断章にて語る
※原作最新話ネタバレあります。




























その目に写る世界は、十全か？


3年されど3年………俺の知っている世界は、その姿を変えていた。
あの日、予言の書に記録されていたナラさんのいた世界の情景に限りなく近い
ひとりでに動く階段、上下に動く乗り物、夜の筈なのに煌々と輝く装置

それらすべてに驚きが隠せない。だが、これがナラさんに強要し実現したものならば笑えない。
ユナンさんの話には、ナラさんのことは詳しく語られなかった。
「ただかの双守の王は………アラジンとはいない。煌帝国の内乱の後失踪中になってて行方がわからないんだ。」

それは、つまり白龍に捕らえられ俺が白龍の魔法によってこの世界にいなかった期間。
といっても、その答えはシンドバッドさんが握っているはずだ