断章シリーズ
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それは、まるで母がごとく
あまり目立つことを好まない二人のささやかながらの結婚式。昔からの付き合いの長い幹部たち見守る中、小さな小さな教会で
「汝、その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓う。」
「誓います。」
「では互いに、指輪の交換を」
誓いを交わす。幸せな瞬間であろうが、どうにも心配が心を渦巻く
「はぁ・・・」
「どーしたんじゃ、ファーラン?せっかくのナラの晴れ姿、もっと喜ぶかと思うたが?」
「はぁ・・・心配アル」
いや、心配などいらないはずなのだ。彼女をこれからも一番近くで、守っていくのは私たちより強い彼だ。万が一などないはずなのに・・・・
「何をそんなに心配しとるのか、わからんが。祝いの席じゃ、笑って見届けてやらんとお前の大事なナラが心配してしまうぞ?」
「・・・・たまには、本当にたまにはいいこと言うアルね」
そうだ、今は笑って彼女たちを見届けてあげないと失礼だ。
「すごく綺麗アルよ、ナラ」
「ありがとう。」
儀式を終え、参加した私たち一人ひとりを回る二人。皆が祝いの言葉を述べる中、ナラから離れたソロモンに近寄る
「ソロモン」
「なんだ?」
「一つ約束してほしいアル。きっとソロモンなら、必ず守れる約束」
どうか、ナラを悲しませないでほしい。ソロモンだけは絶対にナラを悲しませるようなことを・・・
「まったく、お前たちはナラの母親か?」
「今、そんな気持ちアル。」
「はぁ・・・だが、その約束守ろう。俺自身、ナラと約束していることがあるしな」
「それを聞いて心底、安心したアル。さっ、ナラの晴れ姿をしっかり見収めてくるアル!!」
この先、末永く二人が幸せであるように。神にも祈ろう