腕を引っ張られた。せめて奴良くんが帰ってきてからの方が・・・・・
私は、ころびそうになりながら、カナちゃんに手を引かれるまま広間を出た。
「か、カナちゃん。勝手に人様の家を歩きまわちゃダメだよっ・・・」
「それもそうね。私も、自分の家を勝手に歩き回られたら嫌だし・・・・ゆらちゃん!止まって!!」
カナちゃんに必死に問うと、納得してくれたようで先にぐんぐん進む花開院さんたちにストップをかけてくれたが
「全くかまわんよ!!」
と、清継君に一刀両断されていまい。彼らは、歩みを再開した残された私たちは、奴良くんを探しに歩いた
しばらくすると、奴良くんと会い事情を説明し三人で清継君たちの元へ向かった
「さ、三人とも!も、戻って妖怪の話ししようよー!あ、それよりゲームする? 古今東西妖怪でやるーなんて……」
そんな奴良くんに清継君は詰め寄った。
「駄目だ。奴良くん…。君にはあとでじっくり話しを聞かせてもらうよ」
ゴゴゴと音のするような重圧感を背負った清継君に優しい奴良くんは押し負けた。
口をパクパクさせ、その後ガックリと肩を落とす。
それを見て私は、清継君たちを追い抜き道をふさぐようにして立った
「どきたまえ!阿良々木さん!!」
「ひ、人様の家を勝手に歩き回っちゃダメですっ!!さっきの部屋に戻りましょう」
「阿良々木さん。そうは言うけどな、この家からは・・・」
「花開院さん。確かにあなたは陰陽師です。でも、今は?今は、陰陽師として来たんじゃない奴良くんの家に話に集まった友達です・・・・友達の家を勝手に歩き回るのはやめてくださいっ!!」
怖い・・・清継くんたちの視線が、でも言わなきゃ!今まで出したことないくらいはっきりとした声で私はしゃべった
「・・・・わかったわ。阿良々木さんの言う通り今日は、陰陽師としてきたわけやない。奴良くんの友達が歩き回るんわあかんな・・・」
「け、花開院くん!?今更、何を言い出すんだね!!?」
「奴良くん、ごめんな?阿良々木さんも・・・大人しく部屋に戻るわ。でも、気になることには気になるからまた後日家の中見せてもらってもええかな?」
「ありがとう。それなら、今度いやいつか見てもらうね」
何とか、気づいてくれたようだ。清継君は納得いかないようだけど、他の人たちが戻るとなると渋々とだが戻っていた
こ、怖かった・・・。私は元の部屋に戻るなり腰が抜けて座り込みそれからは、ずっと話を聞いたり遊んだり、奴良君のおじいちゃんが来たりとしたのち、日が傾いたのを感じて私が、お暇するというと今日はお開きになった。
そして、奴良くんと奴良くんのお母さんに見送られながら、カナちゃんと奴良くんの家を後にした。
「あらあら、みんないらっしゃい!」
若いけれどきっと、奴良君のお母さんだ。笑っているときの顔がとっても似てるもの
私は、奴良くんおお母さん?に作ってきたたくさんのお菓子が入った袋を渡すとがしっと両手をつかまれる
「まぁ!まさかあなた阿良々木樹ちゃん?」
「は、はいっ!!そうです??」
「いつもリクオから聞いていたわ!おいしいお菓子をありがとうね?」
「いえ・・・私のものなんかでよければいくらでも・・・・・・」
良かった持ってきて。こんなに喜んでくれるなんてむず痒くて、俯いてしまう。
そのまま皆と一緒に靴を脱いで屋敷に上がった。
そして、自分たちには広すぎる広間に通され私達は部屋の中心に円をかくようにして座った。
時折閉め切っている障子が、外からの風でガタガタと揺れる。
「よしよし、いい雰囲気。じゃあ、今から花開院さんに妖怪レクチャーをして貰おうと思う!」
「は?」
花開院さんは清継くんの言葉に驚いたような声を出した。
「清継君。花開院さんその話を聞いてなかったんじゃ・・・」
「そ、そうだったかい?花開院さん??」
私はそっと、問いただしみると明らかに清継君が目を泳がせて、花開院さんに聞く。それに花開院さんは、ためらいがちに。しかし、しばらくするとしっかりした口調で話し始めた。
「そう……ですね。皆さんに少し言っておいたほうがいいでしょう。最初にこの前の人形。あれは典型的な『付喪神』の例です……」
「つくも神?」
「ははは。何も知らないんだねぇ!島君!付喪神ってのはねぇ、作られてから百年経った道具に魂が宿ると言われていてね。それが付喪神なんだよ!」
「さすがっす! 清継君!」
付喪神。そのワードに、ふと余接ちゃんが浮かぶがすぐに花開院さんの話に集中する
「その通りです。あと打ち捨てられた器物が変化した妖怪でもあります。妖怪には色々な種類に分ける事が出来ます。人の姿をしたもの。鬼や河童など超人的な存在、超常現象が具現化したもの……」
つらつらと淀みなく話す花開院さん。
「中でも危険なのは獣の妖怪化した存在。知性があっても理性がなく非常に危険です」
そんなことは一概には言えない。花開院さんの妖怪への知識に少し疑問に思う。
「そしてそれら妖怪を束ねるのが妖怪の総大将『ぬらりひょん』と言われています」
ぬらり、ひょん!!思わず肩がびくつき嫌な汗が噴き出す。しかし、次の言葉にまたもや?が飛ぶ
「うわさではこの街にいついているという……」
この街にいついて・・・?
「お茶入りました」
すっと戸が開き現れたのは、着物を着た妖艶なお姉さん。そうか、こんな広いお家だしお手伝いさんとかがいるのかなとお姉さんを私含め皆がほーっ、と見とれているといつの間にかお姉さんが退出し、その場は騒煩となった。
「奴良くん!今の美女は!?」
「お姉さん!?」
「奴良ー!あんなすごいお姉さんがいるのか!?」
「うらやましーっ」
「みんなっ!ちょっとごめんっ!」
奴良君は一言残すとお姉さんが退出した後を追いかけるようにダッシュで部屋を出て行った
「あんなに慌ててどうしたんだろ?」
お手伝いさんに何か、不備があったのかな?私が首を傾げるとカナちゃんが答えた。
「さあ? あ、でもリクオ君、お手伝いさんがいるって言ってたっけ」
「やっぱり、お手伝いさんなんだ」
「お手伝いさん!?」
「あんな美人を!?」
「奴良、やっぱりうらやましいーっ」
島君がきりきり悔しがっている中、スクッと花開院さんが立ち上がった。そして一言
「ここ……何か変ですね」
「は?」「え?」「何!?」
と、そのまま障子を開け、花開院さんは部屋を出ていった。
それを追いかけるように皆立ち上がり、花開院さんの後をバタバタとついて行く。
「・・・・」
「大丈夫?樹ちゃんも早くいくよ!」
「え?」
ぐい、とカナちゃんから腕を引っ張られた。せめて奴良くんが帰ってきてからの方が・・・・・
私は、ころびそうになりながら、カナちゃんに手を引かれるまま広間を出た。
「か、カナちゃん。勝手に人様の家を歩きまわちゃダメだよっ・・・」
「それもそうね。私も、自分の家を勝手に歩き回られたら嫌だし・・・・ゆらちゃん!止まって!!」
カナちゃんに必死に問うと、納得してくれたようで先にぐんぐん進む花開院さんたちにストップをかけてくれたが
「全くかまわんよ!!」
と、清継君に一刀両断されていまい。彼らは、歩みを再開した残された私たちは、奴良くんを探しに歩いた
しばらくすると、奴良くんと会い事情を説明し三人で清継君たちの元へ向かった
「さ、三人とも!も、戻って妖怪の話ししようよー!あ、それよりゲームする? 古今東西妖怪でやるーなんて……」
そんな奴良くんに清継君は詰め寄った。
「駄目だ。奴良くん…。君にはあとでじっくり話しを聞かせてもらうよ」
ゴゴゴと音のするような重圧感を背負った清継君に優しい奴良くんは押し負けた。
口をパクパクさせ、その後ガックリと肩を落とす。
それを見て私は、清継君たちを追い抜き道をふさぐようにして立った
「どきたまえ!阿良々木さん!!」
「ひ、人様の家を勝手に歩き回っちゃダメですっ!!さっきの部屋に戻りましょう」
「阿良々木さん。そうは言うけどな、この家からは・・・」
「花開院さん。確かにあなたは陰陽師です。でも、今は?今は、陰陽師として来たんじゃない奴良くんの家に話に集まった友達です・・・・友達の家を勝手に歩き回るのはやめてくださいっ!!」
怖い・・・清継くんたちの視線が、でも言わなきゃ!今まで出したことないくらいはっきりとした声で私はしゃべった
「・・・・わかったわ。阿良々木さんの言う通り今日は、陰陽師としてきたわけやない。奴良くんの友達が歩き回るんわあかんな・・・」
「け、花開院くん!?今更、何を言い出すんだね!!?」
「奴良くん、ごめんな?阿良々木さんも・・・大人しく部屋に戻るわ。でも、気になることには気になるからまた後日家の中見せてもらってもええかな?」
「ありがとう。それなら、今度いやいつか見てもらうね」
何とか、気づいてくれたようだ。清継君は納得いかないようだけど、他の人たちが戻るとなると渋々とだが戻っていた
こ、怖かった・・・。私は元の部屋に戻るなり腰が抜けて座り込みそれからは、ずっと話を聞いたり遊んだり、奴良君のおじいちゃんが来たりとしたのち、日が傾いたのを感じて私が、お暇するというと今日はお開きになった。
そして、奴良くんと奴良くんのお母さんに見送られながら、カナちゃんと奴良くんの家を後にした。