「・・・・アラジン殿。俺の記憶にその答えがあったとして、どうしてあなたがそれを知っているんですか？」

「それは・・・」

アラジンの言葉に今一度、忌まわしい記憶をたどったが、どうにも真実味にかける。
ジュダルを制し、必死になり言葉を投げかけるアラジンの話を聞き入れたが。
やはり茶番でしかない。そして、逆にアラジンい対する疑問が浮かぶ。

「それに、一瞬のうちの出来事。たとえ自分の記憶であれど信じられません。あの事件自体が、今までのこの状況を作るために仕組まれており、そして目の前で死んでしまった兄上が生きているなんて、ここまできて悪い冗談だ！！」

「なぜ知っているのかの理由は言えない、けどっここまできて、冗談なんていうわけないじゃないか！なら、もう一つおかしな点がある。白龍おにいさんは今、アル・サーメンの分身体を金属器の力で洗脳しているんだよね・・・・？その中に話し合いで見せた、ファーランさんたちはいたかい？？」

「・・・わかりません。そもそも分身たちは男女を分けている以外の特徴はありません。つまり、それさえも証明することができない。もういいでしょう？二対一で分が悪いことこの上ないですが、二人まとめて倒します！！！！」


「「―――――っっ！！」」

その疑問を答えられず尚も、言葉を募るアラジンに白龍は、再びしかっりと己の得物をにぎり二人に襲い掛かる。


「絶葬鎌！！！」

「やべぇ！アラジンあの攻撃にあたるとっ」

「（白龍おにいさんにも、封印魔法を使うべきか・・・いや、それじゃあ解決できない。戦って打ち負かすしか・・・・）っ」

迫る刃にアリババは避け、アラジンは防御魔法で刃を受け止めたがすぐにその刃は、防御魔法をすり抜け振り下ろされる。

「防御魔法では、防がれてしまうようだな。しかし二度目はない」

「こうなったら極大魔法で、決着をつけるしかねぇ！礼節と厳格の精霊よ。」

「！！」

「アリババ君！」

「白龍・・・俺は、お前を・・・・倒すッッ！！汝が王に力を集わせ、地上を裁く大いなる業火をもたらせ・・・・」

「ようやく・・・・来いッ！！！」

「ダメだ！！今その技を使っちゃ―」

「真実と断罪の精霊よ。汝が王に地上を裁く大いなる虚無をもたらせ・・・」

「極大魔法　『炎宰相の斬鉄剣』！！」
「極大魔法　『絶葬咆哮』！！！」