ぶすっ

「昨日ソロモンとケンカして本当に飛び出して行っちゃいそうなのをなんとかナラと一緒に止めたんだ」

「ハハハ、そりゃご苦労様」

「兄さん食事ができたよ」

あのまま、シバは拠点に戻ったが再びソロモンとケンカ出ていこうとするのを見ていたウーゴとナラが止めて、一夜が開けた。シバ今だ仏頂面でナラは、いつもの事情で床にふして、ソロモンとナラを慕うオルバはそれを看病している

「セッターの作る飯は味か薄いし、腹にたまらないアルわたし嫌いアル。・・・それで、ナラはどうしたアルか？」

「あ、あぁ。また、ちょっと床にふしてるんだ」

「またアルか！せっかく、元気になった所だったアルのに…」

「ナラもこの、俺の適切な熱量と、栄養量の健康的な食事を食べれば度々ふせることも少なくなるだろう」

ファーランは、床にふしてると聞き心配なのかナラがいる部屋の方を見、セッターは自信のある料理を食べれば治るだろうと鼻をならす

「待ちくたびれたぞ！！」

「君は食を控えたまえ！僕は太った君を見るのが大嫌いなんだ！」

「そうさワヒード、まだ太らないでおくれよ。食事の後の組手につきあってほしいのさ、今日はオルバ達がナラの看病にあたってるからね」

「仕方ないのぉー」

「おまえら二人とも、魔導士のくせにオルバ達の様にやたら体鍛えてどーすんだよ…………」

「………………」

「ねぇシバ、ソロモンのこと許してやってくれよ。あいつは君にうまく優しくできないだけなんだ(まぁ、あれだけナラにべったりしてたのもあるだろうけど……)」

「………………」

仏頂面のシバになんとか機嫌を直して貰おうと、必死に話すウーゴに、思考を巡らせたシバだがあの時の嫌な女発言を思いだし、顔をウーゴからそっぽ向く

「ハハッ、フラれたアル」

「ガーーーーン」






しばらくして、落ち着いたのかソロモンが皆の前に出てきて

「次の『神杖』を奪いに行くぞ！！」

「おおっ！！」

と言い作戦会議を始める。一方食事が終わったファーラン達はそれぞれの仕事などを、始めた。



突然だが、ソロモン達の拠点は移動式だ。

「(岩山ごと動いてる………！！)」

「すごいだろ！俺が設計した魔法道具なんだ。イスナーン達の雷魔法で動力を高めないと動かないんだけどね。」

動力室ー

「まったく、世話がやけるぜ。」

戻ってナラの眠る部屋。

「オルバ、ナラはどうアルか？今度は、いつ目が覚めるアルか」

「……多分そこまで長くない。今日中には覚めるハズだ。」

「そうアルか。良かったアル」

食事を終えたファーランが、ナラを訪ねオルバから容体を聞きほっと胸を撫で下ろすと今度は、オルバの持っているものを預かり、開いている手でそれにかざすと、そこから映像が流れ出す。

「ふーん、歴史が変わったアルか」

「最近、頻繁に視てしまうのはどうやら、誰かがあっちの歴史を歪めたらしい」

「！！まったく、迷惑極まりないアル」

「同感だ」