ピィピィピィ・・・・――――

ここからでもわかる戦いの激しさ、人々の思いはまるで濁流の様に流れてくる

ソロモンはこの事態を見届けるため、今ここに意識はない。

「ナラ　大丈夫か？まったくソロの奴はこんな時にどこにいったんだ！」

「平気。それよりありがとうガルダたちの世話を手伝ってもらって」

「アリババがいた時も、いつもやっていたことだ気にしなくていい」

シャンバルさんの養成所で、トトとガルダたちの世話をしている途中であるがまったく身に入らず手が止まってしまう

「・・・・トト。少し、席を外してもいい？」

「構わないぞ」

これでは、申し訳ないので少し外に出ることにした。
先ほどから、心配しているのもそうだけれどもっと別の………

「すごく胸騒ぎが………嫌な感じがする」

視界の端に黒いルフがポツリと舞っていたような気がした

「！？」

否その黒いルフは、瞬く間にその量を増やしていくと共に身体に正確には意識である魂に、耐え難い激痛をもたらされるまるで喰い破られるように

「な、んで封印が………」

神を本来であればアルバたちを封じている異世界の空間を破り

「神がっ」

この世界に現れた。それすなわち、アルマトランの二の舞に

「ーっ行かないと」

私は、まだ痛みに苦しみながらもその場から無我夢中で飛びだった。行き先はマグノシュタット近くの空にいる神の元へ