ねぇ？あなたはどうしてそんなに幸せなの・・・・？



「ご機嫌いかが？ナラ」

「とってもすがすがしい気分。そうまるで何か抜け落ちたような」

でもきっと、忘れるくらいだから

「まぁ、すぐに忘れてしまうものなら大したことがなかったのよ」

「そうみたい。そういえば、ファーランたちは？」

「あらあらぁ、それも忘れてしまったの？あの子たちは貴女と白雄達のために街へ行っているわ」

あぁ、そうだった。私は白雄たちと・・・

「うれしいはずなのに実感が、わかない?」

「無理もないわ。類を見ない、二人の殿方に嫁ぐのだもの・・・うれしい反面不安なんだわ！でも、大丈夫よぉ～？私たちにはあのお方がいるわ」

「そう、そうね。」

神は私たちに寄り添ってくれている。

「これからも、よろしくね？ナラ」

「えぇもちろんよ、アルバ」































白雄たちによって、帰ってきたナラに少しだけ記憶操作を施した。
かの王の記憶それに連なる、記憶をなかったことにし、その白いルフを黒へと還した

「母上」

「・・・まだ、私をそう呼んでくれるなんて本当に、できた子たちね」

「仮にも生みの親です。あたりまえでしょう」

「うふふふ・・・では、かわいい私の息子たちナラを頼みましたよ？」

「しかと、賜りました。」

「我々の力と想いをつくして・・・・」

傲慢な王に代わり、ナラを幸せにいたしましょう

「頼もしいこと。では、もう一つお願いしようかしら？大丈夫。貴方たちの婚儀のあとのことだから」

そうだ。組織の本懐はまだ遂げてはいない

「白龍とジュダルが、私の謀殺を企んでいるようなの。」

「その時俺たちは、母上をお助けすればよいと？」

「いいえ、貴方たちはファーランたちとナラを連れて事が終結するまで身を隠すのです。」

「しかし、母上は如何様に？」

まさか、死ぬつもりなのだろうか？ここにきて・・・？

「あらぁ、知れたことではなくて？」

「・・・・・御意に」