「我が息子よ、お前に生涯の伴侶を紹介しよう」

異種族制圧から帰ってきてすぐのこと、親父に呼び出された俺を待っていたのは、同い年だろうか？そこらにいる魔導士たちとは違い豪勢に着飾られた青髪の少女とどこかうれしげな親父

「初めまして、私はナラ」

「・・・・親父どういうつもりだ？」

「どういうつもりとは？先ほど言ったとうりだ。お前も挨拶をしろ」

「ソロモン」

伴侶といった親父の言葉に驚いていると少女が自己紹介をするがあいにくと興味がなかったが、親父に指摘され渋々名を紡ぐと、少女は小さく笑った。

「まぁ、伴侶と言っても現段階では許嫁だ。将来のために仲よくするように」

「それは、命令か？」

「命令だ。」

変な奴だと思いながら、親父の命令に従い少女を連れて親父ところを後にし近くにある自分の部屋へと入った。
必要なもの以外一切ない殺伐とした部屋『神杖』を壁に立てかけドアの前に突っ立っている少女を椅子に座らせるよう促す

「そこに座れ」

「お邪魔します。」

「はっきり言おう、俺はお前に興味がないだが、命令だからお前のことを話せ、俺のこともはなそう」

「わかった・・・・」

そうして、どれくらい話したことだろう・・・外を見ると日が暮れていた。

「ふむ・・大方わかった。少しは、興味が持てた。ナラ改めてよろしく頼む」

「よろしく、ソロモン」




こうして、二人の初めての邂逅はなされた。