断章にて語る




絶対











長い旅の果てに、あなたはここに帰ってくる。でも、本当にいいの？私たちの予言は…









気分がいい実に、気分がいい！あのソロモン王にですら、成し得なかったことを俺は成し遂げたッ

「そうだろう？時詠みの巫女！」

「……」

「お前ッ！！！何をしたのかわかっていってるのか！？」

「嗚呼、ナラ？ナラ？どうしてこんなに冷たいの？身体を取り戻したあなたがどうして…？」

この世界のイレギュラーである時詠みの巫女ユールを俺は、元のあるべき世界へと帰したのだ
ソレハカノジョガズット、ノゾンデイタコト

「彼女が、望んでいたことだ。どうして、そんなにも怒ってらっしゃるのですか、ソロモン王？どうしてそんなにも涙を流しているんだ、アルバ？どうして、今にも堕転しそうな目で俺を見るんだ、アラジン？」

「神になるなら勝手になればいい。この世界が気に入らないなら好きにすればいい。でもね、きっとおじさんは神にもなれない、世界を変えることすらもうできないよ。それだけのことをしたんだから」

俺は、その言葉に冷や汗が流れる。しかし、まだわからない

「……アルバ」

「なんでしょう……ソロモン王」

「今ならあの時の、お前の気持ちがよくわかる」

「それは、十全。」

「また、会えるといいな」

「今度は、仲良く出来そうだよ。僕達」

「それは、アルバさん次第じゃないかな」

さぉ、すべてをリセットしよう。









世界も、運命も何もかも…
それでも彼女は戻らない








私たちの予言は、絶対だから…気をつけて