シンドバットとユール





ササン王国にてー

「世界を変える。そのためにも、ササン王国 騎士王………あなたの力が必ず必要になるでしょう。私はそう確信している。」

圧倒的な力で、聞かされた思いにしばらく言葉がでなかったと同時に我らが崇拝し神を見た

「………………………不思議だ……なぜだ……君を見ていると、ササンに伝わる神話を思い出す……」

「神話………？」

「ああ………ササンには独自の信仰があるのは知っているだろう。我らの神話の始まりはこうだ。」

………かつて世界は不浄に満ちあふれていた。
ササンの民はこの地に降り立ち、遠い故郷から持ち帰った、『神』の力を使い、不浄を晴らしたといわれている………その『神』とは全能の『王』……祖先を守護した偉大な双攻守の王………
彼らは神杖をふるい、世界の紛争を静め全ての種族と共生する『理想郷』を築いた神にも等しい最初の王ーーーー………

「君の目指す世界と似ているだろう？」

いや、似すぎているくらいに

「………………そのササンの神の名は？」

「………片方の名はとうの昔に失われたよ………」

「では、もう片方の名は？」

「…………パドラ=ヌス・ユール様だ。攻略者ならばその姿を見たことがあるであろう」

静かに、しかし瞳の中は様々な思いを抱えながら世界を見つめる美しいお方