其ノ壱
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お兄ちゃんにかけた電話は、すぐに繋がった
「駄目だ」
「で、でもカナちゃ……お、お友達のお願いだからっ!」
「何かあったらどうする?いくら、あいつがいるからとはいえ、友達の前だぞ?」
「………大丈夫だもん。お兄ちゃんはお姉ちゃんたちを誤魔化しといて」
「は?ちょ、おい!樹ちゃ!!ーーー」
渋るお兄ちゃんについ反抗して、通話を切った。
もう、学校の外は真っ暗。学校から閉め出される前に外へでて集合場所で腰をおろし、ひたすらに時間を待つ
その内あのワカメヘアーの男の子、島くんと集まり
「あ!樹ちゃん!!!よかったーお兄さんから許して貰えたんだね」
「う、うん……なんとか」
現れたカナちゃんとそのままたわいのない話をしていると
「よし、みんな揃ったね!メンバーは……7人か」
「楽しみですね! 清継くん!!」
時間が来たのか男の子が、声をあげるのでそこへ近寄り説明を聞こうとしていると最後の駆け込みで奴良くんが現れた
「カナちゃん、樹さん2人とも来てたんだ!」
「私はか、カナちゃんの、つきそいで………」
「えっ!?もうこの時間電車もないけど大丈夫?カナちゃんも怖いの苦手なのになんで!?」
「べ、別にいいでしょ!リクオくんこそ何でよー!」
「あの、きっとお兄ちゃんが迎えに来てくれるので、大丈夫です」
実際には、自力で帰ることができるので電車の心配はしていないけれど。
もう一度、お兄ちゃんに電話しておこうと思った
「そんなに慌てて、何か隠してるんでしょー、あやしいー」
「べ、べつに慌ててなんていないよ!あ。そろそろ説明が始まるみたいだよ!」
ほら、という奴良君の言葉に私とカナちゃんは視線をワカメヘアーの男の子の方へ向けた。
男の子は得意げに侵入通路の説明をしはじめる。
説明は旧校舎に行くには、池を渡るか高速道路を渡るかしなければいけないが、池は泳げないので高速道路を渡るとのことだった。
とても、スリルのある道のりでカナちゃんと身を寄せあいながら進んだ先にたどり着く旧校舎
「うわ、ぼろぼろですね。清継くん!」
「いい雰囲気だ」
「……」
道のりのスリルもほどほどに旧校舎の中に入ると清継くんと呼ばれるワカメヘアーの男の子が先頭に立ち、私達はぞろぞろと後ろに並んで付いて行く。
私は、たまたま持っていた懐中電灯をカナちゃんと一緒に持ち、先頭から離れない程度にゆっくり進む
「諸君! 最初は美術室からだ!」
弾む声音でガラリと扉を横開く男の子その手に持っている懐中電灯で部屋をぐるりと照らすがなにもないようだが男の子はふむと顎に手をやり
「皆、こと細かくチェックしてみようか」
皆はその言葉に頷き、部屋の中に散らばるといっても私達は二人で散策しているとグシャァァッと突然大きな音が近くでした。
慌てて音の方向に居るリクオ君を振り返ると、奴良くんがスタスタと急ぎ足で歩き出した。
「ぬ、奴良くん!い、今何か変な音がしませんでしたか?」
同じく音が聞こえたカナちゃんと顔を見合せ声をかけると、奴良くんは気づいたように足を止めこちらを振り返った。
「あ!ごめん。何かあった?」
「さっき、変な音しませんでしたか?」
「リクオくんの探してた方からしたんだけど………」
「!!き、気のせいだよ!気のせい!二人とも!!全然ないない!」
私達より音源の近くにいた奴良くんにそう言われると、気のせいだったのかな?と思考を切り替え何もなかった、美術室をあとにした
それから順番に教室を見て回るけどこれといって、何もなく………しいていうなら、奴良くんがはりきっていたぐらいで………
「奴良くん、だ、大丈夫ですか?」
鞄の中に余っていたお茶を取りだし、息切れしている奴良くんに差し出す
「あ、ありがとう樹さん」
「今日のリクオくん変よね」
「あ、あははは……そうかなー?」
苦笑いを浮かべる奴良君。
その横を清継くん?と島くんは何食わぬ顔で通り越した。そして、その先の食堂の扉へと手をかける。
「ここは食堂ですね。清継くん」
「ああ、開けてみよう」
奴良くんはその2人の声に、あ、と弾かれたように反応し声をあげた。
「ま、待って!」
しかし、その声は2人には届かず、ガラリ、と食堂の扉が横に開かれる。
「へぇー、すっごい何か出そうですよ」
「いい雰囲気……」
慌てて奴良君はダッシュで食堂の扉の元へ走って行った。
「いっちゃった、ね」
「う、うん……樹ちゃんが、懐中電灯持っててくれてよかったよぅ」
すっかり残された私達だけど、手元に明かりがあるだけで幾分か落ち着いて後をおう
「あ、あとちょっと」
コクリと頷くカナちゃんとたどり着いた食堂の扉へ手をかけると突然すごい悲鳴をあげながら食堂から清継くん?と島くんが飛び出してきた。
「「きゃあーっ!」」
全速力で飛び出してきた2人は、カナちゃんの横を駆け抜けようとするが、途中で島くんが足をもつれさせ、とっさに清継くん?の上着をつかむ。
清継くん?は島くんにふいにひっぱられバランスを崩し、カナちゃんにドンッと大きくぶつかり倒れ込む3人にカナちゃんと握っていた手を離し、さらには懐中電灯も放り投げ闇雲に走り座り込む
「や、やっちゃった………うぅ」
1人はぐれた私は、きっと見つからないまま気付かれないまま選択肢は、家に帰るしかない
「………ー樹さーーーん!!どこにいったのーー?」
「!?え?」
なん、で。私のこと………どうして気づいてるの?
「おーーい!って、見つけた!もー樹さんだけいなかったから探したんだよ? 」
「ごめんなさい。でも………………ありがとうございます。奴良くん」
私を覚えていてくれて、見つけてくれて
「あはは……大げさだなぁー樹さんは」
「え、あ……そうですね、大袈裟すぎですよね。あの、カナちゃんたちは?」
「あぁカナちゃんたちは、気絶しちゃったから及川さんと倉田くんに送ってもらったんだ」
確か、別のクラスから参加された印象深い二人。
「及川さん?倉田くん?奴良くんは、お二人と知り合いだったんですか?」
「う、うんまぁ……そんなとこだよ。後は樹さんを送るだけなんだけど、お兄さんはどこら辺に迎えに来てるの?」
「あっ……それは、あの……そのごごごごめんなさいー」
まずいまずいまずいまずい!
帰りは、どうであれ1人で帰るつもりが優しい奴良くんが、送ってくれるなんて予想外!!慌てて逃げる様に奴良くんを振り切って走った
「えぇー!ちょ、樹さーん!?」
ごめんなさい、奴良くん
「駄目だ」
「で、でもカナちゃ……お、お友達のお願いだからっ!」
「何かあったらどうする?いくら、あいつがいるからとはいえ、友達の前だぞ?」
「………大丈夫だもん。お兄ちゃんはお姉ちゃんたちを誤魔化しといて」
「は?ちょ、おい!樹ちゃ!!ーーー」
渋るお兄ちゃんについ反抗して、通話を切った。
もう、学校の外は真っ暗。学校から閉め出される前に外へでて集合場所で腰をおろし、ひたすらに時間を待つ
その内あのワカメヘアーの男の子、島くんと集まり
「あ!樹ちゃん!!!よかったーお兄さんから許して貰えたんだね」
「う、うん……なんとか」
現れたカナちゃんとそのままたわいのない話をしていると
「よし、みんな揃ったね!メンバーは……7人か」
「楽しみですね! 清継くん!!」
時間が来たのか男の子が、声をあげるのでそこへ近寄り説明を聞こうとしていると最後の駆け込みで奴良くんが現れた
「カナちゃん、樹さん2人とも来てたんだ!」
「私はか、カナちゃんの、つきそいで………」
「えっ!?もうこの時間電車もないけど大丈夫?カナちゃんも怖いの苦手なのになんで!?」
「べ、別にいいでしょ!リクオくんこそ何でよー!」
「あの、きっとお兄ちゃんが迎えに来てくれるので、大丈夫です」
実際には、自力で帰ることができるので電車の心配はしていないけれど。
もう一度、お兄ちゃんに電話しておこうと思った
「そんなに慌てて、何か隠してるんでしょー、あやしいー」
「べ、べつに慌ててなんていないよ!あ。そろそろ説明が始まるみたいだよ!」
ほら、という奴良君の言葉に私とカナちゃんは視線をワカメヘアーの男の子の方へ向けた。
男の子は得意げに侵入通路の説明をしはじめる。
説明は旧校舎に行くには、池を渡るか高速道路を渡るかしなければいけないが、池は泳げないので高速道路を渡るとのことだった。
とても、スリルのある道のりでカナちゃんと身を寄せあいながら進んだ先にたどり着く旧校舎
「うわ、ぼろぼろですね。清継くん!」
「いい雰囲気だ」
「……」
道のりのスリルもほどほどに旧校舎の中に入ると清継くんと呼ばれるワカメヘアーの男の子が先頭に立ち、私達はぞろぞろと後ろに並んで付いて行く。
私は、たまたま持っていた懐中電灯をカナちゃんと一緒に持ち、先頭から離れない程度にゆっくり進む
「諸君! 最初は美術室からだ!」
弾む声音でガラリと扉を横開く男の子その手に持っている懐中電灯で部屋をぐるりと照らすがなにもないようだが男の子はふむと顎に手をやり
「皆、こと細かくチェックしてみようか」
皆はその言葉に頷き、部屋の中に散らばるといっても私達は二人で散策しているとグシャァァッと突然大きな音が近くでした。
慌てて音の方向に居るリクオ君を振り返ると、奴良くんがスタスタと急ぎ足で歩き出した。
「ぬ、奴良くん!い、今何か変な音がしませんでしたか?」
同じく音が聞こえたカナちゃんと顔を見合せ声をかけると、奴良くんは気づいたように足を止めこちらを振り返った。
「あ!ごめん。何かあった?」
「さっき、変な音しませんでしたか?」
「リクオくんの探してた方からしたんだけど………」
「!!き、気のせいだよ!気のせい!二人とも!!全然ないない!」
私達より音源の近くにいた奴良くんにそう言われると、気のせいだったのかな?と思考を切り替え何もなかった、美術室をあとにした
それから順番に教室を見て回るけどこれといって、何もなく………しいていうなら、奴良くんがはりきっていたぐらいで………
「奴良くん、だ、大丈夫ですか?」
鞄の中に余っていたお茶を取りだし、息切れしている奴良くんに差し出す
「あ、ありがとう樹さん」
「今日のリクオくん変よね」
「あ、あははは……そうかなー?」
苦笑いを浮かべる奴良君。
その横を清継くん?と島くんは何食わぬ顔で通り越した。そして、その先の食堂の扉へと手をかける。
「ここは食堂ですね。清継くん」
「ああ、開けてみよう」
奴良くんはその2人の声に、あ、と弾かれたように反応し声をあげた。
「ま、待って!」
しかし、その声は2人には届かず、ガラリ、と食堂の扉が横に開かれる。
「へぇー、すっごい何か出そうですよ」
「いい雰囲気……」
慌てて奴良君はダッシュで食堂の扉の元へ走って行った。
「いっちゃった、ね」
「う、うん……樹ちゃんが、懐中電灯持っててくれてよかったよぅ」
すっかり残された私達だけど、手元に明かりがあるだけで幾分か落ち着いて後をおう
「あ、あとちょっと」
コクリと頷くカナちゃんとたどり着いた食堂の扉へ手をかけると突然すごい悲鳴をあげながら食堂から清継くん?と島くんが飛び出してきた。
「「きゃあーっ!」」
全速力で飛び出してきた2人は、カナちゃんの横を駆け抜けようとするが、途中で島くんが足をもつれさせ、とっさに清継くん?の上着をつかむ。
清継くん?は島くんにふいにひっぱられバランスを崩し、カナちゃんにドンッと大きくぶつかり倒れ込む3人にカナちゃんと握っていた手を離し、さらには懐中電灯も放り投げ闇雲に走り座り込む
「や、やっちゃった………うぅ」
1人はぐれた私は、きっと見つからないまま気付かれないまま選択肢は、家に帰るしかない
「………ー樹さーーーん!!どこにいったのーー?」
「!?え?」
なん、で。私のこと………どうして気づいてるの?
「おーーい!って、見つけた!もー樹さんだけいなかったから探したんだよ? 」
「ごめんなさい。でも………………ありがとうございます。奴良くん」
私を覚えていてくれて、見つけてくれて
「あはは……大げさだなぁー樹さんは」
「え、あ……そうですね、大袈裟すぎですよね。あの、カナちゃんたちは?」
「あぁカナちゃんたちは、気絶しちゃったから及川さんと倉田くんに送ってもらったんだ」
確か、別のクラスから参加された印象深い二人。
「及川さん?倉田くん?奴良くんは、お二人と知り合いだったんですか?」
「う、うんまぁ……そんなとこだよ。後は樹さんを送るだけなんだけど、お兄さんはどこら辺に迎えに来てるの?」
「あっ……それは、あの……そのごごごごめんなさいー」
まずいまずいまずいまずい!
帰りは、どうであれ1人で帰るつもりが優しい奴良くんが、送ってくれるなんて予想外!!慌てて逃げる様に奴良くんを振り切って走った
「えぇー!ちょ、樹さーん!?」
ごめんなさい、奴良くん