ファーランたちとの再会から、私が一時的に意識を失ってから早数日。体調のすぐれない日々が続いている。

「無理に、動かなくてもいい。買い出しなら俺がやっておく」

「大丈夫。心配しないで・・・？きっとすぐによくなるから」

心配するソロモンにこれ以上心配させまいと、微笑み二人で買い出しに出かける

「ちょいとそこのお嬢さんよいかな？」

「？はい？？何か御用・・・・・」

「どうしたナラ―――じいさんその恰好はどうした？新手のナンパか」

「い、いや違うこれには、深いわけが！いやそうではなくて「お師匠！！」おぉ、トト丁度よかった」

しばらく道なりに歩いていると、後ろから話しかけられ振り返ると、全裸の老人がいた
その姿に思わず言葉が出なくなり、さらに止まった私にソロモンが振り向く
















「つまり、お前は魔力操作の一族でナラが気になるから診療をしたいと」

「いやぁ～すまんかったなすれ違った時に、気になったでなつい声をかけさせてもらった」

「お師匠が見苦しいところを見せた・・・すまない」

「いえ、それで私はどこか悪いの？」

ただの軽い疲れが出たものだとばかり思っていたのだけれどどうやら違うようだ。
トトさんの介入によって、落ち着いて話した私たちに、不安が宿る

「うむ、詳しいことは診療してみんことにはわからんが、一つの体に一つの魔力それが自然の摂理・・・・」

案内された部屋は、おじいさんたちの診察部屋？らしく背中を見せるよう指示され服を肌蹴させ診察台？にうつ伏せに乗る

すると、奥の箱の中から取り出した針らしきものを次々と背中に刺していく

「くっ・・うぅ・・・」

「！？大丈夫かナラ？そんなに痛いのか？」

それがとても、痛かった。普通の針を刺す痛みではないつい油断をすると意識が飛びそうになるのを話しかけてくれるソロモンの声を頼りに必死につなぎとめる。

「今の彼女の状態は、爆発寸前の爆弾を抱えている状態だな。限りなく似ているけれど少しずつ違う無数の魔力が、なにかの蓋に塞がれて蠢き爆発寸前。これが爆発すると魂ごと跡形もなく死んでしまう。何かここあたりはあるかね？」

「・・・・」

限りなく似ている無数の・・・・