普通の人として、普通の幸せを見つけて生きたい願いが叶うだなんてこれは、夢なのでしょうか？お姉様。

「クー？どうした？？」

ふと目が覚めた私は、窓から見える月を見て物思いにふけっていると、隣で眠っていた彼も目を覚ました様で眠たそうに目を擦りながら声をかけられる

「………何でもありません、ただふと目が覚めると、月がとても綺麗だなと思いまして」

「ホントか？」

「はい。アリババは心配症ですね」

私は、それに微笑みながら彼に寄り添い答える

「そりゃだって、月がクーを連れて行きそうで」

「アリババ。大丈夫ですよ、月が私を迎えに来ることはありません。ほら、明日も早いですから寝ましょう」

「……そうだよな、うん。寝よう明日寝坊したら大変だ！」

そう、優しく微笑み返してくれながら私達は再び眠りにつく