半年後―

アリババくん、モルさん、みんな・・・明日はマグノシュタット1学年の「修了式」です。
ここにきて、いろんなことがありました。知らなかった魔法の知識、はじめての魔法使いの友達・・・僕はまだこの国でやることがあるから帰れないけど、帰ったらいっぱい話を聞いてほしいです・・・・

「ふう。『首席』に選ばれたっていったらみんな、喜んでくれるかな～～～？」

そして、ナラお姉さん僕は元気です。お姉さんもきっと何処かで、元気に過ごしているよね？

一匹のルフがその思いを飛ばす













「えぇ、愛し子。あなたの成長見守っているわ」

「もちろん、俺もな」

どこからか飛んできたルフを指に止めナラとソロモンはつぶやいた

「ナラさーん、シャンバルさんが呼んでますよー」

「わかった。ソロ、いってきます」

「あぁ、いってらっしゃい」


新たな地レーム帝国シャンバルさんのお陰で死の危機は脱した。否本当はそれだけではないけれど、私はたくさんの人に支えられて生きながらえている。

「相変わらず、仲がいいですね」

「褒めても何も出ないわ。あなたこそ闘技場でずいぶんと腕を磨いて、女の方からのお誘いも増えたでしょうに、アリババさま？」

「か、からかわないで下さいよ。確かにお誘いは来たことはありましたけど・・・・」

「ふふふ・・・もし、意中の相手がいたのならガルダを一時預かるから、ね？」

私を呼びに来た、アリババとたわいのない話をしながらシャンバルさんの元へ向かう。
彼は、とても心優しい男の子そして、愛し子の選んだ王の器
今は、離れ離れだけどこれからも愛し子をよろしくね。











「うむ大分、形になったでな。」

半年前から、続けている診察と魔力操作の修行も上々でほぼ形になってきた

「ありがとうございます」

「あと少しすれば、完璧に習得できるでな」

「はい」

あと少しで私の中の、無数の魔力を制御できるたくさんのユールを不可視の混沌を