act.3
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「クーさん…クーさん!」
「んっ…」
頬をぺちぺち叩かれる感覚にクーはゆっくりと目を覚ました。体中濡れているモルジアナに起こされ、自分も全身が水で濡れているのを感じた。門を通って、身体が引っ張られるような感覚の後に広がる景色は月から見た地球のようだった
「ここは…?」
「迷宮の中…だと思います?」
隣にいたモルジアナと目覚めた場所から動けないでいると奥からアラジンとアリババの声がした。
「やっぱり来ていたんだね、クーお姉さんとお姉さん?」
「……。」
「ここは、迷宮の中で間違いないということですか?」
「ごめんなクーそれに、あんたも。トラベル回避の為に彼処に逃げただけだったのに……」
「仕方ありません。ここまで巻き込まれてしまったのも何かの導きと、私は納得しますがモルジアナさんは……本当に申し訳ないです。」
「そんなに謝らないでください。むしろ、少し……安心しています。」
「?」
「あ、そうだ!クーお姉さんたちもついてきて」
お互いに巻き込み巻き込まれてしまったことに謝り、暗い空気になっていたのをアラジンがつとめて明るく迷宮の先へクーたちを誘う。
アリババと先に2人で、周っていたところへ
「こ…ここは…?」
手を引かれるままについていくと、開けた場所にたどり着いた。洞窟のようなこの場所でも、何かが天井で発光していて眩しいくらいだ。輝く岩肌に見たことのない植物。非現実な、その光景にクーとモルジアナは目を瞬かせる。
「お!やっぱりそーなるよなー」
「ヤッタねー!大成功だね!!」
「ってちがーう!!!クーたちは女の子なんだ、少しでも俺たちが先行して安全を確かめてから進まねーと」
「あの、私はっ」
「モルジアナさん?大丈夫ですよ、私も非力な身に過ぎませんがあなたが無事に、迷宮を出られるように頑張ります」
「いえ、そうではなくてっ「それに憶測だが、さっきの泉がスタート地点だったんだろう……」………」
「スタート地点?」
「ああ!かの有名な“シンドバッドの冒険書”によると…」
迷宮の門をくぐると、光の柱を抜け、スタート地点へ飛ばされた。正しい道を選び進むと、ゴールの宝物庫が待っている。そこには、財宝と“ジンの金属器”が納めてある。
シンドバッドの冒険書を暗記している、アリババはスラスラと冒険書に書かれていたことを口にした。
「じゃあ金属器と財宝を手に入れるには…宝物庫を目指せばいいってことだね?でも、入口のような穴がたくさんありすぎて…どれを選べばいいのか迷っちゃうね。ねぇ、アリババくん…」
「大丈夫だ!目星はついている」
「わぁー凄いねアリババくん!これなら、サクサクと迷宮を抜け出せるような気がするよ」
自信満々のアリババ。実は先にここに来たときに壁に、うっすらとだが×印が描かれていたのを発見していた。他の壁も片っ端から確認し。丸や三角、よくわからない記号がそこかしこの穴の隣の壁に描かれていた。
「○、×、×、○…多すぎてわけがわからないねぇ…。○印が正解の道なんじゃないかな?」
「んな単純なわけねーだろ?」
「よくわからない記号もあるし…○が正しいとも限らないし…」
「アラジン。印のついてない穴ってあるか…?」
「印がついていない……?あっちだ!!」
「そう。これが、正解の道だ!」
「どうして、そう思うんだい?」
その中、1つだけ印のついていない道。その道こそが正解だというアリババの理由がわからず問うアラジンにさっぱりと首をかしげるモルジアナとクー。
「いいか?これらは印と言えども大きさも筆跡もバラバラ…つまり、人間が手で描いたもんだと俺は思うんだな…」
「う、うん。そうだね」
「そんで、これは誰が描いたもんだと思う?」
「人間が描いたなら…今まで迷宮に挑戦した人?」
「そう!この迷宮ができたのは10年も前!その間、たくさんの人間が俺たちより先にここへ来てるんだよ!最初の奴なんかそりゃ迷っただろうぜ。なんせ、なんの印もないからな。俺みてーに、適当に穴を選ぶしかなかったはずだぜ…。だが、ここは迷宮。正しい道もハズレの道もある。アラジン、お前が選んだ道がもし行き止まりだったらどうする?」
「うーん、戻ってくるよ。他の道も試してみたいし」
「そう!きっと彼らもここまで引き返してきた!でもこんなに数が多くて似たような穴だ。何度も入り直したら、前にどの穴に入ったのか入ってねーのか、わけがわからなくなっちまうとは思わねーか…?」
「「「………!」」」
アリババの解説にようやく意味を理解したアラジンたちははっと顔を上げた。
「そうか!それで、もう入った穴に印を付けたんだね!」
「その通り!」
「ここの攻略者は一万人くらいでしたね?その人数が行き止まりの道にひとつひとつ印を付けていけば…!」
「ハズレの道はぜーんぶ印だらけになっちゃうね!でもたった一つ…この穴だけ印がない…」
「つまりこの穴こそが…正解の道!」
謎が解けたと喜ぶアラジンとアリババはすぐにその穴へ進んでいった。そのあとにクーとモルジアナが、ゆっくりと進む。
だが四人は正解の道にこそ待ち受けている死の罠を今は知る由もなかった…。
「んっ…」
頬をぺちぺち叩かれる感覚にクーはゆっくりと目を覚ました。体中濡れているモルジアナに起こされ、自分も全身が水で濡れているのを感じた。門を通って、身体が引っ張られるような感覚の後に広がる景色は月から見た地球のようだった
「ここは…?」
「迷宮の中…だと思います?」
隣にいたモルジアナと目覚めた場所から動けないでいると奥からアラジンとアリババの声がした。
「やっぱり来ていたんだね、クーお姉さんとお姉さん?」
「……。」
「ここは、迷宮の中で間違いないということですか?」
「ごめんなクーそれに、あんたも。トラベル回避の為に彼処に逃げただけだったのに……」
「仕方ありません。ここまで巻き込まれてしまったのも何かの導きと、私は納得しますがモルジアナさんは……本当に申し訳ないです。」
「そんなに謝らないでください。むしろ、少し……安心しています。」
「?」
「あ、そうだ!クーお姉さんたちもついてきて」
お互いに巻き込み巻き込まれてしまったことに謝り、暗い空気になっていたのをアラジンがつとめて明るく迷宮の先へクーたちを誘う。
アリババと先に2人で、周っていたところへ
「こ…ここは…?」
手を引かれるままについていくと、開けた場所にたどり着いた。洞窟のようなこの場所でも、何かが天井で発光していて眩しいくらいだ。輝く岩肌に見たことのない植物。非現実な、その光景にクーとモルジアナは目を瞬かせる。
「お!やっぱりそーなるよなー」
「ヤッタねー!大成功だね!!」
「ってちがーう!!!クーたちは女の子なんだ、少しでも俺たちが先行して安全を確かめてから進まねーと」
「あの、私はっ」
「モルジアナさん?大丈夫ですよ、私も非力な身に過ぎませんがあなたが無事に、迷宮を出られるように頑張ります」
「いえ、そうではなくてっ「それに憶測だが、さっきの泉がスタート地点だったんだろう……」………」
「スタート地点?」
「ああ!かの有名な“シンドバッドの冒険書”によると…」
迷宮の門をくぐると、光の柱を抜け、スタート地点へ飛ばされた。正しい道を選び進むと、ゴールの宝物庫が待っている。そこには、財宝と“ジンの金属器”が納めてある。
シンドバッドの冒険書を暗記している、アリババはスラスラと冒険書に書かれていたことを口にした。
「じゃあ金属器と財宝を手に入れるには…宝物庫を目指せばいいってことだね?でも、入口のような穴がたくさんありすぎて…どれを選べばいいのか迷っちゃうね。ねぇ、アリババくん…」
「大丈夫だ!目星はついている」
「わぁー凄いねアリババくん!これなら、サクサクと迷宮を抜け出せるような気がするよ」
自信満々のアリババ。実は先にここに来たときに壁に、うっすらとだが×印が描かれていたのを発見していた。他の壁も片っ端から確認し。丸や三角、よくわからない記号がそこかしこの穴の隣の壁に描かれていた。
「○、×、×、○…多すぎてわけがわからないねぇ…。○印が正解の道なんじゃないかな?」
「んな単純なわけねーだろ?」
「よくわからない記号もあるし…○が正しいとも限らないし…」
「アラジン。印のついてない穴ってあるか…?」
「印がついていない……?あっちだ!!」
「そう。これが、正解の道だ!」
「どうして、そう思うんだい?」
その中、1つだけ印のついていない道。その道こそが正解だというアリババの理由がわからず問うアラジンにさっぱりと首をかしげるモルジアナとクー。
「いいか?これらは印と言えども大きさも筆跡もバラバラ…つまり、人間が手で描いたもんだと俺は思うんだな…」
「う、うん。そうだね」
「そんで、これは誰が描いたもんだと思う?」
「人間が描いたなら…今まで迷宮に挑戦した人?」
「そう!この迷宮ができたのは10年も前!その間、たくさんの人間が俺たちより先にここへ来てるんだよ!最初の奴なんかそりゃ迷っただろうぜ。なんせ、なんの印もないからな。俺みてーに、適当に穴を選ぶしかなかったはずだぜ…。だが、ここは迷宮。正しい道もハズレの道もある。アラジン、お前が選んだ道がもし行き止まりだったらどうする?」
「うーん、戻ってくるよ。他の道も試してみたいし」
「そう!きっと彼らもここまで引き返してきた!でもこんなに数が多くて似たような穴だ。何度も入り直したら、前にどの穴に入ったのか入ってねーのか、わけがわからなくなっちまうとは思わねーか…?」
「「「………!」」」
アリババの解説にようやく意味を理解したアラジンたちははっと顔を上げた。
「そうか!それで、もう入った穴に印を付けたんだね!」
「その通り!」
「ここの攻略者は一万人くらいでしたね?その人数が行き止まりの道にひとつひとつ印を付けていけば…!」
「ハズレの道はぜーんぶ印だらけになっちゃうね!でもたった一つ…この穴だけ印がない…」
「つまりこの穴こそが…正解の道!」
謎が解けたと喜ぶアラジンとアリババはすぐにその穴へ進んでいった。そのあとにクーとモルジアナが、ゆっくりと進む。
だが四人は正解の道にこそ待ち受けている死の罠を今は知る由もなかった…。