act.3
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正解の道を進む四人。
ここで死人が出たなんて想像できないほどの静けさだ。そこを物珍しそうに目を向けつつ進んでいくと、また開けた場所に到着した。さっきの穴だらけの場所よりいくらか狭いそこには天井からキラキラと光る玉が吊り下がっていた。
「なんだこの光る玉は!? これも見たことねーぞ!」
「すごいねぇー!」
「虹色に輝いて…!いい匂いもする…」
「・・・・」
「きっと新種のすっごーくおいしい果物なんだよ!」
「いいやっ!この輝き…未知の宝石っていう線もありうるぜ!よし、俺が『レインボーオパール』と名づけよう!」
「キャーッカッコイイー!」
アラジンとアリババは散り散りになって玉に触れたり観察したりと興味津々である。クーとモルジアナは、あまり動くことなくはしゃぐ二人を見つめる。
そんな時アラジンが、光る宝石?に触れると宝石?に亀裂が走り、卵の殻のように割れて中から蟻のような生物が顔を覗かせた。
「いっ…!」
「ギャアアーッ!!」
クーが悲鳴を上げるより先に、アリババの絶叫が響いた。クーは驚きながらも振り返ると、宝石?という宝石?が全て人間の赤ん坊のような産声を上げて羽化し、四人の周りに集まりはじめた。
「つかまって、皆!」
アラジンは笛を吹き、ウーゴ君を呼び出す。ウーゴ君が全速力で駆け出す。蟻たちはウーゴ君の足を観察しながらも追いかけてきたが、じきに距離が離れて上手く撒けたようだ。
「よかった…アリたちは追いつけねーみたいだぜ」
「ふぅ…じゃあ少しお休みするね…」
「えっ?」
アラジンは笛を吹き、ウーゴ君の身体をしまう。心なしかアラジンの顔は疲れを感じているような表情で、心配になり駆け寄る。
「なっなんだよ!もっとその笛で逃げようぜ!」
「だめだよ、節約しなきゃ!今日はもう二回目だし…この笛でウーゴ君に出てきてもらうには…僕のお腹の中の力が必要なんだ!それに、緊急とはいえ女の人にさわってときめいているウーゴ君を休ませてあげないと……」
「そうか……わかった!アラジンもクーたちもそこで隠れててくれ」
「……あの私」
地響きと共に背後から蟻たちが追いかけて来た。四人は振り返ると、そこには人間の足を持ったさっきの蟻たちが二足歩行で追いかけて来た。
「「ええええっ!?」」
「っ!」
その脚力はウーゴ君に匹敵するほどであり、一瞬で回り込まれて囲まれてしまった。アリババは懐の短剣を、取り出し攻撃していく。その間にアラジン達はスペースのある横穴に押し入る。
しかしどんなにアリババが斬っても斬ってもドロドロとしたスライム状になってしまい、分離を重ねてどんどんと数を増やすだけになってしまう。
とにかく再生できなくなるまで徹底的にやるしかないと改めて武器を向けた時、蟻たちはスライムに戻り、それが一ヶ所に集まって巨大化した。雄叫びを上げるスライムの攻撃をアリババはなんとか避けるが、当たればひとたまりもない。どうするかと焦り始めた時、横穴から出てきたアラジンが笛を手に取る。
「三回目だけど…頑張ろう、ウーゴ君」
そして、まぶしいほどの爆発が起こると巨大なスライムは跡形もなく消滅した。
ここで死人が出たなんて想像できないほどの静けさだ。そこを物珍しそうに目を向けつつ進んでいくと、また開けた場所に到着した。さっきの穴だらけの場所よりいくらか狭いそこには天井からキラキラと光る玉が吊り下がっていた。
「なんだこの光る玉は!? これも見たことねーぞ!」
「すごいねぇー!」
「虹色に輝いて…!いい匂いもする…」
「・・・・」
「きっと新種のすっごーくおいしい果物なんだよ!」
「いいやっ!この輝き…未知の宝石っていう線もありうるぜ!よし、俺が『レインボーオパール』と名づけよう!」
「キャーッカッコイイー!」
アラジンとアリババは散り散りになって玉に触れたり観察したりと興味津々である。クーとモルジアナは、あまり動くことなくはしゃぐ二人を見つめる。
そんな時アラジンが、光る宝石?に触れると宝石?に亀裂が走り、卵の殻のように割れて中から蟻のような生物が顔を覗かせた。
「いっ…!」
「ギャアアーッ!!」
クーが悲鳴を上げるより先に、アリババの絶叫が響いた。クーは驚きながらも振り返ると、宝石?という宝石?が全て人間の赤ん坊のような産声を上げて羽化し、四人の周りに集まりはじめた。
「つかまって、皆!」
アラジンは笛を吹き、ウーゴ君を呼び出す。ウーゴ君が全速力で駆け出す。蟻たちはウーゴ君の足を観察しながらも追いかけてきたが、じきに距離が離れて上手く撒けたようだ。
「よかった…アリたちは追いつけねーみたいだぜ」
「ふぅ…じゃあ少しお休みするね…」
「えっ?」
アラジンは笛を吹き、ウーゴ君の身体をしまう。心なしかアラジンの顔は疲れを感じているような表情で、心配になり駆け寄る。
「なっなんだよ!もっとその笛で逃げようぜ!」
「だめだよ、節約しなきゃ!今日はもう二回目だし…この笛でウーゴ君に出てきてもらうには…僕のお腹の中の力が必要なんだ!それに、緊急とはいえ女の人にさわってときめいているウーゴ君を休ませてあげないと……」
「そうか……わかった!アラジンもクーたちもそこで隠れててくれ」
「……あの私」
地響きと共に背後から蟻たちが追いかけて来た。四人は振り返ると、そこには人間の足を持ったさっきの蟻たちが二足歩行で追いかけて来た。
「「ええええっ!?」」
「っ!」
その脚力はウーゴ君に匹敵するほどであり、一瞬で回り込まれて囲まれてしまった。アリババは懐の短剣を、取り出し攻撃していく。その間にアラジン達はスペースのある横穴に押し入る。
しかしどんなにアリババが斬っても斬ってもドロドロとしたスライム状になってしまい、分離を重ねてどんどんと数を増やすだけになってしまう。
とにかく再生できなくなるまで徹底的にやるしかないと改めて武器を向けた時、蟻たちはスライムに戻り、それが一ヶ所に集まって巨大化した。雄叫びを上げるスライムの攻撃をアリババはなんとか避けるが、当たればひとたまりもない。どうするかと焦り始めた時、横穴から出てきたアラジンが笛を手に取る。
「三回目だけど…頑張ろう、ウーゴ君」
そして、まぶしいほどの爆発が起こると巨大なスライムは跡形もなく消滅した。
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