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第11夜

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大丈夫だよ。言葉だけでは、到底説明しきれないものを僕は

「ソロモン王は僕にこう言ったんだ・・・アルマトランのことは、ユールのことは、誰にも話しちゃいけないよって。自分の生まれた意味や意図を知れば、絶望せずにいられる人間などいない。独自の考えを持てなくなり、自分の足で前へ歩けなくなり、そして世界も歩みを止めるだろうと。でも、僕はそうは思わない。別の世界の歴史を知ることで必要ない争いを止めることだってできるはずだ。今ここに集まっているみんなは、そんな強い人たちだと、僕は信じる。だから・・・・僕今日、この世界の神に背く!!!

「!!?なっ・・・なんだ!!?これは・・・!!?」

「ユナンが手を貸してる・・・何の魔法だ・・・!?」

「モガメット学長が使ったのと同じ透視魔法だ・・・・!!」

「そうさ、見ておくれ。これがソロモンの知恵で僕が受け取った・・・アルマトランの風景さ!」

まずは、アルマトランの世界の始まりから・・・・・

「・・・?なんもねーな?」

これからさ。この世界にも僕たちの世界と同じように、大地が生まれ水が生まれ、長い時間をかけて生き物が進化していったんだ。
でも、たった一つ、違ったこと。それは・・・・・・・人間以外にもたくさんの知的生命体が生まれたってことなんだ。

「「知的生命体?」」

「そうさ。僕も言われるまで考えたこともなかったんだけど・・・・不思議だと思わないかい?どうしてこの世界には人間以外には一つもいないんだろう?複雑な言葉を操って文明を生み出し、人間と同等に渡り合える種族が・・・一つも。」

本当になんの違和感も抱くことなく、人間が生命体の頂点に立ち。世界を動かしていく、世界の在り様に

「・・・・・・!!?」

「・・・・・」

「とにかく、アルマトランでは何万という種族がそれぞればらばらに、文明や社会を作り上げていったんだ!こんな風にね。」

豚や一つ目や蛇のようなライオンの姿をした様々な人間以外の、生物が映し出される

「ぶ・・・豚が喋ってる!!」

ちら・・・

「こっちを見るな青秀!!」

「しかし、同化が進んだ眷族と似た雰囲気にも見える・・・一体どういうことだ・・・?」

「・・・・」

「なんか気味悪いな・・・人間以外の生き物が二足歩行して笑ってるのってよ。」

「うん。でも・・・なんだかみんな幸せそう・・・・」

うん、そうなんだ!みんな幸せだった。この世界はとてつもなく広かったから、最初のうちは異なる種族たちは出会うことはなく・・・仲間同士でちょっとケンカはありつつも、それぞれ平和に暮らしていたんだ。でもある日・・・
彼らは出会ってしまったんだ。どの種族も繁栄して自分たちの集団が大きくなると、食べ物や住む土地を求めて、外へ外へと出ていくしかなかったんだ。
時に手を組み、多くは争い・・・・異種族間の争いは日に日に激しくなっていった。強い種族が弱い種族をどんどん滅ぼしていったんだ・・・そんな中で、最弱の種族がいた。もろい身体に爪も牙もなく、毎日を必死に生き延びているアルマトラン最弱の知的生命体・・・・それが『人間』だったのさ。
そう。でもその中から世界最強の力を持つソロモン王とパドラ=ヌス・ユールという人が現れ・・・・彼らがやがて世界の全てを凌駕して、新しい世界を創るまでになった・・・


これは、そんな『人間』たちの物語さ。
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