act.2
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「本当か?」
何か言おうとしたクーの口を塞ぎながらアリババはこの場を脱するために口を開く。
「やだなぁ、旦那様。冷静に考えてくださいよ…僕ら武器もない非力な一般人ですよ?こんな太い鎖を切れるわけないじゃないっスか。ねっ?」
「…フン、白々しいわ。気に食わん小僧め…。キサマが1000金貨の借金を返せなかった時に、女共々どうしてやろうかもう決めてあるんだぞ…?」
「………」
嫌な予感がする。アリババは顔を真っ青にしながらもブーデルの言葉を待つ。
「アリババは奴隷にしてやる。女は、領主様に献上だ!」
「!」
「!!」
「奴隷にして…一生…一生!ワシ自らの手で痛め続けてやるっ!お前達は、一生離れ離れになるのだ!!」
ブーデルは奴隷のモルジアナの髪の毛を引っ張り上げ、無理矢理立たせる。立たせた後も髪を上に引っ張り続ける。モルジアナの立場上何も言えず、ただ悔しそうに唇を噛みしめた。
「や…やめ…」
「ハハッ!文句あるならスカッと言ってみろコラァー!」
ブーデルが高笑いを上げた瞬間、彼の足元と耳元で風を切る音がした。足元を見ればアラジンが金属製の笛で脛を思いっきり打っていた。驚きと痛みでブーデルはモルジアナの髪を離し、その場に倒れる。アラジンはその後立て続けに笛で攻撃し、アリババの拘束が緩くなったクーは、倒れたモルジアナに駆け寄り言葉をかける。
「大丈夫ですか?モルジアナさん」
「・・・・・ありがとう、ございます。」
「おじさんってどうしてそうなの!? お酒やお金なんかのために人を嫌な気持ちにさせて…アリババくんたちはおじさんなんかの奴隷にならないよーだ!僕、おじさんみたいな人だーいっキライっ!」
「キィーーーーー!!!」
アラジンにやられた腹いせにブーデルは奴隷泥棒だと騒ぎ出す。その騒ぎを聞きつけた警察が現れ、四人の背を追いかけてきた。それをウーゴ君を出すことで乗り切り迷宮のある方向へ走る。
さっきまで見ていた迷宮までウーゴ君に乗って逃げ切った四人は急いで階段を駆け上がる。
「迷宮の入口だ!」
「私・・・」
「ごめんなさい。私が手を引いてしまったから・・・・」
「そうだ!!お前たちは、迷宮に連れて行ったらいけっえぇぇぇぇぇぇ―!?」
半円柱形のゲートに黄金色に発光する薄い粘膜のようなものが張ってある…これが迷宮の聖門である。あの膜に指一本でも触れたら最後、挑戦者は迷宮の中に引きずりこまれてしまう。そして、ほとんどの者は帰ってこれない。まさに死への入口。
そこへ、成り行き上ついてきてしまったクーとモルジアナにはっと気づき、何処か別の場所に逃げるよう言おうとしたアリババ、そんな三人の背中をアラジンが突進のように突っ込み、そのまま四人は聖門の中に入っていった。
何か言おうとしたクーの口を塞ぎながらアリババはこの場を脱するために口を開く。
「やだなぁ、旦那様。冷静に考えてくださいよ…僕ら武器もない非力な一般人ですよ?こんな太い鎖を切れるわけないじゃないっスか。ねっ?」
「…フン、白々しいわ。気に食わん小僧め…。キサマが1000金貨の借金を返せなかった時に、女共々どうしてやろうかもう決めてあるんだぞ…?」
「………」
嫌な予感がする。アリババは顔を真っ青にしながらもブーデルの言葉を待つ。
「アリババは奴隷にしてやる。女は、領主様に献上だ!」
「!」
「!!」
「奴隷にして…一生…一生!ワシ自らの手で痛め続けてやるっ!お前達は、一生離れ離れになるのだ!!」
ブーデルは奴隷のモルジアナの髪の毛を引っ張り上げ、無理矢理立たせる。立たせた後も髪を上に引っ張り続ける。モルジアナの立場上何も言えず、ただ悔しそうに唇を噛みしめた。
「や…やめ…」
「ハハッ!文句あるならスカッと言ってみろコラァー!」
ブーデルが高笑いを上げた瞬間、彼の足元と耳元で風を切る音がした。足元を見ればアラジンが金属製の笛で脛を思いっきり打っていた。驚きと痛みでブーデルはモルジアナの髪を離し、その場に倒れる。アラジンはその後立て続けに笛で攻撃し、アリババの拘束が緩くなったクーは、倒れたモルジアナに駆け寄り言葉をかける。
「大丈夫ですか?モルジアナさん」
「・・・・・ありがとう、ございます。」
「おじさんってどうしてそうなの!? お酒やお金なんかのために人を嫌な気持ちにさせて…アリババくんたちはおじさんなんかの奴隷にならないよーだ!僕、おじさんみたいな人だーいっキライっ!」
「キィーーーーー!!!」
アラジンにやられた腹いせにブーデルは奴隷泥棒だと騒ぎ出す。その騒ぎを聞きつけた警察が現れ、四人の背を追いかけてきた。それをウーゴ君を出すことで乗り切り迷宮のある方向へ走る。
さっきまで見ていた迷宮までウーゴ君に乗って逃げ切った四人は急いで階段を駆け上がる。
「迷宮の入口だ!」
「私・・・」
「ごめんなさい。私が手を引いてしまったから・・・・」
「そうだ!!お前たちは、迷宮に連れて行ったらいけっえぇぇぇぇぇぇ―!?」
半円柱形のゲートに黄金色に発光する薄い粘膜のようなものが張ってある…これが迷宮の聖門である。あの膜に指一本でも触れたら最後、挑戦者は迷宮の中に引きずりこまれてしまう。そして、ほとんどの者は帰ってこれない。まさに死への入口。
そこへ、成り行き上ついてきてしまったクーとモルジアナにはっと気づき、何処か別の場所に逃げるよう言おうとしたアリババ、そんな三人の背中をアラジンが突進のように突っ込み、そのまま四人は聖門の中に入っていった。