act.1
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翌朝
無事、寝過ごすことなく起床し身支度を整えた私達は、今順調に砂漠の道を進んでいたのだが、乗っていた青い髪の男の子がプーデル様のリンゴや胸を触ったらしく偉くお怒りになり、アリババがすかさず謝りに入るが
「スンマセンっしたーっ!!」
「このガキッ!このガキッ!気にしてるのにっ!気にしてるのにっ!」
「申し訳ございませんダンナ様ー!」
ついに、男の足がアリババに行く前に「オアシスです。休息いたしませんか?」というとどうにか蹴られることはなかったことに、ほっとしてオアシスの入り口に荷車をおいた。
「大丈夫でしたか?アリババ」
「あぁ!クーのお陰で蹴られずにすんだありがとう」
「はい、それからあの男の子を攻めないであげて「お姉さん、お姉さんのお胸はいいにおいがして、柔らかくて気持ちいいね!」……きゃー」
「馬鹿野郎!!」
ラクダに水を飲ませ、アリババに濡らしたタオルを持っていき話をしていると胸な辺りに違和感を覚え、視線を持っていくと先程の男の子が胸に顔を埋めており、反射的に叫ぶ。
そして、アリババが男の子を引き剥がして怒鳴りつける
「てめー…このクソガキが…羨ましい!……じゃなくて!クーに触るな!!それにな、あの人を誰だと思ってんだ…!かの有名なブドウ酒造の大豪農ブーデル様だぞぉ ?」
「運転手、いつまで休憩させる気だーっ!」
「ハイ、ただ今ー!…今度ナメたマネしたらぶっ殺すぞ!行くぞ、クー」
「はい。あのボク、あとで私のお弁当をあげるから大人しくしててね」
「わぁーい!ありがとうお姉さん」
ラクダを繋ぎ直し荷車に戻るとさっきまで鬼の形相だったアリババが独り言を呟いていた。
「ったく…こんなガキのせいで俺の人生設計崩されてたまるかよ…」
「人生設計?」
「俺は借金返して“迷宮攻略”で一発当てるんだよ」
「迷宮?」
「はぁ…なんだ“迷宮”も知らねーお子様か。金の有り難みもわかんねーわけだぜ…」
始まったアリババの話に私は、男の子とお弁当をわけあいながら静かに聞く
14年前から世界のあちこちに見覚えのない建物が突然出現しだした。
入ってみて驚くのが、そこは古代王朝の遺跡群だったのだ。
これらの総称が“迷宮”だ。
中には数えきれないほどの宝が眠っているという。
そして、現代では考えられない不思議な魔法アイテム。
それらを世界中の奴が探し回っているそうだ。
「そこで、このアリババ様が誰よりも早く世界中の迷宮をクリアして、“世界一金を持っている男”になってやるのよ!」
「へー。なーんだ、そんなことなのかい」
「そんなこととはなんだ…」
アリババがひたすら金の大切さを語るも男の子は右から左状態のようだ。そんな中で男の子が反応したのはおいしいご飯と綺麗な女。
「そう、キレイなお姉さんだよ…金さえ持ってりゃ男はモテる。でかくてやわらかいムネの女が、大挙して押し寄せてくるんだぜ…『アリババ様好きにして!!』ってな!!」
綺麗な、女…………
「わあ!やわらかいおねいさん!ウフフ、好き!」
「だろ!?」
「あ、アリババ!あなたはまだあの様な店に通っていたのですか!?」
「えっいや、あのーほら、例えだよ例え!大丈夫だから、絶対に行かないから!!」
「…………そうですよね、アリババはあのようなハレンチな所には、行きませんよね」
「そうそう!俺には、クーがいるんだから、い、行くことなんてしないぜ」
怪しい事この上ない回答だが、とりあえず納得する
「貧乏人が貧相な夢をみておるなぁ…そういえば、女。お前は、いつになったら領主様のお心を受け入れるのだ?領主様は、今か今かとお待ちだぞ?」
「何度も申し上げておりますが、私は領主様を受け入れることはないと申しているではごさいませんか。それに、あなた様の様な夢もなくただ怠惰に過ごす方に、彼の夢を侮辱する権利はありません」
そんな中、水を差すようにブーデル様が林檎を齧りながら言う。
「ふ、ふん!少し領主様に気に入られている貧乏人のくせして、偉そうな口を叩きおって!!“迷宮攻略”なんぞ、砂漠を漁るドブネズミの蛮業ではないか…そうだろ?運転手よ」
「………そっスねー」
「!!アリババ!」
嫌な顔で、プーデル様はアリババに聞くそれに再び口を開こうとすると、ぎゅっと強く手を握りこまれ、とても強い目で私の言葉奪った
「分不相応な夢を見るでない。ネズミはネズミに生まれたからには…一生ゴミクズの価値しかない人生を送るのだから……だろ?」
「………」
「違うのか?」
「……いやーまったく、ダンナ様の仰る通りで!僕らみたいなもんは夢見るだけが関の山なんスけどー。それでもがんばっちゃったりするのがネズミの悲しき性というかー」
「そうなのかー?」
悔しいはずなのに、ご機嫌をとるアリババは最後にはプーデル様の耳元で、何か呟いてそれに、プーデル様の顔色がおかしくなった
「えぇ、ただダンナ様。クーは、あんな糞領主には渡さないのでその薄汚い口で喋らないでくださいますか?」
「ひぃ!!」
そんな時、何の前触れもなく突然荷車が横転した。
「な、何?」
荷車から降りて前を見ると、砂漠の中で大きな花が蟻地獄のように自分のテリトリー内に入ったものを無数の触手で捕まえて捕食していく。
「砂漠ヒヤシンスだ…!」
「砂漠の肉食植物!穴に落ちるな!食われるぞ!馬車を捨てて逃げろーっ!!」
共に行動していた人々が慌てて花から離れようと馬車を捨てて走り出した。そんな中、ブーデル様はブドウ酒を運ぼうと樽にてを伸ばす。
「おい、酒を運べ!」
「ハイッもちろん!」「はい!」
嫌な人とはいえ、お客様の荷物を運ぶべく。アリババと急いで手を動かす。ブーデルも己の利益のために樽を運んでいた時、一緒に荷車に乗っていたあの女の子がブーデルの脂肪を蓄えた体に弾かれ、樽と一緒に穴の中に落ちていく。
「あっ!!」
近くにいたアリババと私、ブーデル様はそれにいち早く気づき、二人とも手を伸ばす。
「ワシの酒ーっ!!」
ブーデル様は女の子に目もくれず、樽を抱える。女の子を助けようとした私たちもその巨体に弾かれて女の子に手は届かず、女の子は花の中心の液体の中へ落ちてしまった。
「ああ良かった…無事だった…。おいお前たち、早く車を出せ!チャンスだ!砂漠ヒヤシンスはエサを食っとる間は動かん!あんな小さいエサでは、すぐに食い終わっちまうだろうがな」
女の子の母親は我が子を助けようとヒヤシンスに向かおうとするも他の人に抑えられ、ただ娘の名前を叫び続けた。その様子を見ていたブーデル様は母親に近づく。
「あー…泣くな女よ。あの子供の代金なら…ワシがいくらでも払ってやるから…」
後ろでただ立っていたアリババが何かを決意してブーデルの顔を殴り飛ばし、私は樽を持ちヒアシンスの方へ走りだす
「てめえの汚ぇ酒で!! 人の命が買えてたまるか!! バカ野郎!!」
そう怒鳴るとアリババも樽をひとつ脇に抱えながら自ら穴に落ちていった。
無事、寝過ごすことなく起床し身支度を整えた私達は、今順調に砂漠の道を進んでいたのだが、乗っていた青い髪の男の子がプーデル様のリンゴや胸を触ったらしく偉くお怒りになり、アリババがすかさず謝りに入るが
「スンマセンっしたーっ!!」
「このガキッ!このガキッ!気にしてるのにっ!気にしてるのにっ!」
「申し訳ございませんダンナ様ー!」
ついに、男の足がアリババに行く前に「オアシスです。休息いたしませんか?」というとどうにか蹴られることはなかったことに、ほっとしてオアシスの入り口に荷車をおいた。
「大丈夫でしたか?アリババ」
「あぁ!クーのお陰で蹴られずにすんだありがとう」
「はい、それからあの男の子を攻めないであげて「お姉さん、お姉さんのお胸はいいにおいがして、柔らかくて気持ちいいね!」……きゃー」
「馬鹿野郎!!」
ラクダに水を飲ませ、アリババに濡らしたタオルを持っていき話をしていると胸な辺りに違和感を覚え、視線を持っていくと先程の男の子が胸に顔を埋めており、反射的に叫ぶ。
そして、アリババが男の子を引き剥がして怒鳴りつける
「てめー…このクソガキが…羨ましい!……じゃなくて!クーに触るな!!それにな、あの人を誰だと思ってんだ…!かの有名なブドウ酒造の大豪農ブーデル様だぞぉ ?」
「運転手、いつまで休憩させる気だーっ!」
「ハイ、ただ今ー!…今度ナメたマネしたらぶっ殺すぞ!行くぞ、クー」
「はい。あのボク、あとで私のお弁当をあげるから大人しくしててね」
「わぁーい!ありがとうお姉さん」
ラクダを繋ぎ直し荷車に戻るとさっきまで鬼の形相だったアリババが独り言を呟いていた。
「ったく…こんなガキのせいで俺の人生設計崩されてたまるかよ…」
「人生設計?」
「俺は借金返して“迷宮攻略”で一発当てるんだよ」
「迷宮?」
「はぁ…なんだ“迷宮”も知らねーお子様か。金の有り難みもわかんねーわけだぜ…」
始まったアリババの話に私は、男の子とお弁当をわけあいながら静かに聞く
14年前から世界のあちこちに見覚えのない建物が突然出現しだした。
入ってみて驚くのが、そこは古代王朝の遺跡群だったのだ。
これらの総称が“迷宮”だ。
中には数えきれないほどの宝が眠っているという。
そして、現代では考えられない不思議な魔法アイテム。
それらを世界中の奴が探し回っているそうだ。
「そこで、このアリババ様が誰よりも早く世界中の迷宮をクリアして、“世界一金を持っている男”になってやるのよ!」
「へー。なーんだ、そんなことなのかい」
「そんなこととはなんだ…」
アリババがひたすら金の大切さを語るも男の子は右から左状態のようだ。そんな中で男の子が反応したのはおいしいご飯と綺麗な女。
「そう、キレイなお姉さんだよ…金さえ持ってりゃ男はモテる。でかくてやわらかいムネの女が、大挙して押し寄せてくるんだぜ…『アリババ様好きにして!!』ってな!!」
綺麗な、女…………
「わあ!やわらかいおねいさん!ウフフ、好き!」
「だろ!?」
「あ、アリババ!あなたはまだあの様な店に通っていたのですか!?」
「えっいや、あのーほら、例えだよ例え!大丈夫だから、絶対に行かないから!!」
「…………そうですよね、アリババはあのようなハレンチな所には、行きませんよね」
「そうそう!俺には、クーがいるんだから、い、行くことなんてしないぜ」
怪しい事この上ない回答だが、とりあえず納得する
「貧乏人が貧相な夢をみておるなぁ…そういえば、女。お前は、いつになったら領主様のお心を受け入れるのだ?領主様は、今か今かとお待ちだぞ?」
「何度も申し上げておりますが、私は領主様を受け入れることはないと申しているではごさいませんか。それに、あなた様の様な夢もなくただ怠惰に過ごす方に、彼の夢を侮辱する権利はありません」
そんな中、水を差すようにブーデル様が林檎を齧りながら言う。
「ふ、ふん!少し領主様に気に入られている貧乏人のくせして、偉そうな口を叩きおって!!“迷宮攻略”なんぞ、砂漠を漁るドブネズミの蛮業ではないか…そうだろ?運転手よ」
「………そっスねー」
「!!アリババ!」
嫌な顔で、プーデル様はアリババに聞くそれに再び口を開こうとすると、ぎゅっと強く手を握りこまれ、とても強い目で私の言葉奪った
「分不相応な夢を見るでない。ネズミはネズミに生まれたからには…一生ゴミクズの価値しかない人生を送るのだから……だろ?」
「………」
「違うのか?」
「……いやーまったく、ダンナ様の仰る通りで!僕らみたいなもんは夢見るだけが関の山なんスけどー。それでもがんばっちゃったりするのがネズミの悲しき性というかー」
「そうなのかー?」
悔しいはずなのに、ご機嫌をとるアリババは最後にはプーデル様の耳元で、何か呟いてそれに、プーデル様の顔色がおかしくなった
「えぇ、ただダンナ様。クーは、あんな糞領主には渡さないのでその薄汚い口で喋らないでくださいますか?」
「ひぃ!!」
そんな時、何の前触れもなく突然荷車が横転した。
「な、何?」
荷車から降りて前を見ると、砂漠の中で大きな花が蟻地獄のように自分のテリトリー内に入ったものを無数の触手で捕まえて捕食していく。
「砂漠ヒヤシンスだ…!」
「砂漠の肉食植物!穴に落ちるな!食われるぞ!馬車を捨てて逃げろーっ!!」
共に行動していた人々が慌てて花から離れようと馬車を捨てて走り出した。そんな中、ブーデル様はブドウ酒を運ぼうと樽にてを伸ばす。
「おい、酒を運べ!」
「ハイッもちろん!」「はい!」
嫌な人とはいえ、お客様の荷物を運ぶべく。アリババと急いで手を動かす。ブーデルも己の利益のために樽を運んでいた時、一緒に荷車に乗っていたあの女の子がブーデルの脂肪を蓄えた体に弾かれ、樽と一緒に穴の中に落ちていく。
「あっ!!」
近くにいたアリババと私、ブーデル様はそれにいち早く気づき、二人とも手を伸ばす。
「ワシの酒ーっ!!」
ブーデル様は女の子に目もくれず、樽を抱える。女の子を助けようとした私たちもその巨体に弾かれて女の子に手は届かず、女の子は花の中心の液体の中へ落ちてしまった。
「ああ良かった…無事だった…。おいお前たち、早く車を出せ!チャンスだ!砂漠ヒヤシンスはエサを食っとる間は動かん!あんな小さいエサでは、すぐに食い終わっちまうだろうがな」
女の子の母親は我が子を助けようとヒヤシンスに向かおうとするも他の人に抑えられ、ただ娘の名前を叫び続けた。その様子を見ていたブーデル様は母親に近づく。
「あー…泣くな女よ。あの子供の代金なら…ワシがいくらでも払ってやるから…」
後ろでただ立っていたアリババが何かを決意してブーデルの顔を殴り飛ばし、私は樽を持ちヒアシンスの方へ走りだす
「てめえの汚ぇ酒で!! 人の命が買えてたまるか!! バカ野郎!!」
そう怒鳴るとアリババも樽をひとつ脇に抱えながら自ら穴に落ちていった。