渇いた大地そびえ立つ特徴的な模様の入った、大きな石造りの塔。その回りに人が群がり、互いに己の得物を交える。

「ワヒード！！セッタ！！右翼に増援！ファーラン、アルバ！！ワヒード達に続きそのまま中央門を突破しろ！」

一際大きな声が仲間達に指示をとばす

「サラメ、オルバ皆も道を開けさせて」

それに続き、私も指示をとばす

「「了解」」

戦いはこちらが優勢。塔の攻略までもう時間はかからないだろう

「くそっ……神意に背く『不浄の者』共めが！！」

「それは、お前らの方じゃろう！！」

「クールじゃないな、妄信者の群は」

「一途な馬鹿ほど扱いやすいアル」

苦渋の言葉をはく、敵に容赦なく攻撃する仲間達

「坊っちゃん！！イスナーン、ウーゴ、お嬢様先へ！！」

「『神杖』を奪え！！」

皆により開けられた道を通り、一気に塔の中に潜入して、部屋をしらみ潰しに開けて行くと最後の部屋に大きな杖にしがみつき、今にも消えそうな少女がいた。

「他の動力室は全員死んでた……」

「あの子もフラフラだよ………」

「………」

「あいつは、『神杖』を使うためだけに働かされてる魔導士だ。」

「『神杖』は強力だが、魔力をイル・イラーから受け取りすぎる。杖の主の命を削りとる。あいつはクソオヤジどもの消耗品なのさ………」

「………」

そんな仲間の言葉を聞きながら、私達は無言で歩き出す

「お、おい！？」

「…………？」

しかし、中央の少女までたどり着くにはこの膜を通る必要があるそれを、私の魔法で封印魔法を使い尚足を進め

「…！？」

「あなたの望む迎えは来ないわ………」

「生きるために俺とこい！」

「あなた達…誰……？」

「ソロモン」 「ナラ」