子どもの頃から、影が薄い……存在感がなかった私は、ろくに友達も作ることができず、義務教育で学校という他人の集まる所に入学するのだがうまく馴染めなかった……結果、小学校を不登校気味。両親には心底心配され、上のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちにも迷惑をかけていたそんな、ある日お兄ちゃんに連れられ外出した私は、出会った。

これから、私の恩人になりお兄ちゃんの恩人である忍野メメさんに……

そう、この平凡そうな悩みの種できっと自分が変わればきっと直るのであろう存在感のなさが『怪異』というものの仕業とは知りもしなかった。

「本当に１人で大丈夫か？」

「……うん。だ、大丈夫だから行ってくるね？お兄ちゃん」

「そうか……よし！いってらっしゃい。樹ちゃん、頑張れよ！目指せ友達100人だ！！」

「うん！いってきます」

それも、去年までの話。忍野メメさんの協力……力添えで私はその怪異と向き合い、受け入れ共存関係にある。
今日から、私は中学生。心機一転２つ隣町の中学生に入学します。
目標は、今まで叶わなかった友達を作ること。
家の玄関先で、お兄ちゃんと意気込んで外へと一歩踏み出し、学校へと足を進ませた。

「…………は、はじめまして。阿良々木樹です。」

パチパチパチパチ……
教室での自己紹介何回も心のなかで練習したためか何とか噛まずに言えた！
そんな感動のまま席につき、他の人の紹介を聞いて同じく拍手をおくる。

「じゃあ、次は交流ターイム！じゃんじゃん交流しちゃって！！」

一通り自己紹介が済むと次は、自由な交流が始まる
ど、どうしよう…………なんて話しかけたら

「あの、阿良々木さん？」

「！！？は、はぃ！」

「私、家長カナ。あなたの後ろの席なのよろしくね？」

自由タイムに席を動かず、考えていると後ろから声がかかる
びっくり、しつつ後ろを振り返るとかわいい女の子がいた

「ここ、ここここここちらこそ！末長くお願いしますっ！家長さん」

「阿良々木さんって面白いね、それから私のことはカナでいいよ！」

「ありがとう。か、カナ……ちゃん私も、名字は言いにくいから、下の名前で……」

「うん！樹ちゃん」

お兄ちゃん、とっても可愛らしい友達が出来ました。
珍しく会話が続き。また、カナちゃんのおかけで他の人とも沢山友達になって。自由な交流タイムは終了、後は先生の大事な話を聞いて今日は下校の時間
駅への道のりを歩いていると前方に見慣れた車があった

「あれは、お兄ちゃん？」

「おぉ！お疲れ様樹ちゃん成果のほどはどうだった？」

「お兄ちゃん！！あのね、たーくさん友達ができたよ」

「それは、よかった。」

その車からお兄ちゃんが出てきて私を抱き上げてそれから、頭を撫でてくれて今日の成果を話す

明日も頑張るぞ！