「何故、あなたがここに？まさか、煌帝国の配下になりに来たわけじゃないでしょうし」

「ははははっそれは、面白い冗談だ！むしろ、君たち煌帝国こそ俺の七海連合の一員となったというのに」

「「「「！！！！？？？？」」」」」

今この男はなっといった？煌帝国がシンドバット率いる七海連合の一員になった？？

「・・・それこそ悪い冗談では？兄王様はもちろん、私たちはそのようなこと「紅明殿・・・申し訳ありません」白瑛殿・・・？」

「この度の内乱に等しい争いに心を痛められた白瑛殿たちは、俺に助けを求めてきたんだ。」

「もう、これしかなかったのです。白龍を止めるにはこれしかっ」

予想外といえばいいのだろうか…まさか、天山山脈で待機を命じた白瑛率いる者達が弟と紅炎の戦いを止めるためシンドバッドに助けを求めるなど……

「いや～危なかったよ。あと一歩遅ければ2人とも死んでいたところだった」

「っ2人はどこに？」

「なに、安心したまえ。善意をもってして手厚く保護させてもらったさ。今頃、この下にある部屋で仲良く寝ているさ」

「……それで、これ見よがしに、同盟を結んだと？白瑛殿は確かに亡き前王である白徳様と玉艶…様との子ではありますが、今の煌帝国の王は兄王様でほぼ決定しております。つまり」

「つまり、この同盟は無効だと？」

「そうです。助けていただいたところ、申し訳ありませんがお引取りいただけますでしょうか？」

付け焼き刃にすぎないが、兄王様と白龍が無事であるならばなんとかこの状況をしのげばいい。

「それは、残念だが。できないよ、なにしろ同盟にサインしたのは白瑛殿じゃないからね」

「！？白瑛殿でなければ一体誰が、そのような権限を持ったものなどどこにも「それが、いるんだよな。」あ、あなたは」

「久方ぶりだな、紅明。他2人はあったことがなかったな。俺は、練 白雄だ。」

「俺は、練 白蓮。」

どうして、生きているのか？その疑問が紅明の頭の中を駆け巡る。紅覇と紅玉も経緯だけは知っているため驚きに満ちた顔をしている。
紅玉のお付きにおいても同じ反応だ。

死んだはずの、2人が生きている。

「驚いたかい？まぁ、それは俺も同じだがしかしこれで納得いただけるかな？正式に七海連合の一員になったことを」