「・・・・これでアルマトランの話は終わりだよ。そして、異界の書の双守の王の話だよ。これについては、おじさんたちに持ってきて貰った異界の書を見たほうが早い」

数時間に及ぶこの世界の成り立ちみ、さらに事前に持ってくるようにと言われた異界の書を王の器たちが差し出す。
異界の書否、予言の書が映す世界はどれも同じ、アルマトランで出てきたユールという少女が、一面花が咲きおこる幻想的な空間で笑っていたり、この世界では見られない建造物に囲まれた道の真ん中で涙を流し、または死を迎えているであろう映像

「双守の王ユールは別世界で最初の人間の生まれ変わり。時詠みの能力・・・未来を視る能力を授かった時からその能力を持つ限り、何度でも同じ存在として転生して、もっと厳密に言えばこれらのユール達は魂が同じの同一人物なのさ。そこから、一つの奇跡によって一人のユールがアルマトランに生まれ育った。それが、シンドバットおじさんが知っている、アリババくんが知っている、マグノシュタットで紅炎おじさんたちがみたナラお姉さんその人だよ」

皆余りの衝撃で、言葉が出ない。

「・・・・」

「・・・いや・・・」

「どうだった？」

「話が大きすぎて何もいえねーよ・・・」

ジィーーーーーーッ

「お―――――いアラジーン！！？あっ」

「モルジアナ～～～早え～～～よ」

「・・・・」

「モルさん、アリババくん？」

「アラジン・・・私は・・・・」

「私たちな。」

「ハイ。私たちは、あなたに助けてもらったのにあなたのことを何も知らなくて・・・でも、あなたを知れてとてもうれしい。そして、これからもあなたと一緒に戦いたい。アラジン・・・・！」

モルジアナも俺と同じことを考えてたんだな。

「うん・・ありがとう！モルさん！アリババくん！」

「でさ、アラジン。ナラさんはさ・・・・アルマトランに生きた双守の王の生まれ変わり？なのか？？」

「・・・・お姉さんは僕の「アラジン。すまないがその肝心のナラはどこに行ったんだい？」シンドバットおじさん。それが・・・わからないんだ」

「わからない？」

紅明お兄さんによると、お兄さんの金属によって意識を失ったお姉さんを、戦闘範囲外に転送した。戦闘後お姉さんを戻ろうとすると消えていたという。でも、もし意識が戻っていたとしても

「僕は、ナラお姉さんと約束したんだ。あの戦いが終わったらまたいっぱいお話を聞いてくれるって」

だからきっと、意識の失ったままのお姉さんを誰かが連れ去った可能性が高い。それは、誰？と考えずともおのずと限られてくる。

「そうだな。アルマトランの映像を見る限り、アル・サーメンたちがナラを生まれ変わりであれ、本人であれ狙わないわけがないか・・・・」

・・・・・・・そうだろう。アラジンそして、ソロモン王？