其ノ弍
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覚醒
いつの間に、気を失ってしまったのだろうか………眩しい光にゆっくりと目を開けるとワラが目に入った。それは、よく動物の住みかに置くような
「っ……ここは?」
「樹ちゃん!目が覚めたんだね!」
「カナちゃん………花開院さんは!?」
多分殴られたのだろう、首筋の鈍痛に耐えつつ起き上がると大きな檻の中にいた。
「ゆらちゃんも私も大丈夫だけど………ここ、どこかわからないの…… それになんで私達こんなカゴに入れられてるのかも」
「判らんけど、外にいるみたいや……」
花開院さんも起きていたのか、立ち上がり周りを見回していると、檻の外からあのリーダー格の妖怪がホストの姿で声をかけてきた。
「よう、子猫ちゃん達。起きたかい?」
「あんた……!こんなとこに閉じ込めてどうするつもりや!」
「何って子猫ちゃん達は、このネオンの光の中で処刑されるのさ……素晴らしいだろう?」
「「「しょ、処刑!?」」」
なんで、こんなことに
「そうさ。三代目が約束を破ったならな……」
「だから三代目ってなんや!」
驚いて言葉も出ない私達だが、花開院さんが檻を掴み、リーダー格の妖怪に食ってかかった。
それに、怒った妖怪は花開院さんの服をその鋭い爪で引き裂きさらには、ゲージ内に仲間をいれる
「……式神も持ってない陰陽師など怖くねーな。だが、そろそろ時間だな。食っていいよなぁ」
リーダー格のホストは笑い、パチンと指を鳴らす。
「知ってるかぁ? 人間の血は夜明け前のが一番どろっとしてうめぇんだよ……。丁度今くらいのなぁー」
「「ひっ!」」
悲鳴を上げ、カナちゃんとがっちりと抱き合う
「……っ」
花開院さんは悔しそうに唇を噛んでいる。そして、入ってきた5,6匹の仲間達は私達に飛びかかってきた。
「きゃあああああーっ」
「!!」
カナちゃんと一緒にガッと床に押さえつけられる。
もうダメっ
「待たせたな……。ねずみ共」
覚悟を決めた私達の耳に聞いたことのない低い声が辺りを震わせた。
「何者だ、てめぇらー!」
「三代目はどうしたーっ!」
檻の外で騒ぐ妖怪達。
私とカナちゃんにのしかかり顔を近付けていた妖怪も何があったのかと顔を上げたため咄嗟に強く体当たりすると、妖怪から離れることができ自由になった私は隣のカナちゃんも同じく体当たりをして助ける
「おい!こっちだ」
それでも、このゲージの中から逃げられない私達に声がかかり安全な場所へと誘導される
「あの、花開院さんは?」
「先に保護させて貰いましたよ」
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ、お礼は若に言って下さいね」
一体あの男の人は誰なのだろう?妖怪・・・なのはわかる問題は、なんの妖怪か
「はい」
花開院さんと合流すると、先程までいた檻の周りでは妖怪同士の戦いが始まっていた。
「なんで百鬼夜行が出てくるんや・・・」
「百鬼夜行。花開院さんあの男の人はなんの妖怪なんですか?」
「・・・今日行ったよな。この街に住む妖怪の総大将ぬらりひょんを滅しに来たって」
「じゃあ、もしかしてあの男の人が、そのぬらりひょんなんですか・・・?」
「確証はないけど、この街でこんなことできるのは奴しかおらん」
「―奥義明鏡止水・桜」
「な・・・なんじゃこりゃー!!」
「その波紋鳴り止むまで、全てを燃やし続けるぞ。」
ドガァアアアアン!と、爆発したような音が鳴る。
「夜明けと共に塵となれ。」
戦いは終わった。男の人の勝ちだ。旧鼠は炎に焼かれ跡形もなく消えた。
それを見届けた私たちは、現れた時と同じように妖怪達を率いて去っていく男の人をしばらく見つめはっとなったように家路を急いだ。
「・・・・電車が終わってる。」
やっとのことで駅に着いた私だが、時間も時間電車はすでに終電を終え静まり返っていた。
しかし、帰らないとお兄ちゃんやお姉ちゃんたちが心配してしまう上に、妖怪に襲われたなんて言えるわけがない。特にお姉ちゃんたちには
「よ、妖じゅ「阿良々木さん」?あなたは、ど、どうしてここに?どうして名前を――」
「送りに来た。家遠いんだろう?」
「い、いえ。結構ですっ!!ひ、一人で帰れるので・・・」
ここはいつもの妖珠さんに頼もうとしたところ後ろから肩を叩かれ振り返ると、先ほどの男の人が一人でいた。
今日初めて会ったのに、人間の私を心配?してくれる男の人に少しずつ後ずさる
「?あぁ、別に喰ったりしないさ」
「おっと、わしの樹にこれ以上寄るな」
「妖珠さ、ん」
それを見て、逆に距離をつめる男の人と私の間に妖珠さんが現れ私を男の人から隠す。
「おめぇさんは、何者だい?」
「知る必要はない。ぬらりひょんの孫よ………帰るぞ、樹」
「えっ、でも妖ー」
対峙した妖珠さんと男の人は、睨みあったのち妖珠さんが私を抱えて男の人の目の前から消えた
いつの間に、気を失ってしまったのだろうか………眩しい光にゆっくりと目を開けるとワラが目に入った。それは、よく動物の住みかに置くような
「っ……ここは?」
「樹ちゃん!目が覚めたんだね!」
「カナちゃん………花開院さんは!?」
多分殴られたのだろう、首筋の鈍痛に耐えつつ起き上がると大きな檻の中にいた。
「ゆらちゃんも私も大丈夫だけど………ここ、どこかわからないの…… それになんで私達こんなカゴに入れられてるのかも」
「判らんけど、外にいるみたいや……」
花開院さんも起きていたのか、立ち上がり周りを見回していると、檻の外からあのリーダー格の妖怪がホストの姿で声をかけてきた。
「よう、子猫ちゃん達。起きたかい?」
「あんた……!こんなとこに閉じ込めてどうするつもりや!」
「何って子猫ちゃん達は、このネオンの光の中で処刑されるのさ……素晴らしいだろう?」
「「「しょ、処刑!?」」」
なんで、こんなことに
「そうさ。三代目が約束を破ったならな……」
「だから三代目ってなんや!」
驚いて言葉も出ない私達だが、花開院さんが檻を掴み、リーダー格の妖怪に食ってかかった。
それに、怒った妖怪は花開院さんの服をその鋭い爪で引き裂きさらには、ゲージ内に仲間をいれる
「……式神も持ってない陰陽師など怖くねーな。だが、そろそろ時間だな。食っていいよなぁ」
リーダー格のホストは笑い、パチンと指を鳴らす。
「知ってるかぁ? 人間の血は夜明け前のが一番どろっとしてうめぇんだよ……。丁度今くらいのなぁー」
「「ひっ!」」
悲鳴を上げ、カナちゃんとがっちりと抱き合う
「……っ」
花開院さんは悔しそうに唇を噛んでいる。そして、入ってきた5,6匹の仲間達は私達に飛びかかってきた。
「きゃあああああーっ」
「!!」
カナちゃんと一緒にガッと床に押さえつけられる。
もうダメっ
「待たせたな……。ねずみ共」
覚悟を決めた私達の耳に聞いたことのない低い声が辺りを震わせた。
「何者だ、てめぇらー!」
「三代目はどうしたーっ!」
檻の外で騒ぐ妖怪達。
私とカナちゃんにのしかかり顔を近付けていた妖怪も何があったのかと顔を上げたため咄嗟に強く体当たりすると、妖怪から離れることができ自由になった私は隣のカナちゃんも同じく体当たりをして助ける
「おい!こっちだ」
それでも、このゲージの中から逃げられない私達に声がかかり安全な場所へと誘導される
「あの、花開院さんは?」
「先に保護させて貰いましたよ」
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ、お礼は若に言って下さいね」
一体あの男の人は誰なのだろう?妖怪・・・なのはわかる問題は、なんの妖怪か
「はい」
花開院さんと合流すると、先程までいた檻の周りでは妖怪同士の戦いが始まっていた。
「なんで百鬼夜行が出てくるんや・・・」
「百鬼夜行。花開院さんあの男の人はなんの妖怪なんですか?」
「・・・今日行ったよな。この街に住む妖怪の総大将ぬらりひょんを滅しに来たって」
「じゃあ、もしかしてあの男の人が、そのぬらりひょんなんですか・・・?」
「確証はないけど、この街でこんなことできるのは奴しかおらん」
「―奥義明鏡止水・桜」
「な・・・なんじゃこりゃー!!」
「その波紋鳴り止むまで、全てを燃やし続けるぞ。」
ドガァアアアアン!と、爆発したような音が鳴る。
「夜明けと共に塵となれ。」
戦いは終わった。男の人の勝ちだ。旧鼠は炎に焼かれ跡形もなく消えた。
それを見届けた私たちは、現れた時と同じように妖怪達を率いて去っていく男の人をしばらく見つめはっとなったように家路を急いだ。
「・・・・電車が終わってる。」
やっとのことで駅に着いた私だが、時間も時間電車はすでに終電を終え静まり返っていた。
しかし、帰らないとお兄ちゃんやお姉ちゃんたちが心配してしまう上に、妖怪に襲われたなんて言えるわけがない。特にお姉ちゃんたちには
「よ、妖じゅ「阿良々木さん」?あなたは、ど、どうしてここに?どうして名前を――」
「送りに来た。家遠いんだろう?」
「い、いえ。結構ですっ!!ひ、一人で帰れるので・・・」
ここはいつもの妖珠さんに頼もうとしたところ後ろから肩を叩かれ振り返ると、先ほどの男の人が一人でいた。
今日初めて会ったのに、人間の私を心配?してくれる男の人に少しずつ後ずさる
「?あぁ、別に喰ったりしないさ」
「おっと、わしの樹にこれ以上寄るな」
「妖珠さ、ん」
それを見て、逆に距離をつめる男の人と私の間に妖珠さんが現れ私を男の人から隠す。
「おめぇさんは、何者だい?」
「知る必要はない。ぬらりひょんの孫よ………帰るぞ、樹」
「えっ、でも妖ー」
対峙した妖珠さんと男の人は、睨みあったのち妖珠さんが私を抱えて男の人の目の前から消えた